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秋雨の夜に聴きたい一枚♪🇦🇷

The Seasonal Taste 🇦🇷

秋雨の夜に聴きたい一枚

Astor Piazzolla
『In Concert』

アルゼンチンタンゴのとっても沁みる季節になりました。

アストラ・ピアソラ。

あまりにも巨匠ながら、彼のこともまた名前以外、ほとんど知らなかった。

2年前に、車でたまたまラジオでやっていたクラシック特集。
そこで、流れてきたのが日本人奏者が、彼の代名詞の一つ、『Libertango』を弾いているものだった。

それにグッときたので、ふと聞いてみようと思って手にした
ひとつ。

ちなみにこれ、中古レコード店で500円セールの棚で見つけて音質などもまったく期待せずに聞いてみたら意外にも、いける。

1983年のたしかイタリアでのコンサートを録音していて、なぜかMade in Belgium 笑

それで彼の音楽が気になりだしていた、その年の冬。
たまたま上映された、『ピアソラ〜永遠のリベルタンゴ〜』

これが素晴らしかった。

彼の生まれ、生い立ち、学生時代から、苦悩と成功、家族との関係、そして亡くなるまでを知ることのできる濃い内容の映画だった。

ひとつ印象的だったのは、伝統的タンゴを愛する人たちからの、音楽的脱却。

そしてその革新性から、タンゴ純粋主義者やメディアから徹底した批判を受けながらも、闘い進んでいった、ということ。

イメージとして、優雅なアルゼンチンタンゴ、バンドネオンのthe巨匠と思っていたけれど、これを観てまったく違った、、と。

その過程の日々もまた同じく。

高貴な音楽というより、それは彼の在り方からして、レベルミュージックだった。

そう思いながら聴くと彼の音色がどうして響いてくるのかなと、それが少しでも理解ができるように思う。

1992年に亡くなっているので、これはかなり後期の一枚ということになるのかな。

それでも力強い。

映画の中でも、このバンドネオン、かなり体力がいるというシーンがあった覚えがある。

そう思うと改めて凄い。

秋にピアソラ。雨。最高です。

これからの季節に是非どうぞ。

Give it a Try ‼︎ Enjoy ‼︎

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