オナ禁をするな

絶対にオナ禁をするな。
僕は毎日シコっていた。体育祭準備期間が始まった。僕は多忙を極め、シコることを忘れていた。気づけば1週間以上のオナ禁をした状態となっていた。
ふと、思った。そういえば女子と話す機会が多くなった気がする。何故か恥ずかしさとかそういう類のものが消え失せていた。嬉しかった。もしかしたらモテるかもしれないとも思った。しかし、同時に重大な問題が発生した。性欲が消えたのだ。急に女子と話せるようになったあの現象は、性欲が消えたことに伴う恋愛感情の喪失に起因していたのだ。体育祭では演劇の衣装で露出の多い女子も多くいた。胸から上に布がなかった。脇だって丸見えだった。

何も感じなかった。

本当になんの感情もわかなかった。可愛いなとは思ったがそれは性欲によるものではなくまるで赤ちゃんや犬猫をみた時のようなあの感覚。僕はいよいよやばいと思った。恋愛感情は基本的に性欲と深く関わっているというのは考えてみれば当然のことだ。恋愛の目的は生殖なのだから。つまり性欲のなくなった僕は、恋愛感情までもを失ってしまったことになる。確かに女子と自然に話せるようになったかもしれない。しかし僕は僕なのでモテるようになるとは限らないし、そもそも付き合えても嬉しくない。性欲がないんだから。かつてない焦燥感を覚えた僕は、すべての根幹にオナ禁があるということを突き止め、家に帰ってすぐにシコることにした。もちろん気持ちよかった。2次元の画像。これで僕は男として生き残れると安堵した。翌日、期待に胸とちんこを膨らませ登校した。何も変わっていなかった。僕は男として死んだのだ。

オナ禁をするな。確かに女子と目を合わせられない、話しかけられないのは辛いかもしれない。でもお前には性欲がある。性欲がある限りお前の生物学的価値は衰えない。一度やってしまったオナ禁は取り返せない。だから、絶対に。

オナ禁をするな。

てぷ

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