渡る世間は鬼ばかり × 24 -TWENTY FOUR

あの二大国民的ドラマが遂に競演!? 予測不可能のハートフル・サスペンスドラマ

渡る世間は鬼ばかり × 24 -TWENTY FOUR -

一見、何も接点のないように見えるニつのドラマだが、どちらも複数の物語が同時進行し、長い期間をかけて先の読めない展開が続く共通点がある。

その二大国民的ドラマが織り成す物語の結末は一体!?-

※性質上各ドラマのネタバレ、また言わば中の人ネタも平気でしています。(2つともほとんど、自分の元々持ってる知識の範囲内でしか書いていません。)
なお、不確かなものは役名など事実確認も行っていますが、違う場合もあり得ることをご了承ください。 そして、どちらのドラマも貶すために書いているわけではありません。

(本編)
早朝、仕込み前の幸楽の客席にCTUの追っていた容疑者の乗った2機の飛行機が突っ込み大破。幸い容疑者と、追っていたCTU職員を除いては死亡者や怪我人はいなかったものの、消防・警察が駆け付ける騒ぎとなる。

早朝、警察の事情聴取が終わった小島一家は、くたくたになりながらも、かろうじて使える居間に戻る。

「飛行機が突っ込むなんて戦時中でもなかったわよ」
赤木春恵演じる小島キミは開口一番に言う。

泉ピン子演じる小島五月は「これからどうなっていくんでしょうね」と、みな次々に不安を口にするが、えなりかずき演じる小島眞は冷静ともとれる口調でこう言う。

「そんな事言ったってしょうがないだろ」

一時間後、CTUからキーファー・サザーランド演じるバウアーと言う人物が幸楽に現れる。
バウアーは小島家に「犯人と思われる人物の動向を探っていたらその事がバレて犯人が逃走した。全ては私の責任だ。そして、犯人と思われる人物はまだ他にも沢山いる。申し訳ない」と謝罪する。
すると五月は「建て替えたばかりなのに私達の幸楽を返して!!」と涙ながらに訴える。

ところが角野卓造演じる小島勇は、自らバウアーに握手を求める。

勇曰く「俺がかつて若い頃に見た、映画スタンドバイミーの不良少年のリーダー役には感動しました。今もこうして頑張っていることが嬉しい。自分達は大丈夫。あなた達は黒幕探しに集中してください。」
そして勇は五月に「また一からやり直せば」いいと言葉をかける。

一方、狭い路地を歩いていた山辺有紀演じる秋葉あかりは、明らかに町の住人でないと感じられる二人組の気配を感じる。何か不審な行動。そして、あかりは様子に気づかれた二人組に襲われてしまう。

数時間後、幸楽ではバウアーからの提案に、小島一家及び幸楽の店員達は驚きを隠せないでいた。

勇からの励ましに恩を感じたバウアーは、五月達に幸楽を自分達CTUの食堂にしないか?と言うのだ。

五月はどことなく、CTUが使うことで殺伐とした雰囲気になると勘付いていたが、吉村涼演じる田口愛は乗り気であった。

理由としては、CTUによって幾らか使えるようになった幸楽とは言え、今のままでお客さんが入るとは思えない。だからこそCTUに使わせて、また飲食代だけでなく場所利用代としてお金をふんだくると良いし、それにジャック・バウアーはここ日本でも有名な存在。CTUもそれなりに名が知られているので良い宣伝になるとのこと。

愛の意見をそのまま採用させるわけにはいかなかったが、こうして幸楽はしばらくCTUの職場になることが決定した。

その頃アメリカホワイトハウスでは、チェリー・ジョーンズ演じるアリソン・テイラーが憂いでいた。友好国日本の昔ながらの懐かしい雰囲気が漂う一つの食堂が、自分達の不始末のせいで嘆いている。それを一刻も早く解決するにはどうすればいい?と。

アリソン・テイラーがそのように思惑を張り巡らせている頃、岡倉にて割烹着の姿のバウアーがカウンターで働いていた。曰く今の自分は指導者の立場なので、コーリー・ホーキンズ演じるエリック・カーターに犯人の捜索を任せている。 それにCTUが世界的に有名になったのも日本のおかげなので、贖罪も兼ねてお礼をさせて欲しいと。

バウアーは慣れない手付きながらも、岡倉を引き継いだ大谷玲凪演じる本間日向子に指導されながら、一所懸命大根の桂むきをしていた。

ただ、時折バウアーは鋭い目を光らせながら聞き耳を立てている。

岡倉にはバウアー自らが志願したが、あまり公では話せない会話も、料亭なら思わず口に漏らすことが考えられたので、情報収集もあった。藤田朋子演じる本間長子は、横で翻訳してバウアーに聞かせながら、笑顔で接客していた。

