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可動キャラを組む(ダイソープチブロック Advent Calender 2021 参加企画)

本稿では100円均一ダイソーのブロック玩具「プチブロック」を使ったキャラクター物(人物)の組み方の一例をご紹介します。

ダイソープチブロック Advent Calender 2021 参加企画の17日目です。


前置き

 もう17日が来てる!早い!早いよ!スレッ
 
 はい、またです。てっぱです。先日ツイッターにUPしたカムイが実は自作品の中ではオーソドックスな作りだったので、記憶が新しい内に製作手順を公開しておこうかなと思いまして。

 まあただ単に白土三平漫画の事をダベりたいだけなのですが。

 途中とおまけは読み飛ばし推奨。画像多めでちょっと長いです。超駄文にてFIWWAさんには先に謝っておきます。では始めます。

0.解体

 まずはこちらを

こうします。

 特殊な組み方とかやってないのでほぼ問題無く組み直せました。半身は残しています。

1.頭

 頭だけですがちょっとだけ組み方を変えました。

元の:首の透明ジョイントと後頭部とにLブロックで横からテンション掛けてかろうじて固定しています。ジョイントの出っ張り分を避けられなかったので。
元の頭:当初は頭だけ作って1週間ほど眺めていました。

変更後:びんを逆スロープに変えてみました。
以前、クシャナ殿下の冠で用いた方式です。
1×1を3つ以上重ねて、お互い向かい合わせにはめるとくっつきます。
萬坊さんのサイコロで教わったやり方なので勝手に「萬坊組(の内の一つ)」と呼んでいます。
びんは首ジョイントに乗っかって固定されています。かろうじて。

2.上半身

 顔が決まれば次は首から腰まで背骨を繋げます。

ひとまず繋げます。首の所の調節はこれは決定したやつを残していますが、実際はまずは無調節で組んで後でバランスを見て伸縮させています。
肩です。可能なかぎりこの形にしています。表現が付けやすいからです。
服装によっては背骨と肩ジョイントとを繋げますがアクションの幅が狭くなっちゃいます。
肩~上腕(左腕が正。右腕は誤り)
背中:白Lは帯の一部になります。帯の取り合いは後決めだったので実際は作業の出戻りがありました。
これで前後を2×4で挟み込めれて肩と背骨がきっちり固定されます。
次は胸。着物の襟を想定してVの字になるようにジョイント下地を設置します。
胸~
~鎖骨

 たまたま服(毛皮なめし)の黄土色のスロープがいい感じに貼れて、これはイケる!と確信しました。ここで。

腕:左右同時に進めますが、再現なので右手は元からばらしていませんので割愛。
腹。前垂れ用のジョイントが良い場所に取付きました。いつも苦労するので珍しいです。
帯の白が段違いになってますが気にしない。ズレてるくらいで良い。

 上半身は此処までです。

 下半身に行く前に白土漫画の話を挟んじゃいます。ホントに蛇足駄文なので飛ばしていいです。


 私は高校に入る前まで周りと一緒にジャンプ漫画ばっかり読んでいましたが、高校の同級生がカムイ伝、ザ・コクピット、ブッタ、アドルフ、火の鳥とちょっと上の世代の重めの漫画を貸してくれた事でそっち系統にどハマりしまして。気が付けば忍者武芸帳から短編集まで白土三平漫画を集めまくっていました。ただ、自分はあくまで白土漫画は娯楽として読んでいます。受け止め方はその人それぞれの自由ですからね。

 カムイ伝で好きなキャラは水無月右近と左卜伝(本物)と美剣士鏡隼人(カムイ変装)です。物語の性質上、どうしても重苦しさが付きまとうので飄々としたキャラが余計魅力的に感じます。まあ心は永遠の厨二なもので、忍者のパラメーターが異常に高い白土漫画の中で格が落ちなかったのが良い所ですな。

 あと、白土三平漫画で好きな作品は真田剣流と短編のざしきわらし です。
 真田剣流は本当に良く出来てて!話のバランスが凄く良くて強さの説得力もあります。数多の謎が全てよどみなく回収されていく素晴らしい作品です。逆に続編の風魔はその強さのバランスが悪くてちょっと…
 ざしきわらしは必殺の秘術を以って舐めプの追忍を退けてきた老抜け忍がコミカルな描写も挟みつつ終末へと至る程良い余韻が好きです。

 カムイ伝の2部のラストをコミックで読めないまま、恐らく描かれる事は無いであろう3部をずっと待っていたのですが…もう待つ事が出来ないという事実はやっぱり寂しいですね。白土三平先生、弟の鉄二先生、どうもありがとうございました。

