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お盆休み中に『七夕の国』という漫画を読んだ。
『寄生獣』と同じ作者の漫画で、現代SFというジャンルも同じであるが、『寄生獣』とは全く違ったテイストの漫画だった。

物語としては、生まれつき超能力を持つ主人公が同じ超能力を持つ一族のいざこざに巻き込まれていく、といったものであろうか。
この漫画の面白いところは、核とも言える「超能力」や「一族のいざこざ」を明確に言及せず、幅広い考察の余地を残したまま終えるという点だ。
すっきり、はっきり、強いメッセージ性を残す『寄生獣』に対して、あっさり、薄いモヤを残すのが『七夕の国』であると思う。

このような読後感を「消化不良」と表す人がいるかも知れないが、非現実な設定の中で日常を生きることが描かれるこの漫画においては、それでいいのかもしれない。すっきり綺麗に物事が片付くことの方が非日常的だ。

色々思いの巡る作品だが、全くまとまらないのが悔しい。
もうちょっと時間のある時にまとめてみようかな。

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