しかしそんな長子は、接客していたアジア系男性二人組から不穏な会話を耳にする。
「現場を見ていた女の扱いには苦労する。」

長子は何かを察知し、自らのスマートフォンを開いた。
するとFacebookを通して、秋葉あかりから「助けて」とメッセージが届いているのに気づいた。
恐らく、少しでも多くの人にSOSを送ろうとしていたのだろう。
早速長子は、バウアーに秘密裏に報告する。
仕事が上がったフリをしたバウアーは、元の服装に着替え、店から出た二人組を追跡する。
地下鉄の男子トイレに入った所で拘束。やはりあかりを拘束していることが判明し、居場所を聞き出し駆け付け疲れ切ったあかりを発見する。

その頃、小島家のほぼ元に戻った居間では、クロエ・オブ・ライアンが不機嫌な顔でパソコンを操作していた。
幸楽は早朝と比べると客足を取り戻していた。
CTUの中でも重大な機密情報を扱うクロエは、最初同じように幸楽で仕事をしていたが、一般人も入るようになってきた幸楽でセキュリティ上の関係で使えなくなり、厨房の隅でひっそりとやるようになったが、仕事が激化した幸楽店員に邪険にされ、さすがに厳しい小島キミもその状況を理解して、居間でやっても良いと許しを貰ったのであった。

そんなクロエは不機嫌になるのも無理はない。小島家の居間には他にもバウアーがアメリカから呼んだ娘、エリシャ・カスバート演じるキンバリー・バウアーと、田口愛と清水由紀演じる大井貴子がおり、子育てと夫の苦労話に華を咲かせており集中ができない。

なお幸楽が元の活気を取り戻したのは、CTU職員が使っているからだけではない。
愛の戦略が功を奏でたからだ。バウアーが幸楽ではなく、岡倉で働くと聞かされた時、そのまま許すわけにはいかなかった。
バウアーに24 -TWENTY FOUR-カレーを作らせ、幸楽内で固形のルウとして販売する考えに打って出た。
店内及び外に向かって、愛の指示でCTUに強制拉致させた小山力也の店内放送CMが響き渡る。

「このカレーは俺が24時間寝ずに作ったカレーだ???」

そしてバウアーにもう一手間協力してもらい、 24 -TWENTY FOUR-カレーのパッケージには、でんっと載ったカレーの写真の横に、真剣に消費者を見つめるバウアーの姿が。(全部で4種類)

それから一時間後、羽田空港では特別な騒ぎとなっていた。
緊急で利用すると連絡のあった巨大な飛行機が到着したからだ。
飛行機の扉が開き、黒ずくめの男達が降り立ち、それに続いてアリソン・テイラー大統領の姿が。

一方、バウアーは救出したあかりから事件のヒント聞き出すことに苦心していた。アジア系の二人組に指示する男を見たとまであかりは話してくれたが、精神状態が不安定なためそれ以上のことを引き出せていない。
アジア系二人組は幸楽に作った緊急取調室に入れる前に、自ら命を絶ったのであかりにしか頼る術はない。

そんな時、テイラー大統領が取調室に現れる。テイラー大統領は両手で、ステーキを持っていた。それはあかねの元旦那、倉田てつを演じる秋葉和夫が作ったRXステーキだった。

実は日本に来る前、テイラー大統領は「私に出来ることはないか?」と電話でバウアーに尋ねていた。バウアーはあかりから情報から聞き出せないことを言うと、テイラー大統領はすぐさまあかりの家族構成を調べさせた。

するとあかりには離婚した元・旦那が存在し、その元・旦那である和夫は、現在ステーキハウスを経営して頑張っていることが判明した。

「繋がりが切れても家族は家族」と、テイラー大統領は国家の存亡に関わる犯罪を起こし、現在は獄中の自分の娘、スプレイグ・グレイデン演じるオリヴィア・テイラーのことを思い出した。
「あの時出来なかった、ちゃんと気にかけることが出来なかった事のお詫びをしたい」と、自らステーキハウスに行って名物のRXステーキを貰い、あかりに届けたいと言った。

そして日本に降り立ったテイラー大統領は和夫が経営しているステーキハウスに行き、和夫に事情を説明した。すると和夫は「伝えて下さりありがとうございます」頭を下げ、あかりのためにRXステーキを作った。

持っていく間多少熱は冷めたかもしれないが、心のこもったRXステーキを事情を説明されたあかりは食べ、ボロボロと涙を流す。心がときほぐれたあかりは自分が見てきたことを話し始めた。

