角田龍平の蛤御門のヘン2020年3月25日

お久しぶりです、香川照えです。

コロナウイルスによる影響が社会のいろんなところに出てますね。皆様健やかにお過ごしでしょうか。とにかくこれ以上どんどん広がったり罹患する人がたくさん出たりすることがないよう祈るばかりです。外出やレジャーが困難ということで、いろいろとストレスや不安も強いと思いますが、ラジオでなんでもない会話などお聴きいただき、少しでも気を紛らせていただければ、と思います。

さて、先日久しぶりに収録に参加してきました。

今回はスポンサーの株式会社さくらグループ飲食部門の責任者である、お馴染み親川さんとの「さくらニュース」のコーナー、惨敗続きの「テレフォン付添人」特別編にて祇園甲部の現役舞妓さんである小奈都さん(なんと18歳!)とのトークコーナーなど、いつもとひと味違う回になりました。

本編を聴いていただけるとわかりますように、ゲストの小奈都さんのお話はほんとに立板に水で、18歳でこれだけ話せるのかと圧巻でしたし、会話の間がスパンと決まり、ほんとに頭の回転の速い方だなと大感心しました。トーク内容的には非常にいいものになったんじゃないかなーと思います。

ただ、私は、なんでも言うてよ、いかようにも拾うよ、合いの手入れるよと大風呂敷を広げた割に大して役に立たず、というか積極的に逃げてしまったわけでございます。

今回、ブースでは、デスクの片側に角田さんが座り、逆サイドに正対して小奈都さんが座り、私は小奈都さんと横並びに座っていたのですが、開始早々、小奈都さんが話をしながら私が何か言うとクルッと私の方を振り向いたり、うふふと返したりされる度にブースに放出されるあでやかさ・華やかさに、これを直接くらってしまったらきっと耐えられないんじゃないか、、とおそれたのであります。

ワンピースに出てくる私の好きなキャラ=ロロノアゾロという剣士=が、自分より断然格上のジュラキールミホークという剣豪と戦ったとき、圧倒的な強さに何もできず胸を刺された状態で、「このまま心臓を貫かれたいか、なぜ退かん」と問われ、

「わからねぇ。俺にもわからねぇんだがよ。ここを一歩でも退いちまったら、なんか、大事な今までの誓いとか、約束とかいろんなもんがへし折れて、もう二度とこの場所に帰ってこれねぇような気がする。」と答え、ミホークから「そう、それが敗北だ」と切り返される名シーンがあるのですが、それを思い出しました。

でも、ゾロと違って、私は退きに退いたわけです。全軍撤退したわけであります。そんなん心臓貫かれたくないですもの。

で、終始照れて直視を避け、どんどんどんどん椅子が外側に移動し、角田さんと私を結ぶ線分がどんどんどんどん長くなーる。

角田さんも私の気遅れと距離感に気づいたようですが、角田さんからの「もっと合いの手入れてよ」「助けてよ」という目線すら見て見ぬ振りする始末。

もう完全に敗北いたしました。

とまあ、個人的にはふがいない終わり方をしたのですが、角田さんが孤軍奮闘し、内容面では京都らしい、いいものになったのでは?と思いました。でも、悔し紛れに言わせてもらえば、話が始まった瞬間に、あ、これは全然いいリズムで話してはるし、余計な合いの手入れるとリズムを崩しちゃうからいらないよねっていう前向きなジャッジもあったんですよ。それに、どんなカットインの仕方があったのよと言いたい。角田さんの質問に間髪を入れずどころか食い気味に反応し切り返す小奈都さんのあの反応速度に対応して誰が合いの手を入れられるだろうか。万一入れられたとしても、言葉がバッティングしてしまい肝腎の小奈都さんのトークを邪魔しちゃうじゃないのよ。結果的に、今回は合いの手は「ふーん」「へー」をBGM的に、が正解なんだよ!そして立派にやり遂げたじゃん。ベターな対応はしたさ。

・・・ま、現役の舞妓さんの声を全国のリスナーに、ポッドキャストで世界のリスナーに届けられたっていうのはなかなか価値あるものではないかと。京都らしいゲスト、今後もお越しいただいたら楽しいですね。

小奈都さんを見送って、角田さんと佐山さんからの愛あるダメ出しを受け、気を取り直してのオープニング収録。こちらでも発言少なめではありますが、角田さんの語りたいことを引き出すことに集中してのあえての静かな合いの手ですので、決して心は折れてませんよ!

ラスト10分は、おっさん同士の平常運転トークでようやくいつもの調子に戻れましたとさ。饒舌とか言われるけど、僕が番組において饒舌だったことなんて一度たりとてないんだから。

さて、今回、娘の高校受験合格話をさせていただきましたが、いよいよ娘も高校生ということで、父親として手助けしたりがっつり関われるのはおそらく最後かなと思うので(もうここからは自分の足で進んでいくでしょう)、受験勉強の協力という形で、行きたい学校に入るという夢の達成に関われたことはとても嬉しいものでした。てわけで、季節的にもちょどいいし、ちょっと娘に面影の似ているイルカさんの「なごり雪」をかけたいなと思って準備はしてもらっていたのですが、話が盛り上がりましたので曲はなし。

では、また。ゲストどんとこいや!って虚勢だけはっときます。


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