The moment I touched the magic

鎮まり還る
頭の中がただ一点の願いを残して
騒めきが止まる
生きているうちに
生まれてから何人の人と
私は話しをしたのだろう
生まれてから誰の
私は話しを聴いてきたのだろう
たった今
私が生まれて
出会わなければならなかった
声に
私は気付いた。

気付き
たくさんの気付きで
noteにも記事を書く人がいて
気付き
たくさんの気付きを探す人が
noteを訪れる
気付きが新たな自分を作っていく様な
気付きが本来の自分を取り戻していく様な
そんな気付きが

声にあった。

声は声帯を震わせ
頭の中の思考を
電気信号に変え
腹の力と
肺が空気を送り出し
個々の音を作り出す
声が違う
似ていても
誰一人として
同じ声を持つ者はいない

ただ同じ声に出逢った時に
人は皆自分の声を失うのかもしれない。
ほんの一瞬
声というものを
失ってしまうのかもしれない。

声が音になる
その音は耳で聴き
鼓膜を振動させる事だけではなくて
声の音は
指先へ伝わり
思考を文字へ変換する時にも
声の音は作られる
文章を読む時
文章を聴く時
文章を触るとき
文字に触れる時に
触れた瞬間
脳に電気信号として新たな声が生まれ
声が気付きに変わる。
あなたの声が
私の気付きだった
あなたの声に気付かないでいた
私という者は
今、この瞬間にいなくなった。
それは
あなたの声に出逢えたから

そう。
あなたの声が
私の声で
私はあなたの声に
新しい命を吹き込まれ
また
新しい私が
この世界に生きる力を持った
私はあなたの声に
ただ
ありがとう
という文字に変え
ありがとうを泪で
潤し
ありがとうという文字を
音に変え
ありがとうを息で
あたためる

その
ありがとうを
あなたに届けたい。

魔法の絨毯に声を乗せて。


noriaki.i