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機械自然エイラビショップ解説

前置き

思考を言語化するための記事です。
内容は執筆中においての考えになります。
考えが変わった場合は都度修正を行っています。
(大幅な変化がみられる場合は別途新しく記事化します。)

勝ちパターン

勝ち筋の一つとして《鋼鉄と大地の神》からの大型盤面の形成があるが、他にもいくつかの勝ち筋が存在する。

1.短期戦
先行時で初手が軽めに寄った際に発生する。
《デュアルエンジェル》《マシンファルコン》《鉄腕の修道女》が序盤のトレード性能の高く、横展開がしやすい。
《リペアモード》でファロワーの体力を回復し、更なる有利トレードを仕掛けていくこともできる。
リソースを消費するためリスクは大きい。
相手の動き次第では一方的な試合展開も発生する。

2.中盤のボード形成
従来のエイラビショでみられた勝ちパターン。
大きく変化した点として、《機械鞭の僧侶》で爆発力が増えたこと、《デュアルエンジェル》《アルミラージジャスティ》により回復に裂くppが減り、瞬間的に盤面形成が行えるようになったことが挙げられる。
序盤のテンポムーブから移行する形が多く、処理を逃れた小型フォロワーがライフを刈り取る展開も発生する。

3.鋼鉄と大地の神(神)からの圧倒的な盤面形成
このデッキの最大値であり、マリガンや試合運びは主にこの勝ちパターンを目指す。
試合を決定付けるにも関わらず、条件は神着地の成功と発生率は非常に高い。(サーチによる振れ幅はある)
コンボパーツである機械鞭と回復要員をコストダウンしながらサーチを行うことにより、1ターン内で複数の大型フォロワーを並べることが可能。
《欠落の聖女・リモニウム》から加わる《リモニウムの救済》によって、6ターン目の展開といった上振れも存在する。

4.長期戦
神着地後のリソース(サーチ内容)によって3から分岐する。
救済を神の融合先とすることで、複数回リソースを回復しながら展開することができる。
《エイラの祈祷》を置いている、《ヘヴンリーイージス》が出せているなど、長期戦を有利に進める要素が存在する。
神を出す前に想定すべき試合展開で、融合素材やPPの余し方、進化権の使い道等、試合全体を見据える必要がある。
デッキを掘り切る場面もあり、自分及び相手のデッキ内を含めた全てのリソースを考慮していく。

目指すべき優先順位はあるものの、対面のデッキタイプや手札の内容、試合の状況によって狙う勝ち筋は変化していく。
あくまでも試合中における行動指針のような認識で良い。

デッキリストおよび採用カード

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デッキコンセプト

大型展開による勝ちパターンを本筋に、神の絡まない場合でも勝ち筋の見いだせるよう、デッキ構成の段階で意識をしている。
自然カードが手札に維持できる構成とすることで、PP効率の良い回復手段であるデュアルエンジェルやジャスティーが使える条件を整え、中盤での押し切りを狙える形を目指す。

固定枠、自由枠はあるものの、各カードごとに紹介。

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手札の減らない機械カードで、序盤の重要度、貢献度が高い。(先2先4)
2コスとしてのスタッツは劣っているため、序盤の盤面を作る場合は好ましくなく、PPの穴埋めとしての使用感が強い。

リモニウムや神を引きにいくためと、盤面を疎かにして無理やり出してしまうのは避けたい。(確定でサーチができるわけでもない)

融合素材
神後のバリューは低く、低スタッツで1面を埋めることを避け、そのまま融合素材としてしまうことが多い。

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無償で盤面を取りながら場に出る、高いスペックを持つカード。
序盤のテンポの取り合いに始まり、細かな除去、回復ソース、機械・自然カードの確保、と役割は多岐にわたる。

除去効果は、機械カードが9種の採用かつリペアモードや救済といったトークンがあるため、特に意識することなく発動ができる。それに比べ回復効果は、自然カード5種と少ないうえに、ジャスティーによって消費させるため、発動を狙うよう構築やプレイを変える必要がある。

バフを絡めた盤面づくりの際にコスト以上の働きを行うことができ、前項の2.の勝ち筋に大きく貢献する。バフをかけるフォロワーは先に出さすことを意識しすぎ、発動条件を満たさないことには注意したい。

《マシンフィンガー・イヴィル》の存在によって、体力3に大きな意味を持つ(イヴィルの項にて説明)

融合素材
神を出すまでのテンポを稼ぐ札のため、出す際に手札で余ることは少ない。以降は除去の範囲を上げる役割があり要検討。

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このデッキに置いては《ナテラの大樹》を出さないため、2コスト2回復を手札を減らさずに行うカードとして扱う。使用PPに対する効果が非常に弱い。

このカードの価値は、自然カードのかさ増しと、神展開のバリューを上げることにあり、デッキパワーの押し上げとしての意味合いが強い。

素引きとしてはデッキ内最弱だが自然カードとしてある運用できるため、特段気にする必要はない。バフがかけれる場合は、リソースとしての活用もできる。

採用枚数は類似の《エンジェルラット》と分けることで、偏りによる事故を軽減させている。

融合素材
素引きは混ぜることが多い。以降は回復ソースとして使う。神以降はこのカードを打つためのPPを余らせやすいため、積極的に効果を使用していきたい。

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全局面において役割があるカードで、対応力に柔軟性を持たせてくれる。
序盤:トレードを有利に進め、盤面を形成する
中盤:進化権を温存し除去を行う
神以降:即時に盤面に干渉が可能な札(他はデュアルエンジェル)、イヴィル絡みの盤面形成、1/1バフによるケア範囲の拡大

エイラやリモニウムのために進化権を温存することの恩恵が大きく、勝敗に大きく関わる要素の一つである。

単体では機能しないものの、他のカードでは代用できないため最大枚数の採用としている。

融合素材
1度目は混ぜるが以降は検討。

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2/2/2枠その1

機械カードであるリペアはリソースとして活用できるため、このデッキにおいてカードを加えられる効果の評価は高くなる。

2/2/2の標準スタッツ、リペアの回収、必殺持ちと、2コスとして高性能なカード。序盤出しで上踏みをさせない動きが強力で、先4で盤面を作りながら出すことで相手の進化権に効率よく対応ができる。

融合素材
1度目は混ぜる。以降はバフ対象かつ回復ソースとして使用したい。

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2/2/2枠その2

手札の自然カード枚数を維持しながら、序盤のテンポを埋めるカード。
自然カードとしての価値は休息と同様。

役割は序盤、中盤にかけてのフォロワーでしかないが、デッキの性質やマリガンの関係上、2コストフォロワーは削るべきでないと考えている。

機械フォロワーでないため機械鞭のバフはかからない点は注意したい。エイラの場合はジャスティと合わせることで、手札の消費を抑えながら盤面形成ができる。

疾走付与はエイラ+1枚(エイラ2枚目かナテラ)で可能。
頻度は少ないが起動自体はできると覚えておく。

融合素材
神以降のバリューは落ちる。エイラが置かれていなければそのまま自然カードとして素材にしてしまっていい。

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2/2/2枠その3

エイラの類似効果だが、いくつか違う点がある。リーダー回復だけでなく盤面の回復でも起動すること、攻撃バフがかかるのが機械のみであることが挙げられる。自身にバフを乗せることはできない。

自身が低コストであることを活かし、序盤のテンポの押しつけも可能。リペアモードで有利トレードしたフォロワーを回復させながらバフをかけられる。

神によるサーチが可能なことで、素引きに頼ることのない明確な勝ち筋の1つとなっている。複数体もしくはエイラと併用させることで、強固な盤面をリソースの消費を抑えながら作ることができる。相手視点優先して処理をするカードのため、使い捨てになることが多い。機械鞭の総枚数、回復リソースに対する影響を考えると重ねがけが好ましい。

