早売り

ジャンプが早く売ってる店ってありませんでした?
おそらくダメなことなので今回のnoteは全部作り話という扱いにします。
ここからの文章は僕が「ウソ」のTシャツを着てジャケットを羽織ってすごく太りながら書いていると思って読んでください。

小学生の頃、男子は当然コロコロコミックを読んでいる者が圧倒的多数。
学級王ヤマザキや、マリオくん、むさボンなどの人気キャラクターの話題で持ちきりでした。
特にむさボン。
それが5.6年生になるとジャンプ派が増えてきます。

普通、週刊少年ジャンプは月曜日発売。(僕が小中学生当時の話なので今どうか知りません)
月曜日になった瞬間から店頭に並べられるように2日前くらいからお店には届いてるものらしく、たまにズルをして土曜日に売っている店があるみたいです。現にネットでもそのあたりからまだ発売していないジャンプのネタバレが出回ったりしています。
基本的には土曜日が早売りの基準で、たまにそろばん教室とかで会った違う学区の男の子が金曜日に売ってる店を知っていて仲良くなるみたいなことがある程度でした。

しかし中学の頃、近所にヤバい酒屋があるという噂が出回りました。人の良さそうな老夫婦がやっている小さな酒屋なのですが、来週の月曜発売のジャンプを前週の水曜日の夕方から売り始めているという話でした。早売りとかそんなこと以前に「ジャンプってそんなはやく完成して届いてんの?」と子供心に思った記憶があります。
おそるおそる行ってみるとレジ横に新聞紙でグルグル巻きにされたジャンプらしき雑誌が平積みにしてあって、「カバンを持ってこないと売らない」というルールがありました。中学生がこそこそ酒屋に入って買ったものをカバンに入れてあたりを警戒しながら店から出て行く姿はどっちにしろアウトだったような気がします。

高校生ぐらいからは
ジャンプが早く買えたからなんなんだ?
武士沢レシーブやロケットで突き抜けろを5日も早く読んでどうするんだ?
カイゼルスパイクを、キックスメガミックスを、少年エスパーねじめを、そんなに早く読みたいか?
という気持ちになってジャンプ自体買うのをやめてしまいましたが、あの酒屋がどうなっているかは今も気になります。

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