人口減少は悪いことなの?

世界で最も注目されている男であるイーロン・マスクのとあるツイートが、日本で話題になった。

当たり前のことを言うようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ消滅する。それは、世界にとって大きな損失である。
DeepLで翻訳

これに対して多くの人が「人口減少を防がなければ!」と意見を出している。これに対して、僕は少し懐疑的に見ている。

まず、DXによる生産性の効率化を進める際、人口減少は好材料だといえる。なぜなら、人口が減少しているのだから、市場原理だけを考えれば、DXを推進しなければならない状況に陥るからだ。
国際競争力をキープするために、DXは必要不可欠な要素になる。そして日本は人口減少しているので、ある意味、DXを推進しやすい環境にある。これがもし、人口が増加していて人手が間に合っているのであれば、DXの普及が進まない状況になっていただろう。

ただし皮肉なことに、この考えは既に破綻していると言っていいかもしれない。日本には解雇規制があることに加え、伝統的な企業の上層部に忖度が蔓延っているため、痛みを伴うDXが推進されないのだ。

「じゃあやっぱり人口を増やさなきゃ!」となるわけだけど、そもそもその人口が、日本人である必要があるのだろうか。別に日本人じゃなくても、日本が大好きな海外の人が日本人になったっていいと思う。それがグローバル社会というものではないのだろうか。

これからブロックチェーン技術によって、本当の意味で国境が無くなる時代が到来しようとしている。そんな社会において、日本人が日本人でなくてはならない強い理由はあるのだろうか。

それに何と言っても、この手の人口問題は常に付きまとう。減少していても増加していても、問題になる。なんなら移民問題も考慮すると、人口がちょうどいい感じになっても、急に人口問題に発展する可能性だってある。

イーロン・マスクのツイートは、あくまでも「出生率が死亡率を上回る変化がない限り、日本はいずれ消滅する。それは、世界にとって大きな損失である」という当たり前のことを言っているだけだ。ちゃんと冒頭に「当たり前のことを言うようだが」って言ってるし。

ここからどのように考えを発展させるかは人それぞれだと思う。だが、人口が減っても増えても、どちらにもメリットはあるしデメリットもある。
少なくとも「人口減少=絶対悪」ではない。確かに、デメリットの方が大きく見えるかもしれないけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?