2024年9月来日!カリフォルニアSxEメタリックハードコア『No Right』を知ろう ~初級編~
おはようございます!こんにちは!こんばんは!Erolin(Burning Sign, Nodaysoff, SMDcrew, Back Yard Zine & Records)です。
9月にSand/Makoto氏の招聘にて、Summer Bash FestとBlood Axe Festivalへの出演、およびジャパンツアーが決まった、5人組カリフォルニア/サンフラシスコ産ベイエリアSxEメタリックハードコア『No Right』のことを知ってもらおう!
ということで何の説明もせずに冒頭いきなり動画を貼ってみました(笑)しかしどうですか、この老若男女入り乱れ&前のめり、フルシンガロング&フルスイング&ハイエナジーなライブ。マジでAwesome!の一言です。
今回は「No Rightを知ろう ~初級編~」と銘打ち、各フェスのアナウンスにあわせてライトな記事を作成させてもらいます。ちなみに初級編ってことでバンドへのインタビューも追って準備しておりますので、そちらも要チェックで!
▼インタビュー記事(8/20付)
カリフォルニアということで昨年来日したSunamiやDrain、さらにはGulchなどと近い地域の出自であり、近年のメタリックなハードコアでは特に注目されていて勢いのあるエリアです。
No Rightは非常にユニークなバンドのカラーと高い実力を兼ね備えており、現行ハードコアトップレーベルの一つであるTriple B recordsからのリリースも予定されているなど、今回と同じくSandのMakoto氏招聘だった今春のZulu来日時のような高揚感を皆んなで共有できる、そんな可能性のあるバンドだと思っています。この機会に予習スタートしてみましょう!
▼バイオグラフィーなどを和訳したものが下記になります。当たり前だけどシンプルでわかりやすい。
メンバーは他にもExtinguish, Field Of Flames, Big Boyといったアップカミングなバンド、そしてCKS Production招聘での来日も記憶に新しいSpyでもプレイしているとのこと。
自分がNo Rightのことを認識したのは2019年のEP『Senescence』です。新しいバンドもくまなくチェックされているHCディガー、Payback BoysのNGRさんが推しているのを見かけたのが最初だったと思います。こちらNo Rightがリリースしている音源の中でも、クオリティや個性といった面で入門編として1番良い盤なのではないかと。
こちらのEPは目を引くカラフルなジャケットとは相反するようなヘビーな内容で、終始MAXフルテンションなVo.Sierraが煽りまくり。いわゆるEarth Crisis以降のザクザクミュート×スローパート×サザンロック系ギター単音リフを駆使した90'sニュースクールハードコアのアップデート版に、Code Orangeなどを彷彿とさせるようなモダンヘヴィネス&インダストリアルな要素、そこへ若干のトライバルな感触もプラスされており、これが独創的で大変絶妙なケミストリー&ナイスバランスとなっています。
ピットがパッカーンと割れるようなモッシーなブレイクダウンパートは当然のように搭載しつつ、曲によってはメロディーを歌い上げるようなパートもあったりして、最近やたらと目にするDeftonesの再評価的な観点からみても良いんじゃないかと。最初に聴いたときはSxEを押したスタイル、なおかつ女性Vo.でこのサウンドはなかなか個性的で珍しくカッコいいな~と思った覚えがあります。
上記EPの一つ前、2018年のEP『Unjustified』では疾走感のある曲が多く、ザクザクのスローパートが交互にくるシンプルイズベストな内容。こちらは硬派でメタリックなSxEハードコアとして、理想形の一つともいえるのではないでしょうか。
いずれの音源も、クサすぎずドラマチック(これ重要なバランス)に仕上がった曲としての完成度の高さ、そして特に『Senescence』の方でみせた打ち込みっぽい音使いや高音ギターの音色なども面白く、全体的にミュージシャンシップが高くて懐の深い印象だな~と思っていたら、ギターのCharles Toshioは「Audio by Tosh」の二つ名で、CA/ベイエリアじゃ名の知れたエンジニアだということが判明。
上記リンクでは携わった音源が並んでいますが、先の文中でも名前を挙げたGulchやSunamiを筆頭に、ScowlやWorld PeaceにOutta Pocket、それぞれメンバーが所属するSpy, Extinguish, Field Of Flames, Big Boyなどなど、日本でもお馴染みなバンドがズラリもズラ~リ。ジャケットの並びを見ただけでもオッ!となる人は多いんじゃないでしょうか。
そういったコミュニティの中での信頼度の高さがよくわかります。また、こういったメンバーがいるとライブでの出音にも期待できるかと。どんな会場の規模やロケーションでもいい具合に仕上げてきそうです。
バンドの話に少し戻すと、今年リリースした『Promo2024』にはVision Of Disorderの名曲「Suffer」のカバーも収録しており(原曲がまずカッコよすぎる)、予定ではそのプロモ盤に曲を追加してTriple Bから正規音源をリリース予定とのこと。
音源もこれまでのキャリアをすべて踏まえたようなサウンドがより生々しく表現されており、Sunamiよろしくな現行Real Bay Shit感のある硬質なブレイクダウンパートも顔を覗かせています。
今回の来日タイミングは正にこれからという機運の高まる時期なので、きっとバンドとしても脂の乗ったハイパフォーマンスを魅せてくれることでしょう!
そしてこれは少し余談で、女性Vo.のメタリックなハードコア史をザックリと振り返ると、やはりバンドの規模の話を踏まえると筆頭に上がるのがWalls Of Jerichoなのかなと?未だに現役バリバリなのも凄いです。
古い話で遡るとNausea(Second To Noneがカバーしてましたネ)が草分けになりそう?ですが、SxEといったところも踏まえてNo Rightとの関連性を語ろうとするのあれば、Gatherや最近であればDying Wishなどでしょうか。
ただ個人的には推したいのは、今回の来日話を聞いたとき、真っ先に頭に浮かんだThis Time Tomorrowというバンド。サウンドのスタイルは前述したバンドの方が近いのですが、バンド全体の猛烈な勢い/アティテュードのようなもの、そういったところで勝手にシンパシーを感じるところがありました。
正直そこまでビッグネームなバンドではなかったのですが、New EdenやNew AgeといったSxE色の強いレーベルからもリリース。No Rightというバンドを少し幅広めに理解してもらう上でも、良いスパイスになるバンドなんじゃないかと思います。
ということで駆け足で書いてきましたが、冒頭にも書いたように今春のZuluのときのような異様な盛り上がりになるポテンシャルを秘めたバンドだと思います。同時アナウンスされたSummer Bash FestやBlood Axe Festivalを筆頭に、今後発表される予定の各地国内ツアーに向けて視界良好といったところ。ではまた近いうちに!See Ya~
■No Right
■Summer Bash Fest 2024
::チケット情報::
■一般販売
https://eplus.jp/sf/detail/4136490001-P0030001P021001
■TOTAL INFO
info@sandjapan.com
■Blood Axe Festival 2024
■限定先行早割チケット&Tシャツセット
BLOODAXE公式STORE
7/6(土)10:00~販売開始
https://bloodaxefest.thebase.in
■通常チケット
BLOODAXE公式STORE/プレイガイド eplus
7/13(土)10:00~販売開始
https://eplus.jp
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