N響第9
2023年12月23日(土)、NHKホールでNHK交響楽団の第9を聴いてきた…。
チケットは、第9を愛してやまない?後輩のafクンからいただいたものだ。自分は、自身で高価なチケットを買って第9を聴きに行こうと思うような人間ではない。
家人は第9が好きで、ここ数年、地元の合唱団で第9を歌う企画があると、テンポラリで入って歌うことがあったので、それを聴きに行った経験として、交響楽団+合唱付きで第9を聴いたことはあった。
af君は家人が第9が好きなことを知っているので、気を使ってくれたのだろう。ありがたくこの申し出を受けることになった。
NHKホールは渋谷というイメージがあるが、調べてみると原宿駅からの方が近そうだ。クリスマス前で渋谷駅はとんでもない混雑になっているだろうから、原宿駅から歩いて行った。
この看板の前で記念写真を撮影する人が多数…。日本人は第9好きが多いというのは本当のようだ…。
チケットを出してNHKホールに入る。
iPhoneの超広角は便利だ…。
大勢の人がスマホで写真を撮影している…。
14:00に開演した。
第9の前に、バーバーの弦楽のためのアダージョという曲が演奏された。
クラッシック音楽を生で聴くことについては素人ではあるが、これまで生で聴いた弦楽の音と全く違った。言葉ではうまく言い表せないが、とにかく音質が美しい。
そしていよいよ第9の演奏が始まった。
第1楽章の始まりから、これまで聴いた第9と全く違った。やはりN響というのはすごいのか…。ちょっと心が揺さぶられた。
第2楽章は管楽器と弦楽器の音色とバランスが素晴らしく、さらに心が揺さぶられた。これが本当の第9なのか…。
第3楽章の終わりで、合唱の男性が意識を失い運び出されるというアクシデントが発生した。会場は騒然としたが、誰も声を発しないまま、合唱団の男性数名に抱えらえて男性は搬出された…。
そして第4楽章が何事もなかったかのように始まった…。
合唱の第一声を聴いて、これまで聴いてきた素人集団の合唱(申し訳ない言い方になるが…)が何だったのかと思った。まず声量が圧倒的であった。これまで聴いてきた第9らしきものは、合唱の声量がオーケストラの音量に完全に負けていたが(ソリストの声はそんなことはなかった)、今回のはとにかく圧倒的な声量であった。
レベルが違い過ぎた(当たり前か…)
女性の方が少ない印象だったが、声量は十分であった。
フォルテやピアノなどの強弱がきちんとしていて(当たり前ではあるが、これまで聴いたものは思い返すに合唱の音量がフラットであった)、心に響いた。
さらにドイツ語の発音が違った。素人が聴いて書いているので適当な内容ではあるが、とにかくこれが本物の第9なのか、と思わされた。
これは海外の一流と言われているオーケストラの第9を聴いたら、どうなってしまうのだろう…。
もうそれなりに年を重ねてきたことであるし、音楽や芸術など、本物に触れていく方が人生が豊かになるのだろうと感じさせられたのであった…。
撮影:iPhone13