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寺嫁お京のお寺のお仕事〜秋季彼岸法要までの準備パート2〜

こんにちは。寺嫁お京です。

台風14号、かつてない大きさみたいですね・・・
寺嫁お京のお寺は、九州地方なので頻繁に台風直撃しております。

その前に、秋季彼岸に向けてお内陣ないじんを整えようということで、昨日、準備に取り掛かりました。
祖母に、現場監督をしてもらい、住職と寺嫁お京と娘、義理の両親でお荘厳しょうごんしていきます。義理の両親は、お寺自体を継いでいないのですが、こういった法要の時には、必ずお手伝いしてくれますし、祖母や寺嫁お京の悩み事にもさりげなく寄り添ってくれ、お寺の支えとなってくれています。

専門用語

【お内陣ないじん】・・・御本尊ごほんぞんや親鸞聖人の御影像ごえいぞう、蓮如上人、聖徳太子、七高僧の御絵像ごえぞうが安置される空間。
【お荘厳しょうごん】・・・お内陣を美しく厳かに飾ること。
打敷うちしき】・・・尊前を飾る装飾布。
御門徒ごもんと】・・・浄土真宗の信者のこと。
供物くもつ】・・・仏前に供える餅・菓子・果物などのこと。

荘厳しょうごんの実際(打敷うちしきについて)

浄土真宗 本願寺派では、法要前にお内陣ないじんを普段よりも厳かにお荘厳しょうごんします。この回では、打敷うちしきをご紹介します。
打敷をかけるために普段お荘厳している仏具を一旦外したお内陣ないじんです。↓

打敷をかける前に、お掃除をします。黒の漆が輝き綺麗ですね。

ここに、打敷うちしきをかけていきます。
この打敷は、御門徒ごもんとさんから寄贈していただいたものや、何代(何百年)も引き継いでいるものもあります。
正絹や、金糸で織り込まれており、遠くから見ても華やかで重厚感があります。
夏用(主に秋彼岸)、冬用(春彼岸)とあり、夏用は、爽やかで薄手の打敷を選びます。

夏用の打敷も数種類あるので、その年々でどれを選ぶか祖母と相談しながら行います。
お掃除はしていますが、本来なら打敷は直接畳の上に置いてはいけません…。申し訳ありません。


この打敷をじょくにかけて、尊前を飾ります。

寺嫁お京の個人的には、夏用の打敷の色合いは涼しげで特に好きです。

この日の秋季彼岸の準備はここまでで一旦終了です。

台風通過後に、いよいよお彼岸の週間に入りますので、供物くもつの準備をしていきます。

まとめ

もう少し詳細に打敷をかける様子など写真に収めたかったのですが、娘を見ながら動いていたので、beforeーafter形式になりました。(同じ向きの写真じゃなくてすみません・・・)
娘も無垢に仏具に触ることなく、なんとなく場の雰囲気を読めるようになってきたようです。お寺を継ぐことは別として、幼少期から、大人がする仕事を見せることは、教えの継承においても大切なことなのかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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