発砲失態もどこ吹く風 ジョン・ジョーンズがアンソニー・スミスを悪質挑発!


日本時間で木曜日の午前中という、異例の時間帯で開催されるUFCジャクソンビル大会(5月14日、UFCファイトナイト)。メインイベントには、ライトヘビー級トップコンテンダー、アンソニー・スミスが登場する。

スミスといえば、4月5日(現地時間)の未明に、ネブラスカ州にある自宅に侵入してきた不審者と格闘、警察に突き出したという出来事が広く報じられて話題になった。うっかりUFCトップファイター宅に侵入してしまった時点で、不審者も運の尽きかと思われたが、スミスによれば、男は非常に強く、取り押さえるのに苦労したのだという。

「僕は自分が世界最強だといいたいわけではないが、でも相手は一般人だというのに、取り押さえるのにすごく苦労した。自分のパンチやヒザ蹴り、ヒジ打ちを食らっても、ヤツは向かってくるんだ。正直、生涯で最もタフな戦いだった。真夜中の侵入者なんだから、銃かナイフを持っているかと思って、死ぬ気で戦ったよ」

この事件に対して、いやらしい茶々を入れてきたのが、現ライトヘビー級チャンピオンのジョン・ジョーンズである。

「アンソニーが無事で良かったけど、この犯人がオレの家に来ていたら、歩いて帰ることはできなかったはずだ」

ジョーンズとスミスは2019年3月に戦い、ジョーンズが判定勝ちを収めている。ただし、試合中にジョーンズが反則となるヒザ蹴りをスミスの頭部にヒットさせ、大きなダメージを与えた。この時スミスが試合続行できないと意思表示をしていれば、スミスが反則勝ちを拾っていたはずだったのだが、スミスはそうしないで、最後まで戦ったのだった。

スミスはジョーンズに対して怒りをあらわにしている。

「私の自宅でこんなに大変なことが起きている時に、こんな風にマウントを取ってきやがる。なんてクズ人間なんだ。コイツはいつまでたっても変わらないクズ人間だ。実際に体験してみろ。言うのは簡単なんだ」

ジョーンズといえば、3月26日深夜に駐車場に停めた車の中から銃を発砲、銃声を聞いて駆けつけた警察官に逮捕されるという不祥事を起こしている。当時、酒に酔い酩酊状態であったことも明らかになっている。

この事件に先立つ3月21日付のInstagramでジョーンズは、「こんな厳しい時期だけど、みんなステイホーム、ステイポジティブで頑張ろう」などと、ファンに向けてメッセージを発信していたばかりだった。その直後にまさに自分がステイホーム、ステイポジティブを全くしていなかったことが明るみに出た訳である。


ジョーンズは罪を認め、1年間の執行猶予処分を受けた。ただし悪運が強いというべきか、コロナウィルスの影響で、付随していた社会奉仕活動などの罰則を免除された模様だ。

こうして銃については猛省中であるはずのジョーンズであるが、スミスにこんな悪質な再反撃をしているからたまらない。

「アンソニー、ガレージのドアを一晩中開けっぱなしにしておくんだったら、急いで銃を買いに行った方がいいぞ」

「オレのようなクズ人間が侵入してきたら、お前のことを一晩中圧倒したところだった。それでは具合が悪いだろう」

このTweetを発信してから数分後に、ジョーンズは再び次のようにTweetしたのだった。

「スクリーンショットを取っておけよ。いまから削除するから」

「これが楽しいんだよな」

これにはスミスも、「確かに僕は、ジョンみたいに公共の場で銃を撃ったことはないし、ジョンみたいにステロイドをやったこともない。でもそれ以外はジョンに劣っているところは何もない」と怒りを加速させている。

まずは目の前の敵、グローバー・テイシェイラを撃破することが先決だが、スミスはジョーンズとの再戦にも執念を燃やす。

「ジョーンズは、僕が相手なら10回戦っても9回勝てると言っている。なんだ、それならまだ9回も残っているじゃないか。まだまだ戦い続けないといけないな。僕はけして諦めない。ジョーンズに勝てないとしても、ジョーンズより長く現役を続けることは間違いない。そうすれば結局最後は僕がタイトルを手中に収めることになる」



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