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OCGの騎甲虫(ビートルーパー)について

初めましての方は初めまして、テレッ2と申します。普段はリモートでカジュアルデュエルを良くやっています。さて、タイトルにもありますが今回語って行くのは「OCG」の騎甲虫についてのお話です(マスターデュエルには未実装の昆虫達がまだまだ沢山居る)。
「そもそも騎甲虫ってどんなデッキなの? 」という人にも出来る限り分かりやすく伝えられるように頑張ります(ง •̀_•́)ง

1.騎甲虫のデッキコンセプト

まずは騎甲虫のデッキコンセプトから語って行きます。このデッキは「場に居ると昆虫族しか特殊召喚出来ない」縛りを持つモンスターを主に使うのと引き換えに、昆虫族全体での展開力を用いて大型リンクの「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」や、最上級の昆虫族モンスターを大量に展開することが目標となるデッキです。カテゴリーとしては「展開系」、または「ビートダウン系」に当てはまります。
「昆虫全体の力を使うと言っても展開力そんな高いの?」という風に感じるかもしれませんが、本当に高いです。例えば、昆虫族モンスター3体を場に出せる状況であれば、リンク4を立てながら他の最上級昆虫を場に出しまくることが出来ます。

昆虫3体が!リンク4とクソデカ昆虫に!爆ア○ォォ!

また、展開役の昆虫がどれも優秀なので、自分の好きな昆虫族モンスターを入れても問題無く展開をする事が出来ます。僕は「トリオンの蟲惑魔」が好きなので3枚入れていますが、ほとんど不自由は無いです。自分の好きな昆虫族を混ぜて活躍させる事が出来るのが、このデッキの魅力だと僕は思っています。

トリオンちゃん入れても動いた時は嬉しかったなぁ…

2.騎甲虫のカード解説

コンセプトの解説が終わったので、次は騎甲虫の解説に移ろうと思います。

騎甲虫スカウト・バギー

とても緩い条件で2体になるぞ!

初動札になるテントウムシ。召喚か特殊召喚するとデッキ・手札・墓地からスカウトバギーを出せる。場に居ると昆虫族しか特殊出来ない縛りが付きますが、後述のアームドホーンやローカストキングに変換するのであまり気にしなくて良いです。

騎甲虫スケイル・ボム

展開にも妨害にも使えるエラいやつ!

手札から簡単に出せるチョウチョ。昆虫が召喚、特殊召喚成功時に手札から場に出る展開効果を持ちつつ、相手の場のモンスター効果発動時に場の昆虫1体をリリースしてそのモンスターを破壊する妨害効果もあります(何気に対象に取らない)。レベル3なので余ったスカウトバギーと合わせてローカストキングを出す事も出来ます。

騎甲虫アサルト・ローラー

出しやすさと単体性能を兼ね備える

墓地の昆虫1体を除外して特殊召喚出来るフンコロガシ。シンプルに強い展開効果に合わせて打点パンプ効果、戦闘でやられると自身以外の騎甲虫をサーチ出来る効果もあり、雑に強い効果が揃っています。後述のクルーエル・サターンのサーチ先候補になるので、1体入れておくと良いと思います。

騎甲虫ライト・フラッパー

長期戦になった時に出すと凄く強いんです

墓地か除外から騎甲虫を2体回収出来るトンボ。回収するモンスターの効果をこのターン使えなくなってしまうので、役に立つのは長期戦になった時くらいですが、1枚入れるだけで継戦能力がかなり向上します。隠された効果で手札に戻すことで攻撃を無効にする効果もあります。

騎甲虫スティンギー・ランス

墓地に触れるしサーチ効果もつんよい

自分墓地の昆虫と相手墓地のモンスターをデッキに戻して特殊召喚でき、召喚特殊召喚時に騎甲虫魔法罠をサーチ出来るハチ。増G等を使っていると後攻0ターン妨害になることもあります。騎甲虫魔法罠に触れるので採用は必須レベルですが、後述のアトラスからでも出せるので個人的には2枚採用で十分だと思ってます。

重騎甲虫マイティ・ネプチューン

展開ついでにリソース回復と打点パンプ!

