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Bloodborne考察 身をやつした男と禁域の森で行われた研究について

今回は”身をやつした男“に関する話です
人は皆獣とは彼の名台詞ですが
それはどんな背景から出てきた言葉なのか
見ていきたいと思います


1、やつしとは

身をやつした男、それは一体何者なのか
人食いを繰り返し恐ろしい獣になる彼の出自は
その数少ない頭装備から読み取ることが出来ます

やつしの頭巾

“医療教会の狩人には、身をやつし、市井に潜む者がいる
誰も気にかけぬ下賤、これはそうした装束である“

”やつしもまた予防の狩人であり、獣の兆候を見逃さない
あるいは、彼らがそう信じるものを、必ず見出す
人は皆、なんらか秘密を持つものだ“

そう、今や禁域の森で人食いを繰り返す彼も
かつては医療教会に所属して市民に紛れ
獣の兆候(或いはそう信じられていたもの)を密告し
或いはシモンのように暗殺をしていたのだと考えられます

そう考えると「人は皆、獣」という彼の言葉も
獣と人の領域を見定める使命を負った彼から出るこその重みがあり
とても味わい深いものになると思いますね〜

2、彼の背景と禁域の森について

さて上述のように「身をやつした男」は医療教会と関連する人だったと考えられるわけですが
そんな彼がいた場所といえば「禁域の森」です
禁域の森は医療協会がビルゲンワースと共に禁域に指定して、特別な合言葉のない限り立ち入れないようにと閉鎖した場所ですが
そこでは実は「獣とその死体」の研究が行われていたと考えられます


腑分けの装束
“禁域の森の住人、マダラスの双子の装束(中略)獣を腑分け、持ち帰り、村人たちの禁忌の研究に供したという”
カレル文字「獣の抱擁」


獣血の丸薬
“獣血を固めたといわれる巨大な丸薬故は分からず、医療教会は禁忌として関わりを否定している“
※身をやつした男が人を食べる度に報酬として貰える他、星の瞳の狩人証(医療教会上層部の証)入手で啓蒙取引が解放される

医療教会初期に行われた、獣性の制御の研究(獣の抱擁)は失敗、その文字は禁字とされましたが
医療教会では秘密裏にその研究は続けられたