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99.9%

 あくまで、個人の見解と感想です。司法に携わる本職の方には、不快感を感じさせるかもしれません。それでも宜しければ読んで下さい。

 99.9%、昔のドラマでもありましたが、日本での起訴された後の有罪率です。逆に、有罪の可能性が高い事件しか、起訴していないとも考えられます。

 だから、普通の弁護士は無罪判決を、一生で一度取れるかどうかなのに、今村核弁護士は14件の無罪判決を取っています。しかも2年に1回と驚異的なペースで。

 日本の刑事裁判の弁護士は、罪を認める事を前提に、どんな処分が妥当かを問う『情状弁護』が大半。有罪か無罪かを争う『認否事件』の弁護は極端に少ないそうです。

 弁護士は『民事事件と同じエネルギーを刑事事件には費やさない』

 警察は『状況証拠のみで犯人と判断する場合がある。1度犯人と決めつけたら、自白を取ろうとする。自白が最大の証拠になるから』

 容疑者は『厳しい取り調べで疲弊し、楽になりたくて、嘘の自白をしてしまう』

 そして業界用語で『悲しい嘘』が出来上がる。『悲しい嘘』とは、1度嘘の自白をすると、密室(取り調べ室)の中でさらに嘘が塗り重ねられて、それらしいストーリーが生まれる事だそうです。

 衝撃的な内容が多いのですが、1番衝撃的だったのは、下記の今村弁護士の見解です。

 『ここがおかしいと矛盾を指摘しているだけでは、日本の裁判では勝てない。弁護側が検察とは違う、決定的な証拠を出さない限り、無罪にならない。』

 裁判官も、起訴された時点で有罪だと思い込んでいると、僕は感じました。また、『疑わしきは罰せず』の原則が、ないがしろにされていると思うのは、僕だけでしょうか。

 今村弁護士ですが、『認否事件は長期化する可能性が高く、コスパが悪い。事務所財政に貢献していない。』と、所属している弁護士事務所の同僚から、批判されています。

 認否事件の裁判は、警察、検事、裁判官、弁護士、司法のプロそれぞれが『99.9%』という数字に縛られ、歪みが生まれていて、僕の常識が通用しない世界と知りました。

 だから、『一般人が参加した裁判員裁判の判決が、二審(司法のプロのみ参加)でひっくり返るの当然やわ、常識がちゃうもん』が読後最初に思った事です。日本の裁判は恐ろしい…

 

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