除外されてる昆虫3体をデッキに戻して特殊召喚出来るカブトムシ。リソース回復にもなるので、このモンスターの存在は結構デカいと思います(ただしEXデッキから出た昆虫は戻せないので注意)。打点パンプは他の昆虫にも付与出来る上、お互いのメインフェイズに相手効果で破壊か除外されると戻ってくるというしぶとさも持ち合わせています。簡単に言えば激流葬食らっても場に戻ってきます。
*特殊召喚モンスターなので、後述するアトラスの効果でリクルート出来ないことに注意⚠️

騎甲虫アームド・ホーン

1枚で展開の根幹を担う効果爆盛りモンスター

このデッキの過労死枠の内の一角を担うカブトムシ。昆虫縛りが付く代わりに、昆虫を効果で召喚する事ができ、さらには自身を蘇生する効果も持っています。蘇生するには昆虫3体を墓地から除外する必要がありますが、後述するとある昆虫によってアド稼ぎ効果にもなります。さらには、蟲惑魔等にも出張出来るので、1枚は持っておくと良いでしょう。(最近じわじわ値上がりしているので購入はお早めに‼️)

大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス

騎甲虫の展開の終着点の1つ。ふつくしい…

騎甲虫収録パックの看板でもある、騎甲虫の主力の大型カブトムシ。かなり強固な耐性に加え、昆虫をリリースしてデッキから騎甲虫をリクルートするか自身の打点を2000上げる効果を選べます。使い方次第で相手のモンスターを突破する手段にもなったり妨害を足す手段にもなってとても偉いです。一応このモンスターも昆虫縛りを付けてしまいますが、アトラスまで行ければ既にリソースが潤沢になっているので問題ありません。

超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス

耐性カチカチで墓地蘇生もこなせる

とにかくデカいヘラクレスオオカブト。出す為の条件はかなり厳しく、展開の為のリソースをほとんど使う事になりますが、出したら出したで強いんです。特にエルドリッチ等のメタビート対面で出せると非常に頼もしいです。展開力の高い昆虫が追加される度に出しやすくなるので、これを出す為のデッキも面白いと思います。墓地から打点3000以下の昆虫を出せる効果も強いので是非1回出してみて欲しいです。

騎甲虫クルーエル・サターン

1番新しい騎甲虫。ありえんくらい強い…😇

展開とサーチのどちらも担えるカブトムシ。このカードは本当に革命です。サーチ効果は特殊召喚で良いので、死者蘇生等で雑に蘇生しても強いです。サーチ先をアサルトローラーにすれば③の効果を起動する事も出来るので、サターン1体から実質3体分生み出す事が出来ます。使うと強さが本当に良く分かります。さらに簡易融合にも対応しているので、かなり出しやすいです。また、スティンギーのサーチ先をランディング(後述する融合魔法)にすると、騎甲虫カードを1枚多くサーチする事が出来ます(やっぱり昆虫縛りは付くがそれでも全然強いので気にならない)

騎甲虫降下作戦(ディセント)

トークン生成にバック除去が付いてくる

展開札+バック破壊という特殊なカード。出したトークンはリリースする事も出来るので、アトラスを立てた後に打つとバック破壊しつつ、リリース要因を用意出来るのがとても強いです。このカードのお陰でサイクロン等を入れなくてもバックに対して対応がしやすいです。

騎甲虫戦術機動(フォーメーション)

墓地蘇生+後続確保!強い

騎甲虫専用のフィールド魔法。めっちゃ強いのにあんまり使われないのほんとになんで???①の効果は蘇生する騎甲虫の元々の攻撃力分ライフを失うものの、前述したクルーエルサターンやスカウトバギーを蘇生すれば爆アドを稼げます。②の効果も強く、壁が1体分増えることになるので、相手の総攻撃を受け切りやすくなります。トークンが場に残れば、再びアトラスの展開を狙う事が可能です。

騎甲虫上陸態勢(ランディング)

昆虫族全体で使えるぞ!(尚、昆虫の融合モンスターは4種類のみである{投稿時}。)

昆虫族専用の融合魔法。名前に騎甲虫が付いているので、スティンギーランスでサーチが可能です。クルーエルサターンの登場によってかなり使う機会が増えました。何気に墓地から回収出来る効果もあるので、クルーエルサターンを出した次のターンにアブソリュートヘラクレスを出すなんて芸当も可能です。

騎甲虫歩兵分隊(スクワッド)

効果は強いけど使うのは難しい…

自分の昆虫をリリースしてそのモンスターの元々の攻撃力1000につき1体トークンを生成する通常罠。余ったマイティネプチューン等をリリース出来て無駄は省けるかもしれないですが、正直元から展開力が余りある程に高いので使わなくて良いと感じています…。デッキビルダーの方々は結構好きな効果かもですね。多分

騎甲虫空殺舞隊(フロート・スティング)

カウンター罠なの偉すぎる。再セットも可。

騎甲虫の妨害と言ったらこれ!と言えるカード。フィールドに騎甲虫がいる時に相手のモンスター効果を発動無効にし破壊出来ます。カウンター罠なのでチェーンされる心配がほとんど無く、質の高い妨害として扱うことが出来ます。また、自分エンドフェイズに昆虫1体を墓地から除外するのをコストに墓地から再セットが可能なので、繰り返し使える妨害なのも非常に心強いです。

