見出し画像

〜きっかけ〜

初めに

埼玉の赤、大阪の青黒、神奈川の青
この辺のクラブは特に人気が高い。
スタジアムのキャパ、ホームの熱気、アウェイにも大勢のサポーター。やっぱりカッコいい。

僕は小学校の頃から遠藤保仁が好きだったし、卒業文集にも名前を出すほど好きな選手。
「だったらガンバのファンになればいいやん」
間違いない。初めて見た試合がガンバなら100%ガンバファンになっていたと思う。
それくらい1番初めに見たチームって大きい。

"好きな選手がいるチームを応援する"
"応援がカッコいいチームを応援する"
"初めて見たチームをそのまま応援する"
もちろん"出身県のチームを応援する"
応援し始める理由は無限にあると思う。

サンフレッチェ広島

では、なぜ僕がサンフレッチェ広島というクラブを応援しているのか。

まず僕が初めてプロのサッカーを見に行ったのは2009年の夏休み。いとこの家族と旅行ついでに一緒に観戦へ。いとこも僕もお互いサッカーをしていたので軽い気持ちで。

当時の僕は日本代表の試合こそ見てたもののJリーグなんて無知。知ってる選手なんて一握り。

ちなみにその試合の相手は鹿島アントラーズ
当時リーグ戦連覇中。その年3連覇を達成するいわば、常勝軍団。公式戦も17戦負けなし。
小学生の僕は「ウッチーがいる!」このモチベーションだけ。
広島なんて"サトウヒサト"を聞いたことある、名前だけ知ってるくらい。

当時の鹿島アントラーズ
曽ヶ端
内田、岩政、伊野波、パクチュホ
本山、小笠原、青木、野沢
興梠、マルキーニョス
代表クラスがずらりと。
今見るととんでもないくらいのメンバー。

対するサンフレッチェ広島
中林
森脇、ストヤノフ、槙野
ミキッチ、中島、青山、リハンジェ
柏木、高柳
佐藤
今こそ有名選手は多いものの当時は佐藤寿人しか知らなかった。
しかも「3-6-1?何そのフォーメーション」って思った。

当時4-2-2、4-2-3-1、4-1-2-3など4バックが主流だった時代。
今こそ普通になった3-6-1(3-4-2-1)でも当時は多分広島のくらいしかやってないと思う。

親父「鹿島はめっちゃ強いから見とき」
  「広島は今年上がってきたばっかり」

J2から上がってきた(J1に戻ってきた)地方のクラブに何ができる。。。??

衝撃

試合開始直後、当時サッカーに疎かった自分が衝撃を受けるプレーがあった。

広島 キーパーにバックパス
小学生の僕は「クリア!」って思った。
いくらサッカーを知らないとはいえさすがにキーパーまで下げるとセーフティに蹴るものだと思っていた。

しかしミシャ率いる広島は違った。

3バックがラインを上げずに、開いてボールを受ける。それならまだしもボールを受けて再びキーパーを使い、相手FW2人相手のプレッシャーをひたすらいなし続ける。

さらに相手SHも詰めてくる。「取られる!」と思った。

その瞬間広島のダブルボランチ、WBがサポートに入り一瞬にして相手の前線4枚のプレッシャーを無力化した。自陣から鹿島のハイプレスを一瞬で交わして攻めていく広島。DFライン、キーパーからのクリア(捨て球)なんて自陣のゴール前くらい。

取られそうだけど取られない。
このハラハラ感はあの時の広島ほど強いクラブはそう簡単には出てこないと思う。

鹿島のプレッシャーも早い。球際も強い。
でもそれ以上に広島のパスが上手すぎる。
横→横→横と繋ぎながらチャンスがあれば縦に
本当に今年J1に復帰したチームか?ってくらい

その中でも青山、柏木は群を抜いて上手かった

バイタルエリア、パスを受けたチームのエンジン青山敏弘。

2CBの間に位置取る小さなFW。佐藤寿人。

青山がキックモーションに入った瞬間、動き出して一瞬で2CBの間を破ってワンタッチでゴールを決めた。
ゴール後コーナーフラッグへ走っていく11番に
スタジアムは大歓声。エースの一撃に湧くスタジアム。あの時の興奮は一生忘れない。

しかもその11番はボールが出てこなくてもずーっとDFラインの前に入ったり、裏に抜けたりしていた。そしてパスが出る頃にはいつの間にかフリーになっている。

当時の広島
前線は超流動的。ほとんど2タッチ以内。
サイドはとにかく縦に仕掛ける。
3CBもチャンスがあれば常に攻撃参加。
サイドを広く使ったと思えば今度は中で華麗なパスワーク。自陣のビルドアップのキーパーはほぼフィールドプレイヤー同然の動き。
大きい選手がいないため、ひたすら地上戦で挑む。でも面白いようにパスが回る。ほとんどの選手が攻撃に関与してるからホントに面白い

ここから本格的にサンフレッチェ広島というクラブを応援し始める。

広島のプロサッカークラブ

確かに地方のクラブだから、都会のクラブに比べて華も無ければ資金力もない。活躍すればお金で選手を毎年抜かれる。それでも限られたお金とで成長を見込める選手を次々と取る。
またサンフレッチェ広島が築き上げたユースチームがある。プロと同じ練習場で技術を磨く最高のユースチームが。

サンフレッチェ広島を応援する理由ってサポーターのほとんどが「チームの一体感」「チームの雰囲気の良さ」だと思っている。

そのくらいこのチームは全員で攻めて全員で守る"チーム"として素晴らしく、胸を打たれる。
試合後の勝利インタビューでも「チームのおかげ」「仲間に感謝したい」という言葉が出る。

現リヴァプール監督ユルゲンクロップの言葉
自分のためだけにプレーするな」
「クラブに関わる人のために走れ」
「自分の隣にいる仲間のために走れ」
「スタジアムの人たちのために走れ」

まさにこれを体現してくれる選手達が広島の選手たちであると思ってる。こういう選手達にサポーター、見に来た人は胸を打たれるのだと思う。

ミシャ〜スキッベへと監督が変わるにつれてやるサッカーも変わってきた。

強かったあの時の綺麗なサッカーは今は確かにないかもしれない。

でも"全員で闘う"というチームの根幹、ベースはブレてはいない気がする。
遠い国から遥々やってきたドイツ人指揮官ですらチームのベースは崩していないのだから。

そこがブレる今の現代サッカーは一気に落ちる。名門と言われてるチームですらJ2に行ってしまうリーグだから。

最後に

来年2月には広島市内に新スタジアムができる

交通アクセスも良く、繁華街も近い。
アウェイサポーターも楽しめるスタジアム。
サッカー専用スタジアムの良さは身をもって体感してる。熱気。距離。臨場感。全てが違う。

この新スタジアムが毎試合満員になって試合後広島の街中が紫一色になっていることを願っていつつ、今後のチームの躍進とタイトルを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?