融合素材
極力避けるように立ち回る。ケースとして、神複数枚持ちでリモニウム発動時にドロー持ちの機械フォロワーが少しでも欲しい場面、等があたる。

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3コストドローソース枠

テンポを失う代わりに手札枚数を増やすカード。先3もしくは先5(+デュアルエンジェル)で出すことが理想。

カード認識は、神を加えるカードではなく、手札の自然カードを増やす役割で、引いた内容に応じて試合を分岐させていくようなイメージとしている。コンセプトと一貫し、デッキとしてのバランスを調整してくれている。

融合素材とはならないが、着地以降であっても、次の神を探しにいく役割として悪くない。機械でない小型フォロワーが盤面を埋める点には注意する。

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3コス枠

3/2/3守護と裏の2/2/2を守りながら2コスを上踏みでき、テンポを稼ぐ一端を担う。中盤はくっつきが悪いため腐りがちになるが、数少ない守護こともあり終盤では役割を持つ。

イヴィルが生成するトークンであり、今デッキではセットで扱う印象が強い。

融合素材
1度目は混ぜ、以降はバフ要因、回復ソースとしての利用が多い。守護として価値が高く、安易な消費は避けることが望ましい。

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進化フォロワーその1

リーダー付与により機械が救済に変換され、機械のプレイは手札消費が無くなる。(神によるドローへの変換は必要)

救済でのコスト軽減はデッキの勝ち筋を大きくサポートしてくれる。
エイラ:バフ対象の追加展開及び回復PPの確保
神:6ターン目の早期着地、機械鞭(エイラ)展開の拡大、リソースの継続

どの勝ち筋にも貢献しつつ、分岐修正による立ち直しを可能とする(消費リソースが戻る)ため、優先的に試合に関与させたいカードである。

先行での進化権の切り方として、6エンハンスの頻度は多々あるため、エイラとセットで引いた場合は検討する。先にリモニウムを使うことでその後の展開を後押しできるため、拘る必要はない。

融合素材
起動後の素引きはほぼ混ぜる。
神からのサーチの場合は残すことも多い。(後述)

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進化フォロワーその2

神に次ぐ勝ち筋。神以降であっても盤面の強度と回数が変わるため、リモニウムと合わせて重要な進化先。
修道女同様、数少ない守護フォロワーである。
2度目の進化は盤面が圧迫するため、状況に応じて検討する。リモニウムや神が見えていない場合はリソースが限られるため、進化する場合が多い。

勝ち筋等と同様の説明となるため割愛。

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融合による0コスト回復及び疾走打点

融合時について
自然カードを回復札に変換でき、盤面形成に一役買っている。
ナテラを素材としない場合、手札のリソース消費が激しくなる。
効率よく使うためには、フォロワーがすでに並んでいる状況が好ましい。
2コスを複数展開し、残り+追加から回復の順序。
明確に処理範囲からケアするための使用はするべき
例:機械Vマシンナース+プロダクトマシーン
  デュアルエンジェルの2点及び進化3点の分割  など

フォロワーについて
このデッキにおける唯一直接出せる打点である。
融合枚数による追加効果は有効に利用する。
特に3枚時のドレイン付与はリーサル範囲を広げる手段となる。
注意:回復のタイミングはダメージを与えた後となるため、攻撃する本体以外にバフがかかる。

融合素材
場面に応じて検討。
過剰となりやすい手札をバフへ変換できること、神が連鎖した際の自然カードとして素材とできるため、リソースに余裕がある場合は残したい。
一方、自然カードが他にない場合や、リモニウムが起動時ておらず、リソース不足が懸念される場合は拘らずに素材とする。

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1枚から修道女2枚とリペアモード2枚を生み出すバリューカード。
同一ターンで並べた場合、3/3、4/1、4/1 の盤面となる。
体力2以下は出した瞬間に破壊されることになる。
イヴィル2枚置きの場合ほぼ全てのフォロワーが出せなくなる。

除去範囲は以下のようになる。
3点:デュアルエンジェル・ファルコン(他を+1/1突進を付与しながら)
4点:修道女
5点:イヴィル
6点:リモニウム
8点:神
エイラ、機械鞭のバフがかかる場合はその分足される。
バフもしくはリペアにて体力を回復ことで、有利トレードを仕掛けることも可能。攻撃力1、2を上踏みする機会は多い。
神でコストダウンしたリモニウムは体力6を効率的に除去すること可能なため、融合する際の検討要素になる。

