見出し画像

分かりやすい(?!)日本仏教の流れ〜最澄、空海、法然、道元について〜

「私的に納得がいく閃きが得られたのでメモしておきます。
空海が特別に尊崇を受ける理由に納得いく説明になる気がするし、後の仏教の流れも分かりやすくなるので、
以下にまとめていきます。
空海が特別扱いされるのは私的な見方をすると、
彼が日本において最初に即身成仏を遂げたとされる人物であるからだと説明できます。
最澄の天台宗でもよいのですが、
天台宗をはじめとした顕教は空海によると悠長であることになるようです。
密教は悠長なことをせずとも、
悟りを得れば即身成仏できるという教説であると思われます。」
「だから、空海が特別なんだ。
彼は仏となって今も高野山に生きていると
そういうことになるんだね。」
「ええと、即身成仏が何故に重要なんだ?」
「それは人類皆がブッダのように、
生き身の仏となれば、世界は理想郷となるからだよ。
それで紛争は恐らくなくなる。
ブッダのような人しかいないなら、
人は争うことをしなくなるんじゃないの、と
過去の人たちは考えたんだろうね。」
「カントの永遠平和のために、も
その考え方だよね。」
「分かりやすいね。」
「だから、空海以後の真言宗には強力な偉人がいないとされるんだね。」
「そうだね。
言葉の選び方に気をつける必要があるね。」
「それで空海以後の流れはどうなるんだ?」
「空海とは別の流れの最澄の天台系から
新しい宗祖が生まれてきますよ。
これはこれで分かりやすくないですか?」
「そうだね。
それが法然や道元や日蓮に当たると思うよ。
法然は南無阿弥陀仏とさえ唱えれば
来世は阿弥陀如来とともに成仏できると説いたとできる。
来世はっていうのが味噌だね。
今生ではどうだが分からないよ。
法然自身も仏になれたのかは分からないしね。
つまり念仏を唱えるだけで来世は仏になれる訳だ。
即身成仏とはいくのか、いかないのか、
その辺が微妙なのがポイントだよね。
でも、そうやって多くの人に成仏の約束をしたのだから、彼は上人なのだ。
人を来世での極楽へと引っ張り上げてくれるからだ。」
「なるほど。
分かりやすいね。」
「で、道元はどうかというと、
その意味では空海に近いね。
即身成仏は可能だと彼はそう言いたかったのだと思う。
だけど、それだけでは元も子もないからね。
人は皆現世で仏になれる、
それが重要みたいだね。
道元によるとそれは可能なのさ。
でもそれを言葉で表現するのには
厳しい言葉の選別が必要だった。
その集大成が彼の著書の正法眼蔵となるんだよ。
人には皆仏性があり、誰でも仏となる可能性を秘めている。
だけど、そうは書けない。
何故ならどんな悪人でも成仏できることになってしまうから。
そうなると親鸞が分かりやすいかな。
悪人正機という考え方が生まれて来るんだね。
また証空もいますね。
つまり少しくらい道を外れたほうが却って成仏が早いとか
そんな感じだろうね。」
「ふーん。
分かったような気がする。
これで大体は日本仏教の有名な人が登場したね。
後は一休とか夢窓国師とかになるのかな。
禅宗有利になってしまうのが
面白くないと言えば面白くないね。
でも浄土宗系なら蓮如や信長打倒に努力した本願寺勢とかがいるから
無名とも言えないね。
加藤清正は日蓮宗の信者としても有名だったよ。
信長が仏教を弾圧していたのが面倒だったね。
清正は信長が暗殺されてホッとしていたのかな?
ちょうど秀吉が力を得る時期にちょうどよく出世できたね。
まあこれは余談だけどね。」
「蛇足だね。
でもこれで大体は日本仏教の流れが分かったかな。」
「ところで、
自分の体は仏が乗る乗り物だからね。
綺麗にしておくに限るってことが納得いったよ。
作務が大事なのもそのせいかな。
自分の体も、ある意味で、植物を育てるように大事に扱わないとね。
それで私は体と仏性の意味が分かった気がするよ。」
「そうか。
上手い説明ではあると思うよ。
長くなってきたから
この辺で終わりにしておこう。
これで仏教をある程度は理解した気持ちになれた。
ありがたいことだ。
きっかけを与えてくれたモノや人に感謝するよ。」
「そうだね。
感謝は大事だね。
でも、本心かな?
本音と違うことを口にすることは良くないけど、
よくあることだね。
だから、汚れた世界は厭わしい。
それだけさ。」

もしよければサポートお願いします。 頂きましたサポートはクリエイターとしての活動費用に用立てます。さらにクオリティの高い記事を書けるようサポートよろしくお願い致します。