Vim初心者
Vimのコマンドについて
はじめに
こんにちは。この記事では、Vim（ヴィム）というテキストエディタの基本的な使い方についてご紹介いたします。Vimは非常に強力なツールですが、最初は少し難しく感じるかもしれません。しかし、基本的なコマンドを覚えることで、効率的に文章やコードを編集できるようになります。
Vimとは
Vimは、プログラマーやライターに広く使われているテキストエディタです。シンプルな見た目ですが、非常に多機能であり、さまざまなコマンドを使って素早くテキストを編集することができます。
基本操作
まず、Vimを起動するには、ターミナルを開き、「vim」と入力してEnterキーを押します。これでVimが起動します。
モードについて
Vimにはいくつかのモードがあり、それぞれのモードでできることが異なります。
ノーマルモード：
Vimを起動したときに最初に入るモードです。このモードでは、コマンドを入力してテキストを編集します。
コマンド例：`dd`（行を削除）、`yy`（行をコピー）、`p`（貼り付け）
インサートモード：
テキストを入力するためのモードです。ノーマルモードで「i」を押すと、このモードに切り替わります。
インサートモードからノーマルモードに戻るには「Esc」キーを押します。
ビジュアルモード：
テキストを選択するためのモードです。ノーマルモードで「v」を押すと、このモードに切り替わります。
選択したテキストをコピーや削除することができます。
コマンドラインモード：
ファイルの保存や終了、検索などを行うモードです。ノーマルモードで「:」を押すと、このモードに切り替わります。
基本コマンド
Vimで頻繁に使う基本的なコマンドをいくつかご紹介します。
テキストの編集
`i`：インサートモードに切り替える
`a`：カーソルの後ろにテキストを挿入
`Esc`：インサートモードを終了し、ノーマルモードに戻る
テキストの保存と終了
`:w`：ファイルを保存する
`:q`：Vimを終了する
`:wq`：ファイルを保存してVimを終了する
`:q!`：変更を保存せずにVimを強制終了する
テキストの操作
`dd`：現在の行を削除する
`yy`：現在の行をコピーする
`p`：コピーした行を貼り付ける
`u`：直前の操作を取り消す（Undo）
`ctrl + r`：取り消した操作をやり直す（Redo）
検索と置換
`/文字列`：テキスト内で指定した文字列を検索する
`n`：検索した文字列の次の一致箇所に移動する
`:%s/検索文字列/置換文字列/g`：テキスト全体で検索文字列を置換文字列に置き換える
便利なコマンド
Vimにはさらに多くの便利なコマンドがあります。
行番号の表示
`:set nu`：行番号を表示する
`:set nonu`：行番号を非表示にする
シェルコマンドの実行
`:!コマンド`：Vimからシェルコマンドを実行する（例：`:!ls`で現在のディレクトリのファイルを表示）
複数ファイルの編集
`:e ファイル名`：別のファイルを開く
`:tabs`：開いているファイルのタブを表示
`gt`：次のタブに移動
`gT`：前のタブに移動
まとめ
この記事では、Vimの基本的なコマンドと操作方法について説明しました。最初は少し難しいかもしれませんが、基本的な操作に慣れることで、Vimを使って効率的にテキストを編集できるようになります。少しずつコマンドを覚えて、自分の作業に合った使い方を見つけてみてください。Vimを使いこなすことで、作業効率が大幅に向上することでしょう。
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