2021.05.14 九州完全制覇(第二夜)②「皿倉山ケーブル&スロープカー(皿倉登山鉄道)往復展望」

古くからのレールファンには「帆柱ケーブル」としてご記憶の方もいらっしゃいましょう。2012年に経営の上下分離が行われ(第三種:北九州市)、2015年に名称を現在の「皿倉登山鉄道」に改めています。長年乗れずじまいだったこの路線に、ようやく足を踏み入れます。

天気は山頂に雲がかかるなど、お世辞にも良いとは言えない土曜日でしたが、お客さんはそこそこ盛況。それもそのはずで、北九州市民向けの「北九州の魅力再発見パスポート(当線を含む9施設が何度でも利用可能、4月25日まで有効 → https://www.gururich-kitaq.com/feature/kitakyushu-passport )」を手にした家族連れが途切れることなく訪れていたのです。本作はそうした車中の賑やかな雰囲気と合わせてお楽しみいただければと思います。

ケーブルカーの高低差は約440m、最急勾配は528‰。車両は2001年に更新されたスイス製(黄色「はるか」、緑「かなた」........漫才コンビみたいだと思ったのはここだけの話😅)。なんでも、一時期は「日本最速(18km/h)のケーブルカーだったそうです。夜景を売りにする皿倉山だけあって、夜間は照明を落として運行することもできるとか。

一方、スロープカーは、2007年に導入されたもの。それまではリフトだったそうですが、老朽化のため置き換えとなりました。ただ、発着点自体はリフトの頃と同じようです。ケーブル山頂駅からの乗り換えは、そのリフト時代のままらしく、狭く急な階段を登らされることになります。

「皿倉山」といっても、余所者にはどんな場所なのか判らなかったのですが、麓(八幡駅)からまっすぐ延びる大通りの先から頂上を見ると、テレビアンテナが何本も立っています。関西人の私としては「ああ、生駒山と同じか」と思うところです。この日はあいにく風も強く、雲も横切る始末でしたので、そそくさと次のスロープカーで下ったのですが、天気がよければ、北九州市街だけではなく、本州の方まで見晴らせたことでしょう。

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