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無限くら寿司、味に優る意外だった価値。

これからとっても失礼な話をします。

いま話題の無限くら寿司の件。GoToEatでほぼタダみたいな値段で食べられるというもっぱらの噂です。

情報の仕入れ先は幼稚園のママたち。「くら寿司だからね、お味はね。」と付け加えられはした。

しかしファミリーで行くお寿司なんて基本は回っているしどこも似たようなもの。幼児と外食すれば忙しなくてどのみち味がよくわからんのだから安くてなんぼよと深く考えずに予約。

ランチタイムだと一人500p、ディナータイムだと1000pと大きく違うので、ここは15時からの1000pに参戦することにした。相当混んでいるということだったが時間がよくないためか1週間前で普通にとれた。

そして夫に、今週末はGoToでくら寿司だからと言ったら渋い顔。

「おまえくら寿司行ったことあるのか?」

営業職の彼は仕事で毎月のように会食をやっているため、むだに舌を肥えさせているのは知っていたが、「生では食えないものを出される」との文言にはケチでおトクに目が無い私もひるむしかなかった。

「うーん、予約キャンセルする?」

「いや、一回経験してみれば。身に染みるから。」

それからというもの、ネットでくら寿司の口コミを何度も検索しては一喜一憂。まずかった、二度と行かない、お値段なり、待たされる、不衛生、ファミリー向け、子どもは大喜び・・・。

そして予約前日まで夫に、やっぱキャンセルする?って何度も聞いてしまった。今思えば本当に生意気で高飛車だと思うんだけど、まずいとわかっているものを食べに行くことの憂鬱と、ママ友になんて感想を述べたらいいのかという焦りでその週は我ながら情けない気分だった。夫は謎にキャンセルを拒否。私に後悔させたいんだろう。ほんと嫌なやつ。

そしてくら寿司当日。

娘にはあまり食べ過ぎないように事前におやつを与えておき、私と夫はお腹を空かせて30分早めの14時半に入店。微妙な時間帯のせいかけっこう空いており、すぐに案内される。もしかしてランチタイムにカウントされてしまうんだろうかと一抹の不安を抱きつつも質問はせず、案内された席につく。

生2つ、とオーダーするとなんとセルフサービスだという。そういえば入り口付近にビアサーバーがあったな。機械にグラスをセットして五百円を入れると自動でビールが注がれるというシステム。これはかなり面倒。あと注ぎ口とグラスの泡が触れるので衛生面が気になった。

これは想像を超えるチープさ。なるほど、何も期待するまいと覚悟を決めてお寿司をオーダー。

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ドカーン!!!!

これは特大生サーモン(しゃりがハーフサイズ)です。1貫で二百円ときた。ちなみにメニューではこうなっていました。

サーモン

空腹は最大のスパイスというじゃない。腹ぺこにしてきてよかった。娘はあの新幹線みたいな届けてくれるやつに大興奮。それだけでも来た価値があった。

そして肝心のお味は、これが意外と美味しい!なんだ味はちゃんとしてるんだーと安堵と喜びがこみ上げて一気にテンションが上がる私。5皿分(=550円)食べると勝手に始まるゲーム(ビッくらポン)には大喜びの娘♪

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(30皿目でやっと当たりました↑)

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↑ガチャの中身はこれでした。

一方夫はというと、プラカップで出てきたハイボールに引いてたり、ふぐの唐揚げが骨しかないとぶつぶつ文句を言っていたものの、お寿司はそこそこ食べていました。

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ビール4杯、ハイボール1杯、お寿司30皿、その他サイドメニューでお会計はしめて六千円ほど。いつもよりはちょっと安かった。お酒を飲まなかったら四千円以内で済んだ。ポイントが三千円分つくため、ほぼ無限と言って間違いないと思われる。さらに言うと私は全部のお寿司をシャリ半分で頼んだので、普通にすればもっと安く済んだかもしれない。

個人的に一番良かったのは、4歳の子どもが飽きずに最後まで食事ができたこと。たいてい後半になると帰りたいとわめき出すのが、ゲームやお寿司が運ばれてくるレーンで飽きずにいてくれ、大人がゆっくりと食事できた。神経を使わなくて楽しい時間だった。

ただ、最も残念だったのが・・・

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わさび。基本サビ抜きで出てくるため、自分でわさびを乗せて食べる方式はいいとしても、わさびをジャー容器でシェアはいやだな。とくにコロナの時期は。わさびは家から持ち込むべし

夫はもう行かないと言っていたけど、私はまた子どもと一緒に行きたい。いやほんとに美味しかったよ。私は貝類が大好きでお寿司は貝ばっかり食べるんだけど、ほたてもつぶも普通に美味しかった。

そして味より何より、子供が笑顔になり、親がゆっくり味わって食べられる食事が母親としてはラクで楽しかった。裏を返すと子連れ外食はあれこれ世話したり宥めたりで疲れて食事どころじゃないというのが母親として当たり前になっていたと気づいた。くら寿司なら小さい子のママでもゆったりご飯が食べられるということが一番意外だったです。

お迎えタイム。ではまた。

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