T3-01 IM@S-CGで聴くおすすめのシンデレラガールズ楽曲 世界滅亡編

タイトルが物騒過ぎる

8月1日に「T3-01 IM@S-CGで聴くおすすめのシンデレラガールズ楽曲」と題してコラボヘッドホンで聴くおすすめの楽曲を紹介する記事を書きましたが、その後とんでもない曲が出ました。
それが喜多日菜子のソロ曲「世界滅亡 or KISS」です。シンデレラガールズ劇場Extra Stageのエンディングとして使用され、メインのSing the Prologue♪のカップリング曲としてCDが発売されました。

とんでもない曲構成

はっきり言います。エンディングサイズもデレステサイズも試聴も全部詐欺です。フルが7分11秒もあるため、物理的に30%ぐらいしか長さが無く、内容的には10%程のように思えます。

デレステや試聴で「あれ?結構平凡だな?日菜子の曲でしょ?」と思った方は今すぐにCDか配信で買ってください。あなたが聴いた曲は6番まである曲の1番だけです。何も聴けていません。

この曲をフルで聴くと、そこでようやく喜多日菜子の妄想の世界の一端を見ることができます。聴くVRです。

ベンチマークソフトみたい

そのような曲でなぜヘッドホンを絡めて記事を書くかというと、場面ごとに曲調が全く異なるのです。1番の軽快なポップからは想像できない世界が、まるで回転舞台の場面転換のようにぐるりと変わっていきます。

そこで何が起きるかと言えば、何かしらの色付けがあるヘッドホンが途中で脱落します。
どこかの章をうまく聴けたとしても、どこかがダメになるのです。曲の途中でヘッドホンを変える訳にはいきません。

求められるヘッドホンを一言で表現すると、「今までのシンデレラガールズの曲をすべてうまく聴けるヘッドホン」です。
逆に言うと、世界滅亡 or KISSを通しで聴けるヘッドホンは「今までのシンデレラガールズの曲をすべてうまく聴けるヘッドホン」であると言えます。

もはやシンデレラガールズ用の音響ベンチマークソフトです。以前紹介したEVERMOREを重いゲームのデモを回すベンチマークソフトと表現するのであれば、こちらは分野ごとにスコアが出るAntutuみたいなベンチマークソフトです。

何言ってるか分からん感が出てきましたが、とりあえず聴けば分かります。

T3-01ではどうなのか

T3-01は、少なくとも自分の手持ちのヘッドホンの中では最も良い鳴りをします。
(比較に使ったDACとアンプは前回と同じくRME ADI-2 DAC FSです。)

まず第一に、ボーカルをしっかり聴けるヘッドホンが総合スコアを稼ぎます。この曲の世界の主は日菜子であり、彼女が手を引いて世界を案内してくれているのです。
曲調がめまぐるしく移り変わる中でも彼女は健気に案内を続けてくれます。それにしっかりと付いていくためにもこの能力はマストです。
また、歌詞の密度が非常に濃いので他のパートに邪魔されると単純に聴き取れなくなります。

T3-01はボーカルの定位と鳴りが非常に良く、他がどう鳴っていようとド真ん中で変わらずに声を聴かせてくれます。初っ端から大加点です。

次に、低音の響き方が3つぐらいの章で効いてきます。ベースバッチバチやドラムがこちらに突っ込んでくる、ドラムセットではなくバスドラムでブッ叩かれる場面などがあり、低音強調系のヘッドホンだと他のパートを邪魔し始めます。

T3-01は元から低音がその他を邪魔しない設計になっているため、ここら辺を難なく乗り切ります。

最後が高域の透明感です。グロッケンやストリングス、オルゴールまで出てきますので当然重要なのですが、この曲の特徴、場面転換に効いてくるのです。
低音にはお供のようなドラム、中域付近には日菜子のボーカルがほとんど常に居ますので、場面転換のコントラストには高域が重要になってきます。
とはいえ、強調すると刺さりますのでバランスが大切です。

T3-01では低音に邪魔されることもなく曇ることも無く抜群の透明感で鳴りますので、場面転換の際のガラリと変わる空気感を感じることができます。また、モニター系としては柔らかめの鳴りなので、刺さることもありません。

最後に

まさかこんな曲が出るとは思いもしませんでした。何か一曲だけで機材を試聴しろとなったら私はこの曲を選びます。(長いので怒られるかもしれませんが。)

また、このテストでは当然のことながら特色が無いモニター系ヘッドホンが有利です。他のヘッドホンにも得意分野や好みがありますので、全てどうのという話ではありません。

作詞の八城雄太さんは前から好きな方だったのですが、今回この曲のプロットを書かれたそうで、これでまた底知れなくなってしまいました。

とにもかくにも「世界滅亡 or KISS」を聴いてみてください。どこかで不満はありませんか?T3-01の出番ではないでしょうか。
もし機会があれば、プレイヤーにこの曲を入れてT3-01や他のヘッドホンの試聴に行ってみてはいかがでしょう?

あなたもレッツ世界滅亡

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