3.騎甲虫以外で入れるべきカード

続いて、騎甲虫カテゴリ以外のカードで「これは絶対に入れてくれ!」というカードを挙げていきます。

共振虫(レゾナンス・インセクト)

昆虫族の中でも最強と言えるぐらい強い

昆虫のサーチ+おろ埋効果を持つ、2体目の過労死枠を担う鈴虫。イラストは地味に見えますが侮ることなかれ。①の効果はフィールドから墓地に行くとレベル5以上の昆虫を何でもサーチが出来る効果で、アームドホーンの召喚効果やスケイルボム等と一緒に出す事で簡単に発動出来ます。また、後述のピコファレーナから装備させて墓地に送る事でも発動出来ます。②の効果は除外をトリガーにデッキから昆虫をおろ埋する効果で、落としたい昆虫を簡単に落とせます。こちらはアームドホーンの蘇生効果のコストで除外すれば良いです(強すぎィ!)。どちらも強力な効果ですが、9期の産物なので名称ターン1がありません。無法過ぎるぜ…だけど昆虫だし、少しくらいぶっ壊れたカード作っても、まぁええか…(KONAMI感)

B・F (ビー・フォース)-毒針のニードル+必中のピン

もはや出張セットとして有名になった2匹。

昔から昆虫族を支えてきたB・Fテーマの2匹。毒針のニードルは3人目の過労死枠でもある。騎甲虫では主に初動の役割を担ってくれています。シンプルにニードル1体から2体に増やせるのが便利です。また、ピンは仮に素引きしたとしてとこのデッキならほぼ昆虫は場に残るので、そのまま展開役として使えて腐る事が無いです。ニードルからは他のB・Fを持ってこれるので、この2種の他に「早撃ちのアルバレスト」を入れると良いでしょう。(ツインボウを入れてもOK、だけど"ターン終了時"まで昆虫縛りが付くので僕は入れてないです)

蘇生先の昆虫の効果を使えるのがとても便利

アルバレストは前のターン使ったニードルを蘇生しても良いですし、スカウトバギーを蘇生して頭数を増やすのにも使えてオススメです。あとLv3以下の昆虫チューナーを入れておくと、共振虫効果で落とし、アルバレストで蘇生してそのままシンクロをする事が出来ます。サイバース・クアンタムドラゴン等を出してコンボを狙っても面白いと思います。

アトラスと一緒に並べると強そうで入れてる

クローラー・ソゥマ+Lv2クローラー2種

雑に強い初動、1枚分の展開力じゃないよ…

パワー・オブ・ジ・エレメンツ(POTE)産のクローラー。自分の場にモンスター(リンク以外)1体が入れば自力で特殊召喚(①効果は表側の自分のモンスターを用意する必要がある)でき、さらに自身のレベルを2か4下げて下げた合計になるようにデッキからクローラーを特殊召喚が出来ます。要するにこいつ1体が3体分になります。

                     あ   ほ   く  さ


ちなみに騎甲虫でアドを稼ぎながら動く時の最低条件は「場に昆虫3体居る」ことなのですが、こいつ1枚でそれが可能になります。ヒェッ…
まぁとにかく強いので入れてください。いざとなったら共振虫でサーチできるし…

デビルドーザー

強いけど再録少ねぇんだなお前…(収録回数は脅威の2回{投稿時})

デミスドーザー等でお馴染みのムカデ。騎甲虫でもフィニッシャーの役割を持ちます。また、凄く事故った時には展開役にもなります(リソース凄いカツカツになるけど)。墓地に昆虫はこれでもかと言わんばかりに溜まるので、とても簡単に出せます。Lv8なので共振虫でサーチ可能!(非常に大事)ただし再録が少なく、値段が割と高めなので持ってる人は入れましょう。

昆虫族の壊獣(クモグス、ガダーラ)

やはり耐性無視の除去は…最高やな!

除去手段でお馴染みとなった壊獣。マスターデュエルで知った人も多いのではないでしょうか。騎甲虫では共振虫でサーチが可能なので、アストラム等の強固な耐性を持つモンスターの対策が、デッキに入れておくだけで出来ます。やっぱ共振虫ありえんくらいガバい…(そこが良いんだけど)。入れるならどちらか1枚入れると良いと思います(個人的にはクモグス推薦)。

樹冠の甲帝ベアグラム

散々ネタにはされてるけどとっても強い!

ブロックドラゴンと似た条件(昆虫・植物3体除外して手札・墓地から特殊)で出せて、自分メインに昆虫・植物以外のモンスターを全ブッパする効果を持つ皇帝(元ネタ分からなかった…)。一見出すのが難しそうに見えますが、共振虫によってサーチまたは墓地送りに出来ます。共振虫働き過ぎィ!とりあえず落としておく昆虫の枠としても扱い安いです。全ブッパ効果使用後、ベアグラムは直接攻撃出来ませんが、素のステータスが3400/2800と高いので殴りに行けます(ただし直接攻撃出来ない縛りは忘れてはいけない{僕は何回もやらかしてます🥲})

ゴキポール&プレイング・マンティス

結構マイナー(?)、ゴキポール持ってないからほしい

墓地に送ってアドを稼ぐ用のGとカマキリ。ゴキポールは墓地に送られた時にLv4の昆虫をサーチし、さらにサーチしたのが通常モンスターであれば、特殊召喚しつつ、特定の条件で選んで破壊する事が出来ます。マンティスは墓地から除外すると昆虫のトークンを生成する事が出来ます。どちらも共振虫から簡単に落とせて純粋に強い効果なので、1枚入れておくと良いでしょう。

アリの増殖&ワーム・ベイト

どっちも強い、ただ意見が別れる

どちらも昆虫のトークンを2体出せる通常魔法カード。アリの増殖はターン1が無い事と裏守備のモンスターをリリースしても良いのがメリットで、デメリットは場に昆虫を用意しなければならないことです(多分気にならないとは思う)。普通の初動に加えて素引かないといけないので結構連打するのは難しいです。ワーム・ベイトはノーコストでトークンを出せるのがメリットですが、デメリットとして名称ターン制限とLv3、4の昆虫が出せなくなる制約があります。スカウトバギー等が使えない=初動札が減ってしまう事に繋がるので、少し構築を捻る必要があります(例:展開の軸をB・Fにする)。

No.3 地獄蝉王(ぜみおう)ローカスト・キング

かなり手軽に出せて妨害と蘇生をこなせる

No.エクシーズの内の1体のセミ。主に事故っている時にローカストキングだけ立ててエンドか、上振れた時に追加の妨害として立てます。Lv3だったら何でも良いので、スカウトバギー2体を素材にして出したりもします。墓地蘇生効果でアド稼ぎをする事も出来ますし、手軽に出るのがやはり素晴らしいです

甲虫装機(インゼクター ピコファレーナ)

実質ユニオン・キャリアー

共振虫等を運ぶ4匹目の過労死枠の蝶。このモンスターのお陰で騎甲虫で色んな昆虫を使う事が出来ます。①効果は手札コストが必要なものの、共振虫等に繋いで強力なアドバンテージを稼ぐ事が出来ます。②効果はたまに使うくらいですが、この効果でピコファを対象にすれば、ピコファ2体で無限に使い回す事が出来ます。

プロキシー・F・マジシャン

え?融合魔法を使わずに融合召喚を?!

効果モンスター2体で出せるリンク2モンスター。基本的には展開が上振れている時に出します(特にソゥマが絡む時に出す事が多い)。①効果はフィールド限定で融合する事が可能なので、スティンギーランスで融合魔法をサーチする手間を省く事が出来ます。スティンギーのサーチ先を別の魔罠に回す事が出来るようになるので、自由度が広がるのが魅力です。

きけ熾天蝶(セラフィム・パピヨン)

効果の見た目以上に柔軟な対応が出来る

騎甲虫が出る前から居たリンク3昆虫の蝶。素材条件が「トロイメア」リンク等と同じ「カード名が異なるモンスター2体以上」で出せるので、昆虫が仮に盤面に居なくても無理やりアトラスの素材条件を満たす事が出来ます。また、中途半端にしか展開出来ないような場面でも便利で、特にニードル初動であれば相手のターンでもサーチを狙う事ができ、ニードルの②の効果で妨害も狙っていけます。

アティプスの蟲惑魔(こわくま)

シークレットほしい(隙自語)

蟲惑魔ストラクで登場した新たなリンク3昆虫の蜘蛛の子。場に出す事は少ないですが、リンク4まで行く過程で出して無効化効果を使う、と言った用途で使います。特にアクセスコードに向かう時に出します。

アクセスコード・トーカー

何か最近はシロコって呼ばれてる

アトラスでは倒し切れない時に出す秘密兵器(言うほどでもないかもしれない)。騎甲虫は展開力がありえんくらい高いので、アクセスコード出した後も展開を続けてたりします。あと破壊効果で場を荒らしに行きたい時があるので、そういった時に出しに行きます。(ディセント以外で魔罠に触れる手段が乏しいため)

