2021.07.16 関東甲信越完全制覇(最終夜)②「箱根登山鉄道【登り】箱根湯本→強羅 前面&後方展望 on 1000形「ベルニナ号」」

初めて箱根登山鉄道に乗ったのは1989年3月。乗車したのは本作と同じ1000形「ベルニナ号」。しかし、こちらも強羅から先、早雲山までのケーブルカーをまとめて乗車しておかなかったのが悔やまれます。さらには、東京在住の間にでも、日帰りで潰せたというのに。

今さら過去の自分に文句を言っても仕方ありませんので、関西へ戻る前の最後のひと仕事として、久しぶりに箱根登山鉄道に足を踏み入れます。せっかくですから、登山電車の往復とも前面&後方展望を撮り下ろしておくことにします。

30年あまりの間に、箱根登山鉄道自体も大きく変わりました。最大の変化は「箱根湯本での系統分離」。登山電車が箱根湯本止まりになった代わりに、小田急の1000形4連(専用ラッピング車)が小田原と箱根湯本の間を往復するようになりました。これに関連して、箱根登山鉄道の名物でもあった「標準軌(登山電車)と狭軌(小田急乗り入れ)の三線軌条」が、入生田ー箱根湯本間に短縮されています。営業列車が箱根湯本駅構内のデッドセクション(登山電車側750V・小田急側1500V)を通ることもなくなりました。

あと、利用客の増大で、3両編成での運転が基本になったのも、この30年での変化です。本作で乗車した「ベルニナ号」も、2000形「サン・モリッツ号」から中間車を引っこ抜いた上で、3両編成化+冷房化が行われています。

そういえば、2019年の台風19号により、当線も甚大な被害を受けました。運転再開したのは、翌年(2020年)の7月23日。一番ひどかったのは大平台ー小涌谷間で、本作中で見るからに真新しい擁壁が目立つところが被害箇所です。

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