指原をブスだと言う女
SNSを徘徊していると、久々に嫌悪感を覚えた発言を見てしまった。
「指原って垢ぬけたけど、ブスだよね。笑ったときブスなの。わたしもそうだけど」
「ブスなのは昔から変わらないよね」
正確ではないけど、確かこんな内容の発言だったと思う。
わたしは、指原さんのファンではない。だけど、何故だかものすごく腹が立った。
指原さんがブスであるかどうか、美醜の問題は個人の感性に依存するので、「指原はブス」という発言それ自体にひっかかりを覚えたのではない。
わたしが嫌だなと感じたのは、「垢ぬけたけど」と一度、指原さんが綺麗になったことを認めた上で「ブス」だと発言していたことだ。
どうして素直に綺麗になったねと言えないのだろう。どうして綺麗になろうとした彼女の努力を認めないのだろう。
これはわたしの推測だけど、発言者は「自分と同じレベルのブス(だと思っていた人)」が綺麗になることを認めたくないんじゃないかな。
だって人が変わるのって相当努力がいるから。変わらない自分は努力していないってことだから。その事実を認めたくないんじゃないかな。
実はわたし、数年前にAKBに一時期ハマっていた時期があって。指原さんって、数年前まではもっとヘタレキャラで、「わたしなんか」っていう発言をよくするような子だったのを覚えていて。
今の指原さんを見ていると自信があって、すごく輝いていて素敵だなあと思う。
たぶん、今の姿になるまでに、想像つかないほどの努力をされたのだと思う。
…
ここまではわたしの必死の正義だ。
実は、わたしは上記の発言者の気持ちが少しわかる。
わたしが上記の発言に嫌悪感を覚えたのは、自分の中に、他人の成功、向上心を素直に認められないところ、嫉妬心みたいなものがあって、そんな自分の中の黒い部分を引きずりだされそうになったからだ。
「指原さんが綺麗になった!わたしも頑張って綺麗になろう!」ってそんなポジティブ思考が皆できていたらいいけど、少なくともわたしは妬み、嫉みの感情を持っている。
「他人を羨むばかりじゃなくて、努力しよう」っていう気持ちと「努力してもどうせ変わらないでしょ」って気持ちの両方がせめぎあう。
前者の思考が素敵だとされるのは頭では理解できるし、わたしもそう思う。
だけど、弱い気持ちがどうしてもでてきてしまう時もある。
それでも、他人の努力を認められるような人間でありたいなと思う。
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