4.サンプルレシピ

ざっくりしたデッキレシピになります。

リンクも貼っておきます!
http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?cgid=99140c33888e3e4a24fe39e371abbaa4&dno=63&request_locale=ja

5.展開例

ここでは展開の基礎となるルートを説明します。また、3つの状況の例を挙げて、アトラスまで+αのルートを説明します。
僕はアトラスを出したあとは残りのリソースを使ってアドリブ展開してるので、最大展開とかは正直分かりません、許して()
そして初動モンスターですが、「1体が2体に」なるモンスターと「ソゥマ」で分けます(ぶっちゃけ「1枚が2枚に」のモンスター使う展開はどの種類を使っても一緒なので…)。

①場にメインデッキの昆虫3体を並べられる時+手札1枚(コスト)
例:「1枚が2枚に」+スケイルボム+手札1枚

1.「1枚が2枚に」を召喚して2体に増やす
2.スケイルボムをチェーンして特殊召喚
3.場の昆虫どれか2体でピコファレーナ
4.ピコファ効果で手札1枚切って残した昆虫に共振虫を装備させる
5.ピコファともう1体でアームドホーン
6.共振虫効果でベアグラムかデビルドーザーを持ってくる
7.6.でサーチしたモンスターを特殊召喚(コストに共振虫を含む)
8.除外された共振虫効果でゴキポールを落とす
9.ゴキポール効果で共振虫を手札に加える
10.アームドホーン効果で共振虫を召喚
11.アームドホーン、6.のモンスター、共振虫の3体でアトラスをリンク召喚
12.共振虫効果でマイティかドーザーをサーチ
13.アームドホーン効果で共振虫含む昆虫3体を除外して蘇生
14.共振虫効果でフェアリかニードルを落とす(墓地送りしたい昆虫があればそれを落とす)
15.アトラス効果でアームドホーンをリリースし、何らかの騎甲虫をリクルート(スティンギーランスかスカウトバギーを出すのが基本)
ここまでで、
盤面にアトラスと何らかの騎甲虫
手札に12.で持ってきたLv5以上の昆虫
墓地に共振虫で落とした昆虫が確定(墓地0枚スタートであれば手札コスト、共振虫で落とした昆虫、ベアグラム、展開に使った昆虫いずれか1体の計4枚になる)
                             といった状況になります

ややこしく見えるかもしれないが、「場にメインデッキの昆虫3体を並べられる」手札であれば展開可能!


ちなみに、「ソゥマ」+通常召喚出来るモンスター(クローラー以外) でも同じ展開が出来ます。
1..モンスター召喚
2..ソゥマ効果で召喚したモンスターを対象にし、ソゥマ特殊召喚して対象を裏守備にする
3..ソゥマ効果でLvを4下げて2種のLv2クローラーを手札デッキ墓地から特殊召喚
ここから3.の動きに繋げる事が出来ます。
この展開は爆アド.comの動画(下にリンクあります)で見て初めて知りました。ベアグラムとゴキポールめっちゃ良い仕事するなぁ…

https://youtu.be/JDgU8AYMtK4

②メインデッキの昆虫4体が並ぶ時+手札1枚
(
例:「1枚が2枚に」2種)
1.「1枚が2枚に」を召喚して2体に増やす
2.それら2体でアームドホーンをリンク召喚
3.アームドホーン効果でもう1種の「1枚が2枚に」を召喚してさらに2体増やす
4.増えた2体でピコファレーナをリンク召喚
5.ピコファ効果で手札1枚切ってアームドホーンに共振虫を装備
6.アームドホーンとピコファでアトラスをリンク召喚
7.共振虫効果でLv5以上の昆虫サーチ(状況に応じて壊獣やドーザーを持ってきます)
8.アームドホーン効果で共振虫含む昆虫3体を除外して特殊召喚(注:ここでピコファを除外するとピコファ2体目を出した時に回収出来なくなる)
9.共振虫効果で墓地に落としたい昆虫を落とす

あれ???

