7/26

今日は『コンフィデンスマンJP プリンセス編』を観てきた。
ドラマも映画1作目も観ていなかったので、楽しめるか不安なところはあったが、それなりに面白かった。
下手にドラマや1作目と比較せずに済んだため、むしろ純粋な感想かも知れない。


・所感
僕が観てきた映画の中では、一番『グランドイリュージョン』が近い。
詐欺師が金持ちからお金を巻き上げるために、様々な話術やトリックをこなしていくストーリーである。
ところどころにクスッと笑えるネタを挟んできて、観る人を飽きさせない。キャラクターも非常に個性豊かであり、今作が初めてでも愛着の湧くキャラクターがいて良かった。個人的には長澤まさみの演じる主人公が好きかな。
しかし、トリックに関しては物足りなさを感じた。こういう映画は意外性や伏線の綺麗な回収のスッキリ感が醍醐味と思っているため、その点は弱い。


・良かった点
とりあげておきたい良かった点は、「突っ込みどころを巧く笑いに昇華している」である。
展開やキャラクターに色々突っ込みたくなるような部分が多く出てくるが、劇中でそこをキチンと突っ込んだり、茶化したりしてクスッとさせてくる。これが痒い所に手が届くというか、下手に不満を残さないので、見終わったあとに腑に落ちない点が無かった。
とてもしっかりと楽しませてくれる映画だなと感心した。


・良くない点
気を付けてほしい点は、「展開に大味な部分が少なく、中弛みしてしまう」ことである。
最初トリックが物足りないと書いたが、物語の中核である謎がなんだかどうでもよくなってしまう展開が多く、華麗に謎が解けたとしても「あ、そうなんだ」くらいで止まってしまうのである。しかし、丁寧に物語は進むし、謎もしっかり回収してくれるのでキチンとスッキリさせてくれる。例えるなら面白みに欠ける優等生といった具合である。
その分、キャラクターの成長・人間模様にはかなり重点が置かれており、ヒューマンドラマな部分を期待した人にとっては良い展開であったのではないかと思う。謎解きを期待するなら、序盤・終盤は面白い。しかし、中盤にダレてしまうことを覚悟しなければならないだろう。


・総評
初見でもそれなりに楽しめて、後味も悪くない、かなり爽やかな作品であったと思う。友人が1作目の方が面白かったというので、1作目を観てみたいと思う。そう思う程度にはキャラクターも物語もよくできていたと感じる。
何か大きな衝撃を与えたり、感動をもたらすような映画ではなかったが、非常にエンターテイメント性の高い作品であることは間違いない。興味のある人は観に行っても損はしないだろう。
とはいえ、僕はこの作品で非常に長澤まさみの演技が上手だと感じ、絶賛していたのだが、あまりそういわれているような人物ではないと聞いた。
見る目がないのか?ちょっと自信を無くした日だった。長澤まさみ、演技めっちゃ上手だと思うけどなぁ。僕の好みなのかな。





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