はい、次は下半身。

3.下半身

 此処から足まで組みます。

股関節・骨盤:カムイの身長は160~165と想定すると、胴も足も気持ち縮めて組む必要があるので(経験上)この形状が好ましい。一応大股開き出来るような股関節で。
実際は毎回此処で色んな組み方を試して、結果この形に至っています。
前垂れのジョイントに干渉しないように腰は後ろ向きに取り付け。
背骨よりも股関節は前に来るように組むと人っぽさが出ます。
要は腰の回転はお腹の真ん中では無く背中寄りという事です。
お尻
太ももから膝まで。これも両足同時に進めます。
内もも:肌色スロープが無いのでグレーで。ジョイントとかも肌色は無いものとしてシルバーやグレーを使っちゃいます。気にしたら負け。
お尻の服を組みます。
股関節のLパーツの保持力が弱く、この状態では直ぐに足がばらけるので補強組みを施します。
股の所、これで後ろの服と固定出来て、もうばらける事はありません。
前垂れを付けて~
バッチリ。お尻の布は固定です。前垂れは45度まで開きますので及第点かなと。
正面はまあまあ。良いか悪いかは全部組み上がってから判断すればいいので次。
あ、実際は両手は組んでいます。手足の長さのバランスは常時確認しながら組みますので。
足:草鞋は省略、スネは包帯巻きなのでそんな雰囲気の色でまとめて。
早く組んで立たせてバランスを見なくてはと気がはやります。
今回はほぼ身長調整が不要でした。いつもは胴長短足になりがちです。でも若干意識してそうしています。人間はガンダムほど足は長くないし胴は短くないからです。ガンダムは足長でカッコ良くてもいいけどザクやグフまで足長いとかは何か違う。何の話だ。
太ももを横組み、膝から下は正面組みとするといい味が出ると最近気付きました。関節部分を細く表す事で鍛えられた忍びの雰囲気が出せたと思います。実際の人間の関節通りにはならないので深く考えない様にしています。

4.細部

 肩の納まりは、原作の再現は諦めてそれっぽい味が出せればいいかと思い、風になびく感じをイメージしました。

裏補強
腕の包帯のイメージで。今回、細腕化が上手く行ったと思います。
カムイのシンボル、脇差を背中に差します。
鞘が細く見えるように黒1列にしました。2列だと太すぎます。
首巻きというかマフラーみたいな。首の周りは可動を殺すので省略しました。
上下に組んで角度をつけます。この形になるまで結構変化しました。
実際はずっとマフラー付けたまま体を組みつつ形状を模索していました。
完成?
完成です!無事元通り
後ろも良い!
今回は雰囲気優先でしたが可動の方も中々良い感じです。
あ、髪のビンがずれてるw完全固定じゃないからね。
ニンニン!忍者はポージングがハマるとカッコいいなあ。
イヅツミの太ももは90度組み変えしてムチっと感が増しました。

まとめ

 長々とすみませんでしたが、最後まで説明出来て良かったです。
 サイズ的に胴や手足を無理に伸ばしたり縮めたりする手間が無かったので非常にシンプルな作りになっていたかと思います。

 注意点は、難しい事をしようとすると大抵保持力が弱まり、ジョイント廻りに力が掛かるとすぐバラけてしまう事ですかね。それも含めて目的を持って作ればいいかな?と思います。このポーズを必ずさせたい!とか、服や髪型を再現したいのである程度動けば構わない とかね。

 それでは、白ジョイントが新しく来るという情報に期待しつつ、今回は此処までにしたいと思います。どうもありがとうございました。皆様、良い創作ライフをお送りください。


おまけ(※厨二注意・書き捨て御免)

 突然ですが、皆さんセリフ回しやナレーションをソラで言ったりとかよくやりますよね?自分は勉強の暗記モノは心底苦手なんですがその手のヤツはいくつか無理くり覚えてて、ナウシカの伝承や未来少年コナンのナレーションとか隠密同心とか桃太郎侍とか七鍵守護神とか孔雀明王呪とかモスラの歌とか水戸黄門の麻呂の啖呵とかそういうヤツです。
 いい機会なので(無理があるな…)、カムイ伝のヤツを此処で吐き出しておきます。これまでもこれからもリアルで絶~~~対使う時来ないからね!

 作中終盤で竜之進のライバル橘一馬がアテナの養父鉄人と戦う場面のナレーション

”両者が交錯した時、相手の小刀は互いに抜き取られていた!これぞ鉄人流腰回り無刀取りの秘術! いや、無人(むに)流 三つのけちの内 あや立ち 抜き取りの法 か…”

終わる。


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