【データ公開】YouTubeShortsのメリット・デメリット！登録者と視聴回数を伸ばす戦略

YouTubeでアクロバットに関する動画を投稿しているテラと申します。普段はWebマーケティング会社でSEOのコンサルティングをしており、日頃からサイト分析を行っています。もちろん、個人的にYouTubeの分析にも注力しています。

昨今、YouTubeでも縦画面の動画「YouTube Shorts」を見かけることが増えてきました。
ベータ版でYouTubeが推している機能ということで、私も縦画面の動画を配信してみました。

その結果、登録者数と視聴回数が飛躍的に増加しました。
登録者は1か月で2500人ほど増加し、通常は400人/月ほどなので約500%増加しました。
視聴回数は1か月で571万回を超え、通常の19万回/月と比べると3000%増加しました。
ここからYouTube Shortsの可能性を実感しました。

今回、Shorts動画の投稿を開始した3か月間で見えてきたYouTube Shortsで登録者や視聴回数を伸ばす戦略について、実際のデータを交えて分析したので公開したいと思います。

【特徴】そもそもYouTube Shortsとは

まずはYouTube Shortsとはなんぞやというところから解説していきます。

YouTube Shortsとは、1分以内の縦画面動画のことです。最近、スマホでYouTubeアプリを開くと、上記のようなShortsの動画が表示されるようになりました。イメージ的にはTikTokやInstagramリールのようなものです。
なお、YouTube Shortsはデスクトップ版では表示されません。
YouTube Shortsの動画を投稿するには下記の条件を満たしている必要があります。

▼Shorts動画を投稿する際の条件
・縦画面の動画（アスペクト比 9:16）
・動画の秒数は1分以内
・タイトルもしくは概要欄に「#Shorts」と記載

shorts動画はスマホ・PCのどちらでも投稿可能です。
上記の条件を満たしてshorts動画を投稿してみてください。

他の動画への導線としてはほぼ機能しない

「YouTube Shortsでは収益化できないから、集客として活用して、収益化しているメインの動画に誘導しよう！」と考える方もいるかと思いますが、実際には上手くいきません。
誘導する方法は概要欄に誘導したい動画のリンクを貼ることです。

実際、私は全てのShorts動画の概要欄にメイン動画のリンクを貼っています。
450万回以上再生されている動画にも導線を設置しましたが、そこからの流入は大したものではありませんでした。
（バズった期間、数十の視聴回数増加がありましたが、大したことはありませんでした）

そのため、YouTube Shortsの活用方法としては、現状では「認知の拡大」以外には期待できないと言えるでしょう。

秒数によって伸びるかどうかは比例しない

Shorts動画の条件は1分以内です。
私の動画では、1分に近い動画も十秒程度の動画も伸びるものもあれば、伸びないものもあります。

これまで投稿した結果を見ると、何秒だから伸びるというような傾向はみられませんでした。

【メリット】YouTube Shortsで得られる恩恵

YouTube Shortsのメリットは何なのでしょうか？
主なメリットとしては認知の拡大です。詳細を解説していきます。

認知の拡大として活用可能

Shorts動画の活用方法は認知です。
自身のチャンネルをユーザーにアプローチするために活用します。
その結果、登録者の増加に貢献することが可能です。

また、企業アカウントであれば、展開しているビジネスやサービス、商品のPRとしても活用できるでしょう。

下記は企業として、YouTube Shortsを活用して認知の拡大に成功した例を載せておきます。

🎉#急上昇クリエイター🎉

✨焼鳥どんの飲食店あるあるチャンネル✨
様々な目線から切り込んだ飲食店に関する情報を発信中🤗
ついクリックしたくなるようなサムネイルや短尺動画の #Shorts の作り方など、ぜひ参考にしてね💡
🍽https://t.co/wYdXjrYMkl@higakiyakitori pic.twitter.com/hbVflZeMWQ

— YouTube クリエイター (@ytcreatorsjapan) April 16, 2021

登録者の増加

”認知の拡大”の副産物として得られるのが”チャンネル登録”です。
そのため、収益化条件である「チャンネル登録者1000人」に貢献することができます。

ただし、収益化条件の「視聴時間4000時間」からは除外されるので注意しましょう。
また、設定で「収益化ON」にすることも可能ですが、YouTubeヘルプでは収益は発生しないと記載されています。

[YouTube ショート] セクションにある場合も、YouTube ショート動画プレーヤーで再生される場合も、ショート動画に広告は配信されません。また、ショート動画からは YouTube Premium のサブスクリプション収入も発生しません。

また、ショート動画は YouTube のパートナー プログラムの資格要件に直接寄与しません。ただし、ショート動画を視聴したユーザーがチャンネル登録をした場合は、資格要件を満たすためのカウントに加算されます。
（YouTube ヘルプ - YouTube ショートの利用を開始する）

これは2021年5月現在の状況であり、今後は収益化の対象になることもあると記載されています。

【デメリット】YouTube Shortsに取り組む際の注意点

YouTube Shortsのメリットを解説しましたが、デメリットも存在します。
取り組む際は下記のデメリットも頭に入れておきましょう。

動画一覧が”汚れる”

カスタムサムネイルを利用して、Shorts動画に横長のサムネイルを設定すれば、動画一覧においては統一感を保つことが可能ですが、これはオススメしません。理由は後述します。

※ ここでは”動画一覧”での話をしています。YouTube Shortsの枠で表示されるのは動画から抽出された、もしくは動画の設定画面から選択したサムネイルになります。

※ YouTube Shorts枠で表示されるサムネイルは、動画のアップロード時に自動で抽出されたサムネイルを選択したとしても、場合によっては動画から抽出されたサムネイルになることがあります。つまり、サムネイルは自動抽出されたものしか利用できず、必ずしも指定したものが選択されるというわけではない、ということです。

アナリティクスのデータが”汚れる”

Shorts動画を投稿して多くのユーザーの目に止まった場合、様々な属性のユーザーがShorts動画を視聴します。
その結果、アナリティクスの分析が複雑化してしまいます。
流入元や関連元がYouTube Shorts枠からの流入が多くなり、これまでは視聴属性に合わせて分析できていたのに、それがやりにくくなってしまいます。

YouTube ShortsはYouTube側が推している機能なので、既存の視聴属性のユーザー以外のユーザーに動画が届いてしまう可能性が高いです。
なので、このデメリットは割と起こりやすいと考えられます。

チャンネルのユーザー属性はShorts動画によって影響されるかが不明

YouTube Shortsについて実際に仮説を立て、検証を繰り返してきましたが、それでもわからないことがいくつかあります。
それは、チャンネルのユーザー属性はShorts動画によって影響されるかです。

具体的に説明します。
これは私が実践してわからなかったことですが、通常の動画はアクロバット系のエンタメ動画や講座動画など様々な動画を出しています。Shorts動画ではエンタメに寄せて動画を投稿したところ、アクロバットに特に興味を持っていなかったユーザーにも動画が視聴されました。

”ユーザー属性の乖離による影響が未知数”で、リスクを測りきれないことがデメリットと言えます。
※ もちろん、通常の動画で料理の動画を出しているのにShorts動画ではエンタメ系の動画を出す...など、全く異なるジャンルの動画を投稿するのは論外です。

YouTubeはユーザーの属性によって動画をおすすめしているため、YouTube側におけるチャンネル理解が狂うとインプレッションが減少する傾向にあります。
つまり、前述したShortsでユーザーの属性がバラけたことで通常の動画のインプレッションが下がる可能性があるということです。しかし、私のチャンネルで検証したところ、インプレッションの減少は見られませんでした。
ここが未知数ということがShortsにおけるデメリットと言えます。
(もしかしたら通常の動画とShorts動画ではアルゴリズムが異なるのかもしれませんね)

【補足】
色々調べたら、壊れている方もいるみたいなので、やはり影響ありそうです。
参考：YouTubeショートは配信者にとってメリットはあるのか？実際やってみた

YouTube Shortsに取り組む際は、これらに気を付けて実践すると良いでしょう。

【本編】YouTube Shortsを活用して登録者と視聴回数を伸ばす方法

お待たせしました。
ここからは実際にYouTube Shortsを活用して、登録者と視聴回数を増やす方法について持論を解説していきます。
私自身が収集した生のデータを公開するということもあり、有料とさせていただいております。

あくまで持論ですので、これが絶対的な正解というわけではなく、私がYouTube Shortsに取り組んでたどり着いた結果です。
これまで行ってきた取り組みから得られる情報を900円で閲覧できるので、時間をお金で買うという意味合いでご購入いただけると嬉しいです。
shorts動画でもそうですが、どのような動画が伸びるのかも解説したので、ぜひご覧ください。