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“戦う元血液内科医”Alex先生の書籍販売は詐欺だと思います

さて、Alex先生の本は届きましたでしょうか。
届きませんよね。届くはずがないんですよ。なぜなら、詐欺だからです。

改めて言いますけど、Alex先生の森友問題やコロナについての発言は非常にまともだと思います。そしてAlex先生を信じて応援している方々が本当にまともでしっかりした、熱意と優しさを持った方々であることは疑いようがありません。

それだけに、Alex先生に対して「何で詐欺なんかするんだ!」という思いしかありません。

せめて自分のフォロワーくらいは助けたいと思い、事前に注意喚起をしましたが、あまり大っぴらにはやりませんでした。(以下の3ツイートのみ)

https://twitter.com/teteteaa/status/1470059969110507523?s=21

https://twitter.com/teteteaa/status/1470062960286793728?s=21

https://twitter.com/teteteaa/status/1471255803994972161?s=21

大きく注意喚起をすると「てててああの妨害行為のために出版できなくなりました」と言い逃れに使われて、僕の信用が失われた後に再チャレンジされたら止めようがないだろうと考えたからです。

どうせ詐欺が成立してしまうなら、僕の信用を温存して事後に解説した方が今後のさらなる被害を防げるかと考えました。

勉強代として12,000円が高いか安いかはわかりませんが、やってることはお年寄りを集めて羽毛布団や謎の健康食品を売り付けるのと同じ手法だと思います。

僕が嘘を見抜く力に優れているとは思いません。たまたま気付いただけです。それでもどこで嘘だと思ったかというポイントを挙げることで皆様のお役に立てればと思います。

まず、Alex先生の書籍販売がどういうものか、ちょっと第三者的な視点で考えてみてください。するとこうなるんです。

『余命わずかな重病の治療中に1年半で1巻200ページの上中下巻合計600ページを書き上げて、出版社名は明かせないけど自費出版で出すので合計¥12,000振り込んでください』

おかしくないですか?

どんだけ元気なんですか!

気力と体力のみなぎったプロの物書きくらいのペースだと思いませんか?

それにこれ、ファンタジー作品ではなく、告発本のはずなんですよ。

伊藤詩織さんの「black box」や、赤木雅子さんの「私は真実が知りたい」のような、自身に降り掛かった理不尽について丁寧に事実関係を洗い出し真実を照らすための、隙のない渾身の手記であるはずなんです。

何すか上中下巻って。

上中下巻の告発本って読んだことありますか?一人の人間の経験した告発すべき体験が、上中下巻に分かれることあります?

南京大虐殺について多数の聞き取りと膨大な資料をまとめて本にしたって上中下巻にはならないですよ。(南京事件 「虐殺」の構造 増補版 (中公新書)秦 郁彦 は370ページです。もう一度言います、あれが370ページです。)

正確を期して事実をまとめるとはそういうことです。真偽不明な怪しげな情報は削ぎ落とし、読んだ人が著作を信用するに足る研ぎ澄まされた証拠を固める必要があるのですから、想像力の迸りがページ数を無限に増やしていくファンタジー作品とは全く性質を異にするのです。

もともと上下巻で下巻は対談本ということですが、一対一の対談で一冊の本をまともに仕上げるには、対談者が作家でプロの編集者が計画段階から入るくらいじゃないと成立しないと思いますね。



さらに、自民党ほかが出版を妨害するのだと再々Alex先生はおっしゃいますが、伊藤さんや赤木さんの本は実際世に出ています。

出版社名も明かせない、書影も出せない、振込先は個人の銀行口座って、もはや自費出版の体もなしていないですよ。

ちょっと調べてみましたが、自費出版の達成条件として、200ページ1000部なら125万円あれば世に出せます。

参考 https://www.tokyotosho.co.jp/

なるほど街の社長さんとかが自伝本を作ってタダで配っちゃうわけだなぁと思いました。

そこそこの年数の医者なら125万円は出せる金額です。

僕が命を懸けても告発したいことがあって自費出版で出すなら、ネットで1000人から12,000円ずつ集めるなんてことはせず、一冊の本にまとめてとっとと125万出して1000部発行しますね。お金がなくてもクラウドファンディングで125万円集めれば1000部発行出来ます。増刷は無料で印税は貰えるようですので、売れ具合によってはペイしますよ。

期間限定の完全受注生産で1,200万円集めないと印刷しないし1000部しか刷りません増刷はしませんって、何それ!?ですよ。

隠された悪事を世に知らしめたいけど、その内容を教えるのは限定期間に12,000円を出して申し込んだ1000人だけですって、知らしめる気ないでしょう!

本が届いても本の写真をSNSに載せるな、内容をSNSに無断転用したら訴訟も辞さない、そんな告発ありますか!?

こんなの詐欺でしょう。

僕が命を懸けても告発したいことがあって、妨害や嫌がらせが山ほどあって、余命も短いとなったら、そんなのもう、なりふり構わずにネットに書きまくりますけどね。

ちまちま振り込み状況を確認して「追加注文をあと数日だけ受け付けます〜」なんてやりませんよ。

本が届かないことでおかしいと感じ始めた方々が、このnoteを読んで確信に至っていただければ幸いです。


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以下蛇足ながら気になった点を挙げていきます。

「元血液内科医」という言い回し、あまりしないと思います。現役を離れようとも血液内科医は血液内科医ですし、転科したなら現・○○医と書くのが普通です。

看護師が頼まれたからといって患者さんの代わりに代筆ツイートをすることは考えにくいです。やってはダメです。

Alex先生は病状の悪化を「予後増悪」と書いていますが、普通そんな言い方をしません。「○○は☆☆病の予後増悪因子です」というふうに使います。

「身体の炎症値が天文学的な数字」というのも医師とは思えない言い方です。天文学的というからには億とか兆とかのはずで、(白血球数を炎症値と呼ぶと血液内科医に怒られるかもですが)、WBCもCRPもAMYもそんな桁に行くことは絶対にないので、あまりに非医療者っぽい発言だなと思いますね。

膵癌に対して透析治療というのもピンと来ません。重症急性膵炎に対するCHDFではないでしょうか。ここも医師にしては用語があやふやに思います。

TEAM BLACK DRAGONアカウントさん、言い回しや誤字脱字の多さがAlex先生によく似ていますね。何の説明もなく「F&F」という言葉を使っていましたが、耳慣れない言葉なので調べたらスニーカーの限定版でよく使われる言葉のようですね。NIKEの集荷配達状況の遅れを把握していたり、ずいぶんスニーカーに詳しそうです。Alex先生みたいですね!

このコロナの状況下で家族ですらない知人が「病院にずっと詰めて」いるのも信じられないです。家族でも面会禁止の病院がほとんどです。

患者の携帯を知人が預かっていて必要時に看護師が知人のもとに携帯を取りに来て患者に渡すシステム謎すぎます。

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