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FF7RのジェノバとMHWのマム・タロトから考えるゲームBGMの理想的な構成について

ついに今月Final Fantasy 7 Remake Intergradeが発売されるということで、普段からゲーム音楽を嗜んでいる私は車の中でも家の中でも、何なら今この記事を書いている瞬間にも、FF7Rのサウンドトラックを視聴しています。

で、私がFF7ですごく好きなJ-E-N-O-V-Aという曲があるんですが、リメイク版を改めて聴いていて「やっぱりいいなー!…あれ、なんかマム・タロトっぽいかも?」と感じたので、その理由やゲーム音楽の魅力とこれからについて、浅薄ながらもぼんやり妄想していたのでまとめてみます。

始めに良い意味で似ているな~と思った両ゲームの楽曲を紹介します。(一応AppleMusicのリンク貼っておくんですがSpotifyにもあるはずなのでそっちの方は検索して聴いてみてください。他のサブスクは知らん)

まずは今月発売の追加エピソードが楽しみで仕方ないFF7Rより、ジェノバ戦BGMである「J-E-N-O-V-A -胎動-」です。これたぶんサントラで聴くより実際のゲームプレイのほうが伝わりやすいんですが、前半はジェノバ感を匂わせながら後半で正統なオリジナル曲のリメイクに移行するんですよね。

過去に自分のゲームブログでも書いたんですが、本当にかなり熱い演出でした。特に僕みたいにPSでオリジナルFF7を遊んでいた往年のファンからすると間違いなく「キタキタキターーーーー!!!!!」とリミットブレイクしたはず。FF7Rで一番興奮したと言っても過言ではない。アレンジ自体も神。

んで次がモンハンワールドアイスボーンのマム・タロト戦のBGMです。こちらはゲーム内での戦闘が数回に分かれているので状態が移行するのと合わせて楽曲自体も分かれているようですね。全部通しで視聴すると少し長いですが…これもゲームプレイしたほうが伝わりやすいはず。。一応こちらも1~3まで順番に貼っておくので気になる人はご視聴ください。

個人的にはかなり良い楽曲だと思っていて、タイトル副題のとおりマム・タロトとの戦闘フェーズに合わせて段々と壮大かつパワフルになっていく感じが好きです。知らない人のために軽く説明すると、マム・タロトというモンスターはワールドの時代ではあくまで撃退(退ける)や調査ということで倒すことはできないのですが、追加コンテンツのアイスボーンでやっと倒すことができるようになります。

3つめの激震については本当に最後の最後で本気を出してくるマム・タロトと戦闘する場面で流れるんですが、こちらもかなり熱い演出でした。マム・タロトは力強く神々しく、ステージがマム・タロトの熱線によって赤熱したりシャンデリアみたいに絢爛で。本当にリアルの時間でも長い時を経てやっと倒せた感じの気持ちを煽る素晴らしい楽曲だと感じます。

で、両者の何が似ていると思ったのか?ということですが、これは楽曲の構成やゲーム内の演出~流れ、オーケストラ&コーラスな感じが似ていると思いました。表面的な曲調自体は特に似ているわけでもなく、知らない人からしたら「あー、なんかボス戦とかの感じ?」ってなる曲なんだと思います。

まずどちらもボス戦であること。(厳密にはマム・タロトはボスとは言えませんがボス級ではあるという意味で)

そして戦闘が複数フェーズをまたぐこと。マム・タロトは3回ほど別クエストがありますし、アイスボーンでは3階層ごとに曲調が変わります。ジェノバは2フェーズくらい?ちょっとうろ覚えですが、微妙に形態変化したはず。

で、どちらも最終フェーズつまり本気モードで一気に曲が盛り上がる。プレイヤーのテンションも最高潮。少し穏やかだったところから段々輪郭が見えてきて、最後にはハッキリとする感じ。ゲーム進行に合わせて楽曲がしっかり作り込まれているんだなと改めて感じます。

まぁ、壮大なオーケストラとかコーラスで「アー↑↑アー↓↓↓アアアーーー↑↑↑」みたいなBGMって今となってはゲームのボス戦とかでは特に珍しくもなんともないことですが、昔はできなかった流動性というか、変化していく感じというか、このアレンジの仕方やゲームと楽曲の構成が似ているなーと感じたってところです。

普段はそんなに気にしない部分かもしれないですが、ゲームBGMもまじまじと聴くと本当に素晴らしい進化をしているなと感じる事例の1つだと思います。特にFF7Rはマップやステージの探索、戦闘や状況の移行に合わせて基本となるBGMがシームレスに変化するように作られていて、プレイ当初は本当に感動しました。そう来たかー!と。

大きく分けた楽曲のみでなく、これからはフェーズに合わせた楽曲の変化によって盛り上がりを演出してくるゲームが増えそうだなと思っている、という感じです。というか間違いなく増えると思う。だってプレイした自分は本当に感動したし、もう従来どおりのゲームBGM体験だけでは物足りなさすら感じるレベルですもの。

ただどうなんでしょう、こういうのってかなりこだわり強いポイントな気がして、その分制作にもかなり時間かかりそうだなーとか、それで制作時間がすごく伸びると嫌だなとか思ったり。特にFF7Rの続編とかね!もちろんハイクオリティを求めたいし、素晴らしい世界を届けて欲しい反面、こだわりすぎてみたいなことにはなってほしくないというか。

最後に少し本題とはズレますが私のフレンド数名がゲーム内のBGMを消音にしているみたいで「この曲いいよね」という話題を出しても「え…聴いてないわ」となりかなり悲しかった記憶があります。なんでや!折角エンターテイメントとして楽しめるものなのに!ストーリーもスキップしてBGMも消音にして!お前は何を楽しんでいるんだ!と思った。もし普段のゲームプレイ中にBGMを消音している方は是非とも程よい音量で音楽も合わせて楽しんでみてほしいなーと思います。

あとJ-E-N-O-V-Aについてはオリジナルに沿うのであれば今後も変化しながら出てくるはずなので、リメイクではどんな扱いになるのか地味に楽しみだったりしています。そんなこんなでまとまりがないですが、ゲームBGMって本当に素晴らしいよなぁと思うわけでした。

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