その頃、大統領のいないアメリカは混乱していた。このチャンスを利用しようと反社会的勢力が行動を強め、空では反社会的勢力の飛行機とアメリカ軍の飛行機が戦闘を繰り広げていた。
その事と大統領と言う象徴がいないことで、一般市民も不安を抱えていると、テイラー大統領の耳にも伝わった。

しかしそれでも自由に動けない状態になっていた。帰りの空路をシークレットサービスが守れるように短時間で整理することは不可能で。テイラー大統領も無理強いは言えない。

そしてバウアーは思惑を張り巡らせていた。アリソン・テイラー大統領のように包容力があり、凛とした態度も兼ね備えている。そのような人を大統領の臨時としてアメリカに置けないか?と。

そしてそのような人物がすぐに探せた。岡倉で女将として働いている、野村昭子演じる青山タキだ。バウアーは岡倉に出向き、タキに頼むと「私がお国のために役に立てるのなら、喜んで向かいましょう」と快諾する。

それから二時間たち、夕方に差し迫っていた頃、小島勇は心を痛めていた。アメリカが今大変な状況に遭っていることは、テレビや新聞を見て勿論知っている。何か力になれないか?と。

そこで勇は五月に相談する。自分達おやじバンドがアメリカに行き、演奏で荒れている人たちの心を治めたいと。五月は一瞬戸惑うも、今回に限らず今まで何度も勇に助けられてきたので快諾する。

それから一時間後の羽田空港。テイラー大統領の計らいでシークレットサービスに守られながら、タキとおやじバンドはエアフォース・ワンに搭乗した。

一方、自分達の国のためタキと勇達が出向くのを知ったテイラー大統領は、できることをしようと自ら作った、おやじバンドのUSTREAM中継の告知チラシを、一軒一軒近所に配っていた。
また小島眞は、中止にするか揉めていたが開催決行された曙橋の祭りで、親父に感化された為「おいらに惚れちゃ怪我するぜ! 」を披露することに決めた。

ニ時間後、アメリカではおやじバンドの演奏が始まった。一曲目は羽田健太郎作曲の「私の彼はパイロット」 自由の女神像をステージにして、上空を飛び交う飛行機の群れに向かって歌う。時折爆風や破片に巻き込まれそうになるが、シークレットサービスに守られながらもそのメッセージを届ける。

「私の彼はパイロット」が歌い終わり、今度はおやじバンドは「愛・おぼえていますか」を披露する。

そして、ホワイトハウス記者会見にて青山タキは堂々と振る舞っていた。「アリソン・テイラー大統領は今、友好国日本のために今奮闘しています。私が全て受け止めます。今みなさんは不安の心でいっぱいだと存じますが、戻ってくまでの間私を大統領と思って頼ってください」
すると、その気持ちに心を動かされアメリカ市民及び報道記者達が拍手喝采をする。また「俺が悪かった」と空中などで戦闘を繰り広げていた反社会的勢力の人間達は、タキの元に駆け付けタキはそれを優しく受け止めるのであった。

その頃、夜になった日本であかりの証言のおかげで黒幕を突き止めたバウアーとエリック・カーターは、犯人達を次々と捕まえる。またバウアーとカーターも、おやじバンドの中継とタキのホワイトハウス記者会見中継を見ていた。

そしてその犯人達がどことなくおとなしい。同じように2つの中継を、おやじバンドのはテイラー大統領の配ったチラシで知って、見て感化されたのだと言う。
「受け止めくれる、何かが欲しい」と口を漏らした犯人達だが、そこに用事を終えた天童よしみ演じる川上華江が現れる。

華江は犯人達に「人生舐めたらあかん、舐めたらあかん」と注意する。そして華江は犯人達にのど飴をプレゼントした。一所懸命声をあげて、犯行の指示をしていたからガラガラ声になっていると言う。

こうして、幸楽とアメリカを巻き込んだ騒ぎは終結した。

バウアーはお世話になった岡倉と幸楽に顔を出す。小島一家に「ありがとう。」と挨拶をし、そしてCTUとテイラー大統領と共に日本から去ったのであった。

早朝、すっかり元に戻った幸楽の居間でアメリカから戻った五月と勇は二人きりで座っていた。小島キミはとうに寝て、眞と愛はそれぞれの家庭に戻っていた。
勇は言う。

「色々あった一日だったが、結局丸く収まって良かった」そう言えば藤岡琢也と宇津井健演じる岡倉大吉と、山岡久乃演じる岡倉節子も一段落したら同じように居間に戻って、よくほっと一息ついていたと聞かされたと話す。

勇と五月が話していると、電話が鳴った。五月が電話に出ると、なんとその正体はデニス・ヘイスバート演じるデイビッド・パーマー元大統領の元妻の、現在は服役しているはずのペニー・ジョンソン・ジェラルド演じるシェリー・パーマーからだった。

(おわり)

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