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2020年に聴きたい一枚♪ 🇹🇼🇦🇺🇳🇿🇸🇧🇻🇺🇵🇬🇲🇾🇸🇬🇮🇩🇬🇺🇲🇬

2020年に聴きたい一枚

『Small Island Big Song』

太平洋とインド洋の16ヶ国の島々と、100人を超えるミュージシャンをフィーチャーしたこの一枚。

僕自身、もう今年のベストアルバムかもしれない。

例えば、川の水しぶきが“楽器”になっている。曲がある、楽器はただそれのみ。
これは、バヌアツの伝統芸術グループが、島や全ての生命を支えている新鮮な水のために捧げる "Water Music"といわれるものだそう。

おばあちゃんの話し声、祈祷のような唸り声、竹を積み上げた見たこともない楽器。
海から流れ着いたプラスチックやポリ容器で作ったギターやパーカッション、鳥や虫の鳴き声、、

各地で録音したそれぞれの伝統的、民族的、島的、現代的の声や音が一曲になって新たな世界観を生み出している。

そしてこのアルバムは、映画に先行して発表されたもので、日本では『大海原のソングライン』というタイトルで先日まで公開されていた。

タイトルのコピーにはこうある。

『5000年前人々をつないだものは、文字ではなく“音楽”だった』

僕は今回、初めてオンラインで「仮設の映画館」というものを通して観た。
正規の価格で、日本で公開している好きな映画館を選べる。

微力ながらなにか支援の気持ちで選んだのは、新潟にある
『高田世界館』という劇場。

1911年に芝居小屋として開業し、日本最古級と言われ、国の登録有形文化財にも指定されているという。

その内観は、本当にいつかここで観てみたいと感じた。

そして映画の内容は、全てこのアルバムとリンクしている。

どうやって音が録られていたか、何について歌っているのか?楽器をどうやって鳴らしているのか?そして今自然界が置かれている状況への警告。

このアルバムに話を戻すと、まず届いて驚いたのはそのパッケージ。
こんなアルバムは今までで初めてだった。

タパの樹脂とサトウキビの繊維を材料にした紙を使用しているという。

そして自分の30年近いCD生活の中で、さらに驚いたのは、
中から竹製の歯ブラシが出てきたこと。

よく見るとこの柄にはこう書いてあった

『私たちがいる海(複数)の中で、プラスチック歯ブラシを減らす“ひとつ”』

サスティナブルという言葉が日本中で流行語のように垂れ流されているのを聞くたびに吐き気がする。

そして、プラスチックゴミを減らすと、いきなりレジ袋有料化とそれに乗っかり紙袋まで有料化になった謎がまだ解けず。

個人的にはなんども使い回し、ものによっては破れるまで10回以上使うレジ袋を横目に、スーパーでプラスチックをプラスチックで覆う過剰な包装を、そのゴミの多さを見るたびにどっちが先なのかと疑問ばかりが浮かぶ。

本も音楽も映画ももうデジタル、ストリミーングが当たり前になっているいま。

僕にとって、そんな時代にわざわざモノを買う意味と、環境への警告とメッセージはよっぽど今回手に取った、“一枚”と “一本&一本”が腹に落ちた。

そんな経験になった。

まぁとにかく本当にいいアルバムです。映画も。

いつも最後まで読んで頂き感謝。

是非どうぞ。

Enjoy ‼︎

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