12月に聴きたい一枚♪🇫🇮〜続・北欧の熱波〜
The Seasonal Taste 🇫🇮
12月に聴きたい一枚
TIMO LASSY featuring JOSÉ JAMES
『ROUND TWO』
ホーンがほーんとに気持ちいい季節になりました。
今夜もフィンランドはヘルシンキから。
テナー/バリトン・サックスプレイヤー、
ティモ・ラッシー。
彼が、21世紀のヴォイス・オブ・ジャズと云わてきた、
ホセ・ジェイムスを迎えた2009年の一枚。
ティモ・ラッシーは、昨日のユッカ・エスコラと同じThe Five Corners quintetのメンバーで、この二人がフロントで2トップを形成したという。
そして共に名門といわれる、シベリウス・アカデミーを卒業。この大学もまた気になりますが、ブラジルの新世代のアーティストなどを生で観ても感じたのは、自由にプレイするその土台には名門といわれる音楽大学で専門的に叩き込んで体に染み込んだ、裏打ちされたものがあるだろうと。
僕には全く想像できないかっこいい世界ですが 笑、そこに心地よく身を委ねられる安定したリズムがあるようにも思う。
このFive Corners Quintet(FCQ) の2人の役割について、この一枚の解説(小川充さん)がわかりやすい。
「ユッカ・エスコラはトランペット、フリューゲルホーン奏者ということもありFCQにクールでシャープな、そして時に優美でスマートな質感をもたらすことが多いのに対し、ティモ・ラッシーはテナーとバリトンサックスによって豪放で熱い空気を注ぎ込む役割を担っている。
FCQはフィンランド出身ということもあり、ヨーロッパのクラブジャズの第一人者的バンドという見方をされるが、ユッカがそうしたイメージを膨らませるプレイヤーだとすれば、逆にティモは極めてアメリカの黒人ジャズマンに近いフィーリングを持つプレイヤーではないだろうか。」
そして僕自身はこのFCQにはなぜかあんまり興味がなく、解散してしまった今となってはどこかで観ておけば良かったなと思う。
このアルバムに話を戻すと、彼のこの一枚にもまたラテンの空気、アフリカの空気が入り込んでいて、それが自分自身を自然と気持ちよくさせる。
フィンランドとアフリカ、中南米諸国の気候や街の空気や香りも全く異なるように思えるが、彼らの一枚の中でそれは自然と煮込まれていき、ここではミネアポリス出身でNYを拠点にするホセ・ジェイムスが絶妙なスパイスを加える。
もちろんこの一枚に限らないが、対極の地にある音楽を日々いくつも聞いていると、音楽の自由さを改めて感じる。
BAL TERRAでは、その夜の前半のリズムを変える後半へのアクセントに効果的に流してきた。
お昼ご飯を食べて、"のほほーん"と眠くなってきたなー。
やらなきゃいけない用事が色々あるけど、なんか今日は、
"のほほーん"としてるわねー。
そんなときに彼"のホーン"で、
ROUND TWOで切り替えて、もう一回り走ってみませんか?
師走の一枚に、是非どうぞ。
Joy to the World ‼︎
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