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YouTube動画に英語タイトルをつけただけで視聴回数が爆上がりした【データ公開】

webマーケティングの会社でディレクターをしているテラと申します。私自身、YouTubeでアクロバットに関する情報を発信しているYouTuberです。

今回はそんな私が「動画に英語タイトルをつけたら海外ユーザーからの流入が増えて、視聴回数は増えるのか?」という実験をした結果、見事に視聴回数が爆上がりしたので、成果をまとめていきます。

英語タイトルの付け方は?

そもそも英語タイトルはどのようにつけるのが正しいのでしょうか?
まずは英語タイトルのつけ方の失敗例です。

スクリーンショット 2020-05-07 20.02.03

日本語タイトルのあとに縦棒「|」を入れて、その後ろに英語での表記を付けるやり方です。
これは間違いです。

3月中旬、このやり方で実験をしてしまって、全く効果がありませんでした。
正しいやり方は次の通りです。

スクリーンショット_2020-05-07_20_05_07

スクリーンショット_2020-05-07_20_07_17

対象動画をYouTube Studioで開きます。動画の編集を行い、「その他のオプション」の「字幕」をクリックします。
2枚目の画像の画面になるので、「言語を追加」をクリックして「英語」を選択します。画像では「公開済み」になっていますが、追加したばかりは「追加」となっているので、これをクリックします。
そうすると、タイトルと概要欄の設定が可能です。ここを入力することで、英語字幕を付けることが可能です。

英語字幕がきちんと設定されているか確認するには、YouTubeをシークレットモードで開き。設定>言語設定>英語 に変更して対象動画を開いて確認してみてください。

英語タイトルをつけた動画

私が英語タイトルをつけた動画は44個の動画です。ここに書くと長くなってしまうので、スプレッドシートにまとめました。

【YouTube検証】英語タイトル表記による視聴回数推移調査_対象動画一覧

これらの動画を選定した理由としては、検索流入が見込めると推測したからです。
たとえば、「癖が強い技!ドーナッツボーイに挑戦!」の動画なら「Donuts Boy」と検索した場合にヒットする可能性があると考えたからです。
(「Donuts Boy」では検索ボリュームが期待できないので、そのためたくさんの動画に英語タイトルを用意しました。どれかはヒットするだろうという種まきです。)

英語タイトルをつけたことで視聴回数が爆上がりした

結論から参ります。

英語タイトルをつけたことで視聴回数が爆上がりしました。

4月19日に英語タイトルをつけた結果、以下のようにリーチ数が増えました。

スクリーンショット_2020-05-07_23_16_05

グラフを見て分かる通り、インプレッションが爆上がりし、それに伴い視聴回数も大幅に増えました。

この動画は英語タイトルをつけた動画の中で最も伸びた動画です。他の動画に関しては、ここまで伸びてはいませんが、全ての動画でリーチが伸びました。
(動画のデータを公開しています。詳細はこのnoteの最後にて)

しかし、分析してみると想像と違うことがありました。

英語タイトル程度では海外ユーザーの流入は増えない?

スクリーンショット 2020-05-07 23.45.12

上の画像は視聴者の地域です。青が日本のユーザーで、緑がアメリカ、黄色がカナダのユーザーです。
私の予想では、海外ユーザーが増えたため、インプレッションが増えたのだと思いました。
しかし、そうではなかったのです。

残念ながら「この動画のタイトルが英語で表示されていたかどうか」はYouTube Analyticsでは確認できませんでした。

なぜリーチ数が爆上がりしたのか?

またここで仮説が生まれました。

①英語タイトルを挿入したことでYouTubeのクローラー(ロボット)が動画の内容をより深く理解でき、その結果多くのユーザーにリーチするに至った。
②たまたま。伸びる直前にこの施策を行っただけ。
③4月21日に出した動画が伸びたから。

私としては消去的に①だと考えます。
②だと仮定すると「では、なぜこのタイミングなのか」が証明できないからです。
YouTuberとして1年間同じ頻度で投稿し、特に大バズリすることもなく、動画を公開すると1日で大体500回〜1500回の間で動画が再生されるYouTuberです。急に伸びた説明がつきません。

そうなると③が濃厚ではないかと思います。たしかに、4月21日出した動画は、公開して1日で2200回の再生数となり、通常の動画と比べると伸びています。
しかし、③が正しいとすると、英語タイトルをつけていない動画も伸びなければ話が合いません。実際、英語タイトルを加えていない動画のリーチは大してこれまでと変わっていないのです。そこまで大バズリしているわけではないのですしね。

となると、4月19日に行った施策が一番効果的だったのではないかという結論になります。実験のために、英語タイトルをつける以外の施策を行っていませんからね。

ということで、このnoteのまとめです。

英語タイトルをつけることでYouTubeが動画内容を深く理解する

英語タイトルをつけてリーチが増えた理由としては、YouTube側がその動画の内容をより深く理解できた…そのため、「この動画はこんな内容なのね!これまでより理解したぞ!…ということは、きっとこんなユーザーにもオススメだな!」と増やしてくれたのではないでしょうか。

様々な要因が絡んでいるのに加え、過去に戻って検証することもできないので絶対とは言い切れません。

あくまで「英語タイトルをつけたらこうなったよ」という事例の1つとして見ていただけたら幸いです。

この検証におけるその他43個の動画の結果については、以下でまとめています。数値についても公開しています。
「こんな検証したんだ。お疲れ様。」という感じで購入していただけると励みになります。

ご覧いただきありがとうございました。

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