状況変わってねぇじゃねぇか?!と思われるかもしれませんが、実は墓地リソースの差が大きく違います。①の展開は墓地が4枚になってしまっていましたが、この展開は除外コストをアームドホーンしか使わないので、コストや墓地から蘇生したい昆虫を残しておけます(展開で増えたモンスターをコストにする余裕が生まれる)また、②の展開が出来る条件では①の展開も可能で、①の6.でサーチしたモンスターを使わずに最後まで行けるので、Lv5以上の昆虫を2体手札に抱えながらアトラスまで行けます。ただし、墓地リソースを一気に吐いてしまうので、ジリ貧になりやすかったりします。

③スティンギーランス(特殊召喚が可能な時)+メインデッキの昆虫2体が並ぶ時+手札1枚
1.スティンギーランス効果で特殊召喚
2.スティンギー効果でランディング(融合魔法)をサーチ
3.「1枚が2枚に」を召喚した2体に増やす
4.ランディングを発動し、スティンギーと増やした2体のどちらかでクルーエルサターンを融合召喚
5.サターン効果でアサルトローラーをサーチ
6.墓地のスティンギーを除外し、アサルトローラーを特殊召喚
7.サターン効果で除外したスティンギーを特殊召喚

おや?この状況は…?

そう、昆虫4体が並んだ状況になるんです。あとはここから②の2.からの展開をしてOKです。やはりサターンはランディングと融合を使えるようにしてくれた神カードだ…

6.入れると面白い、強いカード

竜咬蟲(ドラゴンバイト)

ドラゴンが名に付くが昆虫族である

騎甲虫と同じパック(WORLD PREMIERE PACK 2020)で登場した昆虫。①の効果で自力では出せない昆虫を出す事が出来るので、場の頭数を増やす手段として使えますし、騎甲虫以外にもB・F等で出張出来ます。②の効果は手札墓地フィールド(表側)からLv4以下の昆虫を除外し、自分のモンスター1体のLvを除外した昆虫のLv分だけ上げる事が出来ます。これを使えば、簡単に「B・F-決戦のビッグ・バリスタ」等の大型シンクロを狙う事が出来ます。あとは闇属性チューナーなので「地底のアラクネー」強化でもあったりします。

デカいシンクロから珍しいシンクロにも対応している

電子光虫(デジタル・バグ)-レジストライダー

こんな見た目をしているが、11期のカードである

ブレイジング・ボルテックスにて登場した、電子光虫の新規のアメンボ。Lv3昆虫が召喚された時に特殊召喚でき、そのモンスターとこのモンスターのLvを5か7にする効果を持ちます。騎甲虫でこれに対応しているのはスカウトバギーとスケイルボムで、特にスカウトバギーを召喚する機会は多いので結構場に出せます。ただ昆虫エクシーズの素材にしか出来ないので、入れる場合は「甲虫装機 エクサスタッグ」等と一緒に入れるかシンクロを狙うと良いでしょう。

除去手段としても墓地メタとしても使える良カード


トランケシーダ

見た目で最初サイバース族だと思ってた

特殊召喚すると昆虫のトークンを生み出すセミ(トークンがある限り昆虫縛り)。このカード単体では特に仕事をする事は無いですが、アルバレスト等と組み合わせるとアドを生み出すカードになります。共振虫で落とす等で場に出す下準備をしましょう。

スケイルモース

ステータスも優秀で詰ませる事も…

場にいる限りミドラーシュの縛りをお互いにかける蛾。Lv6で少々出しにくそうには見えるかもしれませんが、初動にアームドホーンを使わなかった時に、ローカストキング+マイティのコンボをする事で最終盤面に加わります。
やり方は
①共振虫効果でスケイルモースを落としておく
②ローカストキングとマイティを展開
③エンドフェイズにマイティ効果発動
④そこにチェーンしてローカスト効果でマイティを無効にし、ローカストの表示形式を変更
⑤表示形式を変更された時のローカスト効果でスケイルモース蘇生
打点3000やモンスター効果無効(ローカストやフロートスティング)を構えた後にミドラーシュ効果が加わるのは本当に強いです。

Gシリーズ(増G、応戦するG、潜伏するG)

昆虫族デッキ知らない人でも知ってるような奴ら

遊戯王を代表する増Gを筆頭にしたG集団。Gシリーズはいずれも手札誘発効果を持ち、特に上の3枚は1枚でゲームエンドまで持って行ける可能性を持っています。増Gは誰もが知ってるので解説しなくても良いとして、応Gは死者蘇生や融合魔法等の魔法で特殊召喚する効果にチェーンして特殊召喚でき、この効果で場にいる限り、お互いにマクロコスモス効果を付与します。潜伏するG(潜Gは言いにくい気がする)は相手のモンスターの特殊召喚にチェーンして裏守備で特殊し、エンドフェイズにリバースします。そしてエンドフェイズにリバースした場合、特殊召喚された場のモンスターを全て破壊します。特に応Gは場から墓地に行くと、デッキから攻撃1500以下の地属性昆虫をサーチする効果を持つので、ピコファレーナのから装備させるカードとしても優秀です。

昆虫機甲鎧(バイオインセクトアーマー)

