I LOVE YOUの迎え方


はじめに

はじめましての人は、はじめまして。手負いと言います。
外に出ては夏空に唸る季節になってまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
僕は先日、いつでも想い人に矢文で想いを伝えられるように弓を射ってみようと思いたちアーチェリーをしに行ったところ、想像以上に力が必要でバテしまいました。なのでこの記事を書きながらベッドの上で背筋を鍛えています。背中を鍛え切った暁には天使の羽が生えるそうなので恋のキューピッドになる日も近いかもしれません。
日々愛に生きている僕はふと思いました。
やるなら!!!!!粋な告白がしてェ!!!!
コーナーで差をつけるなら粋な告白で突っ切りたい。カッコつけれるとこでカッコつけれる奴が一番かっこいいんだから。
テクニカル口説き文句でまず最初にデカい顔してすれ違う言葉と言えば、「月が綺麗ですね」に他ならない。しかし考えてみてほしい。
君は本当に空を見上げてを見てそう思ったんか?と
巷には、やれ月が綺麗ですねが通じなかった泣 だの やれこの口説き文句知らないって文学を知らなさすぎるwとにわかがわんさか沸いてしまっている。僕はかなしい。ということでまず最初にこの「月が綺麗ですね」という口説き文句を紐解くところから始めようと思う。

月が綺麗ですね

この言葉のあらましを簡単に説明すると、英語教師をしていた夏目漱石氏が教え子に「I love you」の訳を訂正する際に、『日本人は直接的な告白はしない。月が綺麗ですねとでも訳すといい』と言った逸話から来ている。そもそもこの逸話の出典元は見つかっていない。
え?じゃあ根も葉もない話を我々は信じ込まされて踊らされてたって事??と聞かれたら、まぁそうだけど踊れたらなんでもいいじゃん^^というなあなあな感じで現代にまで伝わり暗黙の了解のように口説き文句として伝わってきている。
この言葉の核は、漱石が女性を月と形容したところにある。古来から女性と月との関わりは深い。女性にある生理も、月経というように月の満ち欠けの周期と同じなため暗喩で月を使ったりもする。また、褒め言葉にも「玉のような女性」などと丸く美しい物に例える褒め方は漱石の存命以前からもある。そんな月をぱっと引き合いに出せる漱石のセンスは現代でも光っているから未だに使われているのだと思うと感慨深い。
が、お前らの言葉じゃねぇだろ!!!!!!てめぇはどう思ったんだ!!!!お前の言葉で殴ってこい!!!!!キスで黙らせるぞ!!!!
ということである。人の褌で相撲を取るのはいかがなものか。この言葉は、え??私は使用済みでも気にしません!安くついてサイコー!!笑笑という人に向けての言葉ではない。あくまで自分に正直な人へ向けての言葉だ。
と、いうことで一人じゃ寂しいのでみんなで一緒に考えてみようよ!

隠し言葉

口説き文句の隠し言葉をひとまずざっと調べてみたところ割と色々あるみたいだった。少しピックアップしてみてみようと思う。

明日は晴れますか

いやわからん!!!!!!!!
気象予報士か。
一応どこが粋なのか考えると、おそらく「女心と秋の空」という言葉とかけてあるのかなと思う。意味は、女心は 秋の空の移り変わりの激しさと同じように移ろいやすいという意味だ。さらにこの言葉はもともと女心ではなく男心だったらしい。まぁ男も女も優しく微笑みかけられたら好きになっちゃうもんね。しょうがない。

雨が降ってきましたね

傘をさせよ早く
雨が大降りになって帰れないって事らしい。今だけアツい人のそれじゃんもう。一回雨を浴びて冷静になってほしい。
あと天候の事を絡めると、言った時おかしい状況がどうしても存在してしまうからやめたほうがいいと思う。

暖かいですね

ちょっと良い。
ちょっとだけね。なんで良いって思ったんだろって考えたら割と直接的だからだった。ここで隠し言葉である意味を見失いかけてきた。でも手を繋いだ時、暖かいですね。って言ったらダブルミーニングになるしいいじゃんってにやにやしてた。

肌寒いですね

どっちや!!!!!!!!!
手のひらを返す速度が速すぎる。僕じゃなきゃ見逃す。
抱きしめてほしい、温めてほしい、というおねだりらしい。
これに関しては、個人的に本当に意味が分からない。もし言われたとき本当に気温が低い時期だったら屋内に入る提案をしちゃうでしょって。
寒かったら男女問わず黙って手を握るのがいいと思う。

結び

他にもあるが、やはり月が綺麗ですねの収まりの良さは超えられていないように思う。やっぱ月が綺麗ですね一択だね。
と、まぁ多くの人が未だに使う理由をわからせられたわけだが、自分が使うとしたらどんな口説き文句がいいの?という結論が出ていない。先述した僕のコメントをふまえて条件を考えると、
1.直接的であること
2.いつでも言える
3.接触を匂わすと嬉しい
くらいかな~と思い考えた結果、
君の子供を産ませてくれないか?しか思いつかなかった。
僕の背中に天使の羽が現れるまでは温めさせてもらう事にする。
この記事を読んでくれた人たちのためにいつか僕が矢文を射る事を願って、結びとさせていただく。


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