2021.07.09 関東甲信越完全制覇(第四夜)②「筑波観光鉄道 筑波山ケーブルカー(筑波山鋼索鉄道線)」

筑波山ケーブルカーは、関東で二番目に古いケーブルカー(一番古いのは箱根登山ケーブルカー)。延長1.6km、高低差495 m、最急勾配358‰。筑波山の西方の峰を、男体山山頂近くまで登ります。筑波山頂駅から、女体山の頂上(ロープウェイの女体山駅がある)へも歩いて行けます。

線路は途中西方へカーブしており、カーブ途中に交換設備とトンネル(長峰トンネル、全長118m)があります。この長峰トンネル、斑れい岩(すべて結晶(鉱物)からできている、細粒~粗粒の硬い岩石。ハンマーでたたいてもなかなか割れない)を通過するため、難工事となったそうです。

あと、本線ならではの特徴として、車内電源用の架線がないことが挙げられます。近隣(石岡市)所在の気象庁地磁気観測所での地磁気観測に影響を及ぼさないためであり、車内電源は車載蓄電池で、自動ドア作動用の電源は駅構内に設置した第三軌条(交流100V)から給電している由。本作中で、どれが第三軌条なのか、探してみてください。

なお、麓の宮脇駅へは、TXつくば駅からのシャトルバスで40分の「筑波山神社入口」バス停から歩くことになりますが、筑波山神社本殿脇の石段から、勾配が急にキツくなります。山登りではなく乗りつぶしのためであっても、雨や雪の日の乗車は避けた方が賢明かと思われます。

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