結構イカれた効果してるのに何故か注目されない

PHOTON HYPERNOVAで登場した、Lv5で装備効果を持つカマキリの鎧。①の効果で手札・墓地から装備でき、装備したモンスターは②の効果でバトルフェイズとメイン2中のみ攻撃が1500/守備が2000アップします。①効果で装備した場合、装備した昆虫とこのカードが場から離れた時に除外されてしまいますが、ピコファレーナで装備すればその縛りを回避できます。ピコファレーナで装備したカードはそもそも攻撃500アップの装備魔法として扱われる上、②効果は装備されていれば適用されるので、攻撃2000アップの装備カードとして扱うことが出来ます。サンプルデッキにも入れてあるので是非使ってみてください。

超装甲兵器ロボ ブラックアイアンG

Uncontrolswitch!BrackHazard.ヤベーイ!

特殊な条件で特殊召喚でき、ド派手な除去をぶちかませる巨大ロボ。特殊召喚をする効果の①を満たす為には、墓地に同名の昆虫3体を用意する必要がありますが、スカウトバギーを使う事で簡単にこの条件を満たせます(スカウトバギーを展開に使う+共振虫でスカウトバギーを落とす で1ターンで準備が整う)。そして除去効果は、①の時に装備したモンスターを墓地に送り、そのモンスターの攻撃力以上の相手モンスターを全て破壊するというものです。ヤベーイ!ベアグラムで対応出来ない植物、昆虫デッキにも対応が出来るので、持っている方は是非入れてください(書籍付録だから高い…)。

寄生虫パラノイド&超進化の繭

相手のモンスターを強制リリース!

パラサイドとグレートインセクトのリメイク強化カード。パラノイドは相手ターンにも打てる効果で、場の表側モンスター1体に装備して
・種族が昆虫になる
・昆虫を攻撃出来ない
・昆虫を対象にしたそのモンスターの効果は無効になる
という制約を付けます。相手のフィニッシャー等に装備させて防御札として使ったり、破戒等の場のモンスターを対象にしながら展開するデッキに対しての妨害として使えます。(②効果は専用構築にしないと使いづらい)
超進化の繭は場の装備カードを装備した昆虫1体をリリースし、デッキから昆虫を召喚条件を無視して何でも特殊召喚する効果と、墓地から除外して墓地の昆虫1体をリリースして1ドローする効果があります。パラノイドと合わせて後手捲りに使う事も出来ますし、ピコファレーナで装備した昆虫をリリースして展開札として使う事も出来ます。墓地効果でドロソとしても機能します。

「甲虫装機(インゼクター)」

ダンセル1枚から宇宙を創造するやべー奴ら

昔、環境をぶっ壊した異次元の展開力を持つテーマ。全員昆虫族なのでアームドホーン等を自然に入れる事が出来ます。甲虫装機の中でも「ダンセル」、「ゼクトライク-紅黄」は強力なので、かなり甲虫装機寄りになって騎甲虫要素は薄れるかもしれませんが、着地点を変える事によってかなり癖も強固さもある盤面を築けることでしょう。

「ナチュル」

アントジョーの効果超つ  よ  い

DARKWING BLASTにて強化され、環境でも結果を残せる程になった昔ながらのテーマ。特に「モルクリケット」が条件付きでナチュルモンスター2体をリクルート出来るので、妨害をナチュル側に寄せる事で強固な盤面を形成する事が出来ます。アントジョーによって相手ターンにサンフラワー等をリクルートし、相手に合わせて妨害を変えられるのも良い点です。

G(ジャイアント)・ボールパーク

イラストからは想像も出来ない程に強い

戦闘においての速攻力が高まる野球場(フィールド魔法)。それぞれターン1の効果で、戦闘ダメージを0にしながらLv4以下の昆虫をおろ埋し、さらに落としたのが通常モンスターであればその同名を任意の数だけ手札・デッキ・墓地から特殊召喚出来ます。簡単に壁を並べる事とトドメを狙う事が出来て強い!(バニラ増えて事故が少し増えるけど)おまけに相手の効果で自分の場のモンスターが効果で送られた時に、墓地からバニラの昆虫を蘇生する事が出来ます。耐える事に関しては最強と言って差し支えないでしょう。

G(ジャイアント)・ボール・シュート

墓地から蘇生!コントロール奪取!

