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【照蔵読書】AIvs教科書話が読めない子どもたち

今回紹介するのはコレ!

新井紀子さん著書の

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『AIvs教科書が読めない子どもたち』


です!

この本はAIってあんまり分からない方にもわかりやすくAIについて理解ができる本で、また、意外に人はAIの事を誤って理解している部分があるんだなぁ!とAIが出来ることや出来ないことも知ることが出来る構成になっています!
今回も大事だと思った部分をサクッと要約していきます!

AIは全知全能ではない!


まずAIについてですが、そもそもAIというのは『人工知能』の事ですが、その人工知能としての能力はまだまだ低レベルという事を理解しておきましょう!
何故なら『人工知能』は自分で考えて、判断を行うという事は全く出来ません!
現時点においては、膨大なデータを蓄積し、そのデータを元に確率が高い物を選択する!程度のレベルです!あくまで、AIはまだまだコンピューターという枠から出られていないので、データにない事が起きたり、データ量が少ない事に関しては正しい選択が出来ません!
その為、AI自体が自分で判断して、決断をするという『ドラえもん』のような存在はまだまだ出てこなさそうです!
少し残念ですが!

シンギュラリティは来ない!


あまり聞きなれない言葉ですが、これは
『AIが更に新しい優秀なAIを作ること』
です!
映画などでよくあるシチュエーションで、人工知能が発達し、最終的に人間を襲うようになるのではないか?という事が主に懸念されているようですが、新井さんは、そんな日は来ない!と断言されています!
そもそも何でこのシンギュラリティのような事が大きく取り上げられるようになったかと言うと、チェスや将棋の名人がコンピューターと勝負を行い負けたというニュースが出た時に、いずれ人間はコンピューターに管理されてしまう時代が来るのではないか?と話が大きくなってしまったんですね!
上記で書いている通りAIはあくまでコンピューターです!出来る事が限られています!
現時点で出来る事は3つしかなく、
『統計的に言えるもの』
『論理的に言えるもの』
『確率的に言えるもの』

に対しての事しか出来ないことが分かっています!
自分自身で『考える』という事が出来ない限りシンギュラリティは来ないのです!

中高生の読解力が低下!


ここでタイトルにもなっている子どもたちサイドの話ですが、残念な事に学力は全体的に下がってきており、特にその中でも
『読解力』
については著しく下がっている事がわかっています!
これは、中高生に対して読解力を試すテストを行ったのですが、その正解率は、中学生で62%!高校生で72%です!
それも驚きなのが、このテストを行った学生は全て進学校に通っている事です!
この結果だけを見ると、成績が下がってきてるんだなぁ!と思うだけですが、そこで問題になるのが、AIに読解力のテストをさせたところ、徐々に中高生の正解率まで近付いてきているという事です!
現時点ではAIは言語や文法を完璧に理解出来ることは出来ませんが、近い将来人より言葉を理解し、人を超える仕事が出来るAIが出来るかもしれません!

AIに奪われる仕事はある!


ここで怖い話ですが、どれだけ現時点で計算や統計的な事ができないAIですが、もう徐々に人間の仕事は奪われつつあります!
例えば、アメリカの銀行の受付業務は高収入を得れる仕事の一つでもありましたが、もう既にAI技術による無人化が進んできており、単純な受付や計算事務などの仕事は既に仕事を奪われてきています!
そして、特に新井さんが懸念されているのが、
『ショールーミング現象に伴う市場破壊』
です!
ショールーミング現象とは、簡単に言えば、実際にお店へ行き商品を見ますが、そこでは買わず、購入自体はネットでオンライン注文するといった現象のことを指します!
なぜこのショールーミング現象が危険かと言うと、大型店舗や力を持った企業からすれば、恐ろしい現象だからです!
大きい企業は力を持ち、勿論働いているスタッフも多く抱えています!
その為、商売をする時には売上によりスタッフのお給料を払ったり、新しい商品を開発したりする訳ですが、その肝心の商品を最低限の利益を得る為には、まずは物が売れなければ意味が無いということです!
オンラインでショップ経営している企業は実店舗が無くて、スタッフがいなくてもインターネット環境さえあれば商品を売る事が可能です!これが何を意味するかと言うと、店の家賃や人件費が必要ない為、低価格での商品提供が可能だと言うことです!
大型店舗でスタッフを多く抱える会社で低価格で商品を出してしまうと、最終的に利益を得られない為、どうしても売買競争に負けてしまうのです!
そして、このショールーミング現象はAIが発達すると、『より安い店』『よりサービスが良い店』が手軽に探せてしまう為、ますます、実店舗を構える大きい企業は太刀打ち出来なくなると言われています!
ちなみに、アメリカのトイザラスが破産に追い込まれたのは、このショールーミング現象も原因の一つだと言われています!
その為、私は大きくて有名企業で仕事をしているから安泰だ!みたいなことはAIが発達すると通用しなくなる時代が来るかもしれないのです!

最後に!


いかがだっでしょうか?
この本から、これから生きていく中でAI技術を身に付けるという事は不要かもしれませんが、AI知識を身につける事は必須である事を学ぶ事が出来ました!
この発達していくAIを知ることが出来ればこれから自分が選ぶ未来を有利に運ぶことが出来るので、特に就職活動をしている方や転職を考えている方!また子どもをどう教育していけばいいか悩んでいる親御さんにもオススメ出来る本だと思いました!
興味がある方は是非読んでみて下さい!


照蔵読書ブログ

http://teru-zou.com

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