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6月18日木曜日 カエル喜ぶ雨

るみ子です。ひどく忙しい1日でした。週の後半は優雅な気持ちで過ごすがモットーの私にはあるまじきめまぐるしい1日だった。

昨夕、颯太のお友達のゆうご君のお母さんからメールをいただきました。ご内容は

「今週日曜日にゆうごの誕生日ケーキを作っていただけないでしょうか ご無理でしたら焼き菓子でもパウンドケーキでも何でも良いです。お願いできないでしょうか。」といった第二のご提案付きのものでした。

私は独立して一年半ですが、皆さんに〝ご注文お受します〟のご案内を差し上げた事は一度もなく、当然メニュー表なんかどこにもない。どなたにも宣伝してません。むしろ宣伝せんでくれの姿勢で挑んできました。

ところがパティシエ時代の私を記憶に残してくださっている神の様な方々がいて私はハゲそうです。あの時の私は死んだと思ってとも言えず

「ちょっとね、申し訳ないんだけど、お菓子のご注文はお受付してないんだ。ほんとにごめんね🙏」とそんな事を生意気にご説明してます。


私は小さな学校をする為に独立したのよと申しとるのに皆さんからミラクルシャワーが降りかかる↓

🐰るみ子さんが無理なく出来るもので良いから
🐰その日がダメなら日程は合わせるから
🐰ぜんぶお任せでいいから

こうなったらもう、お断りする理由が見つからない。むしろここまで人様に言わせて反省しろよ的な状況。マジで、マジでそうなの?そんな無防備に私に飛び込んでくれちゃったりして私をそんなに信用してくれていいわけ?もっと疑ってよ…


そんな風で、るみ子という人間は最終的には作らせていただくわけですよ。そんな事なら最初から気持ちよくお受けすれば良いのに、お菓子屋さんとしてやって行きたいわけじゃないから、あれこれすると中途半端になるからとしっかり断言しながらしっかりアレコレやってしまっている私。


ただ今回はあまりにもご予定日が迫りすぎていて、これは物理的に難しい…使いたい材料がスムーズに手に入らない…私のスケジュールに余白が全くない…さてどのようにお断りしたら失礼じゃないだろうか…でも出来るもので良いと言ってくれているのにどうしよう…


はっきりしない奴だなぁと自責の念にかられていました。そんな事で夜通し頭を抱え込んでいたのですがその苦悩の裏側で颯太がモーレツに書き物をしてました。しばらくして突っ伏す私の元へ書き物を持ってきたのだけど

「ちょっと悪いけど今それどころじゃない、緊急事態だからそっとしといて、ママはしばらく居ないと思って下さい」と拒絶した。ふと颯太の顔を見上げたら、満悦で胸元にイラストを持ち立っているのですよ。

それがこちら↓

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あやつは完成図をよこしてきました。。。

私が机に突っ伏しながら〝どんなケーキにしようかな〟って悩んでると颯太の目には映ったのでしょう。

🐰颯太のお友達に対する気持ちに感動して泣く私。感動と準備時間の際どい恐怖といろんな意味でも泣く私?ゆうご君はチョコレートが好きだから、アレをたっくさんのせてあげて 特別な日だから!とか言って材料庫をそうたが確認するわけですよ。もうたまらない。思い出しても涙が出てきてますが、デザインが具体的なんですよ。こどもの単なるお絵かきではなくて(見た目はそうなんだけど)、私がお菓子を考える時のデッサンと同じ入れ込み様でした。それが素晴らしいと思って。親バカストーリーではありません。いち人間として愛のある感情と行動に心打たれました。ちゃんとロウソク7本あるし、めっちゃ感動した。

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そんな事で、材料調達に走り回った日になりました。私も私で、お作りするならスーパーでかき集めた材料でなんかしたくないと思い、直接問屋まで出向いたりして。ゆるゆるの体制で仕事してるのにこういうとこお堅いよね要領悪くてヤダとか思う。

私はこんな姿勢ですが、お菓子をお客様にお作りするのは当然好きなんですよ。ぜひ食べていただきたいお菓子もいっぱいある。お誕生日ケーキの仕事なんてすごく好き。でもそれ以上にやりたいことが学校という仕事なんですよ。

奇しくも何でも屋さん風になってはいるけど、絶対にブレていない事がただひとつ。食べてくれる人の顔がわかる仕事しか選んでいないという事。最後に自分を正当化して締め括ろうとしていますが、わたしはこんな調子です。颯太のデッサンが出てきた時は、昨日カメを見失った瞬間のあやみさんと似ています。


追記🐰颯太のイラスト「ちゃこ」が涙を乾かしました。小1になって知ったシーソーをシーサーとも言うし。。
🐰みんなといつかお菓子をたべたい。夢。🐰
🐰あいこさん・石になる孤独から救われました。あいこさんと通じられて名誉です。

あしたはそよさんです☂️🐰

るみ子より









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