いずれか効果で蘇生かコントロール奪取を行えるドッジボール(永続魔法)。発動したターンのメインフェイズに、墓地のLv6以下の昆虫を蘇生する効果か、手札の昆虫を見せ、相手のモンスター1体と見せた昆虫より攻撃力の高い自分の昆虫1体を対象にして発動、その2体のコントロールを入れ替え、奪ったモンスターは昆虫族になる効果を選べます。後者の効果でスカウトバギー等の縛りが付く昆虫を相手に渡せば、相手に昆虫縛りを押し付ける事が出来ます。

死魂融合(ネクロ・フュージョン)

シンプルだからこそ発動しやすい

墓地のモンスターを裏側除外して融合召喚を行える通常罠カード。裏側除外なのでコストは重いですが、回している内に大量に墓地に昆虫が溜まるので割と使っても大丈夫だったりします。基本的にアブソリュートヘラクレスを出したい時に発動します。罠カードなので遅いという弱点こそありますが、相手ターンに出してもヘラクレスは強いです。余裕があれば発動を狙っていきましょう。

No.2蚊学忍者シャドー・モスキート

蚊のように鬱陶しく、ハチのように刺す

戦闘で負ける事はほぼ無いNo.エクシーズの蚊。攻撃を強制させる効果も持っており、大型昆虫の並びやすい騎甲虫においては持ってこいの効果です。相手の攻撃宣言時に素材を1つ外して相手モンスターに幻覚カウンターを置くか、幻覚カウンターの乗っている相手モンスターの攻撃力分のバーンダメージを与えるかどうかを選べます。幻覚カウンターの乗ったモンスターは効果が無効になるので、相手としてはかなり鬱陶しいです。あとは騎甲虫が苦手とする「御巫」等の対策としても使えます。

7.騎甲虫の楽しい所

やっとかよ!!!と思われるかもしれませんが、自分でもこんなに長くなるとは思ってなかったです。。。色々詰め込みたかったからユルシテ...

・大型昆虫が大量に立つ
騎甲虫の醍醐味と言えばやはりこれです。1ターンの展開力が半端なく高く、様々な昆虫を展開して大型の昆虫に繋いだあと、次々に並べて一気に決めに行くというのが基本的な流れです。実際に僕は下の写真の盤面を1ターンで形成した事があり、しかもこのぐらい大型昆虫を出せる事は何回もあるので使っていて爽快感がとてもあります。

この時はまだクルーエルサターンは無かったので、今はもっともっとブン回ります


・展開のバリエーションがアドリブによってかなり変わってくる
これは人によって好き嫌いが別れてきますが、アトラスまで行く流れは覚えたらすぐに出来ます。アトラスを立てた後は、増えた潤沢なリソースによって騎甲虫を更に展開するも良し、大型昆虫を展開しに行くも良しと、色々な事が出来ます(共振虫等の優秀な昆虫のお陰で、宇宙が創造出来る)。

・構築の幅が結構広い
騎甲虫は「展開する時に昆虫の縛りが付く」というイメージがあるかもしれませんが、それも1部のモンスターだけなので、上手いこと制約を回避すれば、他テーマとの共存が出来ます(場にいる時に縛りが付くのでどかせばOK)。

騎甲虫内で縛りが付くのはこの4体


例えば、「蟲惑魔」、「ナチュル」は昆虫以外にも植物族モンスター等がいますが、あらかじめそのテーマの展開を行ってから、騎甲虫の展開を行えば問題ありませんし、「電子光虫」、「クローラー」、「甲虫装機」は昆虫族のみなので昆虫サポートを共有出来ます。また、デッキ内のモンスターを1つのコンセプトに寄せる事で、騎甲虫単体でも色々な型を作ることが出来ます。B・Fや竜咬蟲を濃くする事でシンクロ型になりますし、G・ボールパークを入れてボールパーク型に組み替える事も出来ます。遊び方がバリエーション豊かなのも良い所ですね。

色んな〜騎甲虫〜あるんだな〜♪

8.終わりに

さて、OCGの騎甲虫、いかがだったでしょうか。僕は騎甲虫がマスターデュエルで実装された時に、「このデッキ面白っ!」となってその勢いのままワールドプレミアパックを3箱購入しました。シクが全部騎甲虫に偏ったのは嬉しかったですね〜。デッキとして、最初の方はアトラス+フロートスティングを構えられれば上々、くらいだったのですが、OCGで新規の強力な昆虫がじわじわと追加され、どんどん展開力とデッキパワーを手にして行きました。その結果、大型の昆虫を大量に、かつ余裕を持って展開出来る、カジュアル環境で使うなら持ってこいのデッキになりました!しかも昆虫族は強化の波が続いているので、また更に強化されていくと思っています。むしろ新規くれ!もっと楽しくなるから!!昆虫が新しく追加される度に、活用法を考える時間が生まれるのも楽しいですね〜。
非常に長い時間、お付き合い下さりありがとうございました!!楽しい騎甲虫ライフを!!!

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