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#22.ビブラートの効果!カラオケ点数もあがる!?

歌の上手い人ってビブラートが綺麗ですよね。でも、ビブラートにも、『気持ちいいビブラート』と『気持ち悪いビブラート』があります。例えば、小さくずっと震えてしまう「ちりめんビブラート」は、コントロールしづらいので、お勧めしません。

生え抜き現役ショークラブシンガーの平山てりです。

手っ取り早くビブラートをする方法として、顎を動かす方法、音程を上下させる方法、これは私もよく使います。
私が習っていたオペラのバスシンガー先生は、「ビブラートは自然とついてくるもの」とおっしゃっていました。でもそれを待ってもいられませんよね。汗。
綺麗なビブラートとは、
声を大きくするために、気がついたらビブラートがついていた、というふうに、力が抜けているところから、ついてきます。横隔膜をつかって、呼気を揺らすのが、綺麗なビブラートになります。(具体的エクササイズ方法は下記にあります)

ビブラートは、クレッシェンドする時にかけたいと思いますよね。
また、音の切れ目でも、デクレッシェンドするときに使うと美しくなります。小さく消えるようにしたい時、ビブラートをかけるといいですよね。簡単なコツとしては、裏声っぽくしている方が付けやすいです。

実は、それ以外にも大事な役割があるんです!
ビブラートは、なんとビートを出せます!
上手いシンガーだと思っていても、伴奏なしのア・カペラで歌うと、なんだかすごく下手に聞こえる、そんなふうに感じた事はありませんか?

それは、歌自体にビート感がないから。
それを出していく方法が、ビブラートとブレス(#23で解説します)なのです。
特に、伴奏者とのデュオの場合、こちらのテンポを感じていただけないと、伴奏しにくいなと思われてしまいます。
呼吸が司っているビブラートだからこそテンポを感じさせることができるのです。

改めてア・カペラの歌をレコーディングしてリンクしていきたいと思います。

それではここから、ビブラートの練習方法について解説いたします。

力が抜けている状態の、鼻歌声の出しやすい音程で「はぁーーー」と伸ばしてみましょう。ビブラートがついていない、まっすぐな声ですね。
それをしながら、両足で上下にジャンプをしてください。どうなりますか?音が振動で震えますね。
圧力釜(#12で解説しています)が上下に揺れることで、声も揺れます。この時は圧力をかけないでください。
ミュージカルや、ライブで歩きながら歌う場合、この揺れを出さずに、真っ直ぐ出す練習をしますが、ビブラートの場合は逆に、この揺れを利用していきます。
圧力鍋がゆれることで、呼気にも揺れが生まれます。次に、ジャンプしないで、この揺れを作ってみてください。
息の太さを変えるというイメージでやってみてください。ジャンプと交互にやると、つかみやすいと思います。
カラオケ採点でもそうですが、音の揺れ幅、揺れる間隔が一定できれいなビブラートでなければいけません。
すべての揺れが同じ幅できれいに揺れることを意識して、練習してみてください。
カラオケ採点では、細かく揺れるビブラートはゆったり揺れるビブラートよりも振動数が増えるので加点されやすいのですが、その揺れすべてを同じ揺れ幅にする必要があるため難しく、高いテクニックが必要となります。ちりめんビブラートのままでは難しいようです。
カラオケの点数を稼ぐには、そこを注目して練習してみてください。
是非、美しいビブラートを完成させてください。より音楽的表現がしやすくなる事間違いありません。