リモニウム起動後は計4枚ものカードが追加されるため、神のバリューを上げるリソース札としての役割も持つ。(イヴィル本体を含めると5枚)

0コストの修道女を守護として体力を維持させたい場合、次ターンへ温存することで、より守護としての価値を高めることができる。
また、次ターンでの多面展開を可能とし、盤面形成の向上にも活用できる。

救済の獲得ペースを上げ早期ターンのイージス着地を目指したり、出す際のテンポロスをコストの下げたこのカードで補うといった、相性の良さが発揮される。イージス着地を優先させる対面ではリソースの消費を抑えつつ、長期戦に備えた立ち回りを行う。

融合素材
デッキ内のどの札より手札のイヴィルが大事なため、素材としないよう立ち回りたい。

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このカードの性能の高さは環境を見ても明らかで、着地の有無で試合展開が大きく変化する。トップ受けを意識して立ち回る場合もあるり、存在そのものがゲームプランに影響を与えている。

行動指針
ⅰ手札の質を問わず、枚数を維持する
ⅱデッキ内の機械自然カード全てを有限リソースとして捉える
ⅲランダム要素であることを前提に、試合展開・勝ち筋・負け筋を考える

ⅰについて
神によって手札の機械自然カード全ては1ドローに変換ができる。そのため、カードとしての質が低いリペアモード、救済、ナテラといったトークンは消費を抑えることが望ましい。
当然ではあるが、神のバリューを上げるには、融合枚数を増やし、多くのカードをコストダウンすることである。
加えてバリューを上げる手段として、ドロー先のカードの質を融合先以上に変換することがあげられる。引き先はランダム要素のため、プレイの介入できる要素としては手札の価値を下げることである。
一番顕著な例はイヴィルの使用があたる。イヴィルはPP以上のカードパワーを持ちながら、手札を補充することができる。まさに手札の質を量へ転換しているといえる。
また、融合先の判断基準は各種紹介のようになるが、根本的な考えが2つある。
そのカードの役割が重要かつ変えが利かないこと、コストが下がったドローとの相対的な評価である。今回採用していないカードについて考える際に応用できる。

ⅱについて
神を複数回使用することがこのデッキの試合運びと認識していることが所以となっている。神を高いバリューで使用した場合、2回で15枚、3回で20枚をデッキから掘り進めることになり、デッキ内ほぼ全ての機械自然カードにアクセスすることになる。実際の試合での発生は対面やそこまでの展開によるが、長期戦となった場合はこの要素が勝敗を分けることとなる。

ⅲについて
ⅰ、ⅱの項目に比べより実践的な考え方である。端的に言ってしまえば、その場の状況に臨機応変に対応する意味合いとなる。
例えば、ヴァイディの浸食が発動済みの状況で、デッキ内のリソース管理は必要ない、ライリーに合わせて守護を探す、などが挙げられる。
ここで気を付けるべき点は、ⅱの戦術を理解したうえでの行動か、という点である。長期戦が想定される場合、知ったうえで消費(融合)することと、盤面の状況のみで判断することには大きな差がある。消費したものはその試合中は戻らないため、慎重なリスクヘッジが求められる。

このカード自体の役割にデッキ、プレイを合わせる認識のため、基本戦術の項目で細かな使用方法は説明していく。

融合素材
イヴィル同様、混ぜることを避けるべきカード。
自然カードが他にない場合は仕方ないが、そのような状態に陥らないよう、構築の段階で改善すべきと考えるほどである。

非採用カード

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2/2/2の枠でエンジェルラットが比較対象となる。

機械フォロワーであり、最低限の活用は見込める。
しかし、リペアモードを加えるタイミングが悪く、使用ターンでの役割が2/2/2以上になりえないことが評価を下げている要因。

今回のデッキコンセプトとも一致しないため、エンジェルラットを優先する形で不採用となった。

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3コストドローソース枠でワンダーコックと比較対象とされるカード。

比較内容として神のサーチ率や、リモニウムを引き込めるといった、特定のカードにアクセスする話が多いが、今回は違うアプローチによって解消を図っている。
役割が違うカードであるため、今回のリストにおいてはワンダーコックの代わりとして採用されることはない。

基本戦術

デッキ認識
構成
盤面勝負に強い低コス帯、進化フォロワーの2種と序盤中盤におけるテンポ形成は、他のデッキタイプと比較しても高い水準を持つ。
終盤は神を絡めた盤面形成とリソース維持によって長期戦にも対応が可能。(神の起動を狙うため、目指すべきレンジ帯)

性質(強み)
中盤でのバフによるボード形成に対応できるデッキが少なく環境にマッチ。
救済からの6神といった上振れ要素も存在し、最大値も他のデッキと遜色がない。

先手後手における振れ幅が低いことも特徴。どちらに対しても利点があり、自らが介入しづらい負けの要因が軽減できる。
先手
・同速において神先投げの権利を持つ
・テンポが獲得できる状態でスタートする
後手
・手札リソースを消耗しづらい
・進化フォロワーのバリューを活かせる
・進化権を温存が見込める

(弱み)
守護が少ないため、疾走打点に対する受けを用意しづらい。回復ソースはデッキ内に存在するが、使用ターンは終盤に差し掛かる局面のため、ダメージレースでは分の悪い試合となりやすい。
よって、序盤のマナパスは許容しづらく、その影響により負ける展開も多い。

進化フォロワーが引けていない場合での中盤の動きがなく、必要以上のリソース(進化権を含む)を消費させられることになる。
多くのカードがPP以上の効果を持っていないため、相手の強ムーブに対応ができない。

マリガン
どのデッキタイプに対しても言えることだが、マリガンの基準として、理想の勝ち筋・試合展開に必要なカードと、想定される負け筋に対してリスクを減らすことが挙げられる。そのため、マッチアップごとにマリガンが変わるのはもちろんのこと、組み合わせによるキープも多岐に渡る。(テンポとリソースのバランス)

優先度大は単キープ対象、優先度小はセットキープを意味する。
詳細については各デッキのマッチアップにて紹介予定。

先行
優先度大
フロートボード・ワンダーコック・リモニウム・エイラ

優先度小
機械腕の祈り手・エンジェルラット・神

優先度大
まず第一に進化フォロワー2種は先後ともに両キープの方針をとっている。
理由づけとして、進化権の使い先はこの2種が理想であり、これらが引けていない場合は進化を温存する立ち回りが求められるほどに重要である。
5、6ターン目におけるその他の行動はどれも理想行動とは外れたものであり、それはデッキ性質として明確な弱点の1つとして挙げている。
また、2種ともこのデッキにおける勝ちパターンにおけるキーパーツであり、プラン決め及び変更の際に引く必要のある1枚であるという認識。

次に先行の場合はリソース>テンポの優先度で手札調整を行っている。
これは先行であればテンポが、後手であればリソースが試合開始時に与えられることが起因している。
先手の場合、盤面が多少失われても巻き返しが可能という意味合いとなる。
後手はその反対で、リソース面での心配が減るが、盤面の重度が上がる。

・フロートボード
先4のムーブである手札消費のない2-2の動きかつ、2コスの妥協択である
・ワンダーコック
先3の理想であり、リソースの確保及び勝ち筋となるパーツを集める
これの2種のみを単キープ対象としている。

優先度小
基本的に、リモニウムまたはエイラとのセットキープとなるカード群。
各種2/2/2は進化ターンまでのパスするリスクを軽減させる意図がある。同時に手札を減らさないことが、リソース面を補う働きが持っている。機械鞭はマリガンの段階では2/2/2としての役割しかもたないため、キープ対象としては不十分という判断をしている。

神はエイラもしくはリモニウムによって中盤を繋ぎ神展開を目指す、勝ちの本筋におけるキーパーツのためセットキープとしている。4コスと7コスをキープすることによるパスのリスクは構築によってリスク軽減させている。
また、神の単キープについては、進化フォロワーがない場合の中盤が繋がらず、劣勢時における低いバリューでの使用となり、出したが負ける、出す頃には押し切られるようなパターンが発生し得る。前述のとおり、その他の勝ち筋に対しても比重を置くことで解決を図っているため、単キープ対象からは外している。
しかし、神の着地を最優先させるマッチアップがいくつか存在し、それらに対しては単キープを推奨している。

後攻
優先度大
デュアルエンジェル・リモニウム・エイラ

優先度小
機械腕の祈り手・エンジェルラット・ワンダーコック・神

優先度大
後手は進化ターンが早いため先手に比べ、より進化フォロワーへの依存度が高くなる。シビアな状況下で妥協したマリガンをする余裕はないため、単キープはかなり限定している。

デュアルエンジェルは後手のテンポロスを単体で解消してくれることに加え、進化時効果を持ち手札のバランスを整えるカードとして単キープ対象としている。中間択の存在が初手事故のリスクを抑える働きを持つ。

優先度小
考え方は先攻時と変わらないが、ワンダーコックの扱いのみ変更している。
基準は進化フォロワーと優先度小の2/2/2が見えている場合のみの全キープとしている。
後手の場合テンポを既に失っている状況からのスタートとなるため、2パスからワンダーコックのような盤面を放棄する動きは巻き返しが効かなくなりやすい。キープによるのリスクリターンが今回の判断基準となっている。
ワンダーコックの役割である、神へのアクセス率上昇と回復ソースの確保はパスをしない前提であれば、バランスのとれた初手と考えて良い。

序盤

テンポの獲得が目的の場合はPP通りプレイするよう心がけ、有利トレードを積極的に行う。
試合が伸びる判断であればリソースを残す・バリューを上げて使うためPPを余らせる。

2t
手札の減らない2/2/2が理想。次点でマーセナリー。テンポが重要な場合は機械鞭やファルコンを出すことになる。デュアルエンジェルは盤面を捲る上で強力に働くが、進化先のフォロワーでもあるため温存も検討する。
序盤に盤面を作る価値が低い場合は早めに選択肢を増やすため、マーセナリーを優先してもさせる。

3t
3コストフォロワーが理想。鉄腕はテンポ、コックはリソースの認識で概ね良い。次点で2コスフォロワー。
手札が軽めに寄っている場合、機械鞭やリペアモード、ジャスティーを使い、リソースを消費して盤面の形成にいくことも検討。

4t(先)
2-2もしくは重なった進化フォロワーが理想。
次ターンの相手の進化の返しを想定しながらカードを使う。
進化の返しとなる機械腕を出す、ファルコンで更に有利トレードを仕掛ける、デュアルエンジェルの除去範囲になるようフォロワーを置くなど、判断基準は多い。

中盤以降は分岐が数多く発生するため、各種対面において説明。

大局観及びマリガン

各対面について説明している。
今期のエイラビショップは思考時間が取れない性質上、試合前の準備が一段と重要となる。

※現時点での見解のため、変更される可能性は十分にあり。

リノコントロール

相性:不利

マリガン

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先後:エイラのみ

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エイラがある場合でのキープ対象
2コス優先度
先手:機械腕の祈り手>フロートボード>エンジェルラット
後手:機械腕の祈り手>エンジェルラット>フロートボード
鉄腕:エイラと2コスを含めた全キープのみ

相性要因
B側が瞬間的にライフを詰める手段が乏しく、ライフ奪取に盤面形成の手順を踏む必要があるが、Eの処理能力により阻まれてしまう。
特に7t以降はガイアによってボードの強さに関係なく一掃が可能なため、本筋である神からの盤面形成での削り切りが見込みづらい。
E側は除去を徹底することで、着実なリノの完成を目指すことができる。リノの早期達成が不要なことから、手札の要求値が低く、プラン成立が容易である。

勝ち筋
・エイラバフでの継続した押し付け
エイラと機械鞭を利用し、毎ターン盤面を作り続け、除去を強要させることで、リソースの消耗・盤面の取りこぼしによるライフ奪取を図る。
継続的な盤面強化には、バフ効果とリソース面で、エイラの要求が必須とされる。
ガイアの効果が及ばない7t目までの決着を目標とするため、序盤・中盤での手札の要求値はエイラの引き込みと合わせて高い。
リノリーサルやガイアの危険を考慮しなくて良いプランのために一番に勝率が見込みやすく、マリガンから狙ってくべき勝ち筋である。

・神からの大型盤面の形成
神展開での盤面形成を図る方針でデッキの本筋であるが、対Eにおいてはガイアの存在によって、常にリスクと向き合わされることとなる。
神の着地とガイアの条件達成が同一ターンのため、処理されることが概ね前提とされるが、全出力でのガイア割り切りも時として考えられる。
リモニウムが起動できた場合、ガイアの準備前での神展開によって勝負を決められる可能性が上がる。
E側の手札の噛み合いが悪い場合でなければ、押し切ることが難しため、次点でのプランとして押さえておくべきだろう。

・イージス着地
リモニウムが起動でき、リノの完成速度が遅いと判断できる場合に目指すべき方針である。
イージスに対しての解答がデッキ内に存在しないため、毎ターンの行動が保証される。
E側の対抗としては、リノの完成速度を上げること、守護・回復による延命を図ることしかないため、よりシビアなリソース管理を要求できる。
このプランを選ぶ際に重要となるのが、イヴィルとジャスティーの使用用途である。
この2種は延命手段である、大型守護の妖精竜を処理するカードとしての役割があり、イージスがライフを詰めることに専念できるようにしてくれる。また、イヴィルは効率よく機械を破壊しイージスの早期着地に貢献できる点も重要となる。
ターンの遅いリノはバウンス札を抱える傾向にあり、一気に条件が達成されるため、B側も試合の早期決着を目指す必要がある。

マリガン解説
勝ち筋で述べたよう、エイラが最も必要な札である。不利なマッチアップで勝つ見込みが薄く、リスクを負ってマリガンをしなくてはならない。
次点のプランであるリモニウムや神はあくまで狙いに行ったマリガンの結果での手札状況により選択されるため、キープ対象でないとしている。
セットキープについては、エイラ前提となるため、回復ソースを加える低コスフォロワーのみとしている。
序盤のマナ繋ぎは有限である回復ソースや除去札を消費させ、中盤のボード処理に負担をかけていくことができ、エイラ引きに次ぐ重要な要素といえる。

自然ウィッチ

相性:微有利

マリガン

写真 2020-05-01 0 49 48

先手:リモニウム>エイラ
後手:エイラ・リモニウムのセットキープ可

写真 2020-05-01 0 51 13

上記カードがある場合にキープ対象
後手のみエイラ2枚目
2コス優先度
先後:フロートボード>機械腕の祈り手>エンジェルラット

相性要因
W側の勝つ手段がライリーによる疾走ダメージになるが、B側は一時的な守護の設置が可能なため、リーサルを回避することが比較的容易である。
対してB側の大型盤面をW側が処理する手段がないため、B側の動きに勝敗の決定権を持たれている関係にある。
また、リーサルの回避手段として大型守護の設置がB側が目指す行動となるが、そうした場面では同時に盤面の形成が完了するため、リーサルを取られなければB側が勝つという構図である。
W側は最速リーサルの準備と同時に、相手の守護を突破する手段がある、といった手札が必要されるため、一方的に高い引きの要求値が求められる。

勝ち筋
・大型盤面の形成による押し切り
先程の述べたよう、W側に処理手段がないため、勝ち筋として盤面を形成することを目指す。また、負け筋の解消として守護の設置を行うため、一貫して狙うべき方針といって良い。
目指すべき守護のサイズは、経過ターンや、ナテラのプレイ回数、残りの進化権といった情報を元に、想定しうる除去範囲を可能な限りケアしていくことを目指していきたい。
例えば先7で盤面を形成する場合、攻撃力8以上かつ体力6以上、次点で体力4以上での複数体が望ましい。これは進化ライリー両雄激突での一方的な破壊のケアと、キャルのUBと極点のエレメンタルによる除去範囲から逃れることができる。(守護の体力が高いほどキャルUBでの被弾が許容される)
注意すべき点で、神の着地と守護設置の両立が困難であること、分割リーサルの脅威が挙げられる。
前者については、7PPを神で消費した場合、追加で守護を並べるには鉄腕の修道女を引き当てるしかないためである。リモニウム起動後6tに神・7tに盤面づくりを行う、イヴィルの0コス鉄腕を温存し神着地に合わせる、エイラを守護として活用するため7tに回すなどが対応策となるため、手札の状況に合わせ2手3手先を見通す必要がある。
後者については、盤面を形成でき次ターンのリーサル自体は防げたものの、更なる攻め手に対応できなくなる場面のことを指す。具体的には、禁約のダメージカットによって盤面ロックをかけリーサルターンを後ろへ伸ばす方法である。序盤にライフを詰めておき、守護以外の処理も強要させること、再度守護が置けるようリソースを残しておくといった手段によって対応が可能となる。

・相手の下振れを拾う
自然Wのデッキ性質における手札事故、という意味合いもあるが、本質はケアの度合いについてである。噛み合いが良く、必要札・対応札が的確に機能する場合、為す術もなく負けてしまうこともある。
そこで重要なことは、特定のカードをケアする・反対に特定のカードを割り切るといったプレイ方針である。勝てる試合をより確実に、敗色濃厚な試合を少しでも拾うことで、W側にとって分の悪い相性関係となるだろう。

自然D

相性:先手側有利

マリガン
先行

写真 2020-05-09 14 01 40

各種単キープ

写真 2020-05-09 14 07 36

機械腕の祈り手>エンジェルラット

後手

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セットキープ可

写真 2020-05-09 14 10 37

上記とのセットキープ
神はリモニウムとのセットキープのみ

相性要因
神を主軸とするデッキ全般の相性認識だが、基本的に先手側が有利となる。
このマッチアップにおいても例外ではなく、先手側が攻める権利を有し、後手側は捌きながら攻めに転じる必要がある。
B側が先手の場合、序盤戦で得たライフレースでの優位を活かし盤面を形成することで、除去の乏しいD側への押し込みが成立しやすい。D側の受けがなくテンポを明け渡すことになれば、試合は一方的に終了する。
D側が先手の場合、高確率での6t以内の神着地によりナテラをプレイする猶予が生まれ、B側のボード形成に付き合いことなくライフを詰め切ることが可能となる。よって試合を長引かせたいD側とそれを阻むB側のような構図が多い。
お互いに6t以内に神を着地させる手段を有しているが、BとDでは確率に大きな開きがあるため、序盤戦が強力なBに対してもある程度の勝率が保たれている。D側の手札の噛み合いが高いと為す術もなく負けるため、自然Wと同様の認識が大事になる。

勝ち筋
・神着地前の早期決着
序盤のボード戦からの盤面強化による押しつけによりD側の準備が整わない段階で勝負を決める。先手の場合や、ランプによって盤面を放棄した場合で、詰め切る算段が付けばリソースを消費して攻める姿勢を取る。
攻め手が継続する見込みが薄い場合は、中盤戦に向けたリソース管理を行う。ティラノアクセラやデュエルエンジェルや嵐鉄進化によって2面処理されるような展開の多くは、継続できないという判断になりやすい。
序盤の攻めに対応を強要させることで、理想とする動きの阻害や非効率な進化消費が期待できるため、早いターンの横展開は一貫して重要である。

・大型盤面の形成
D側に大型フォロワーへの対抗策が少ないため、有効な攻め手段となる。
概ね神の着地後のターンでの形成となるため、その道筋を踏まえ事前の盤面づくりやライフカットを意識する。
母なる君のケアとして攻撃力6以上とすることがバフの目安となる。
D側の構築上、B側の高打点を対処できる方法が限定的なため、ターン内での最大盤面をつくることが裏目となりづらい。

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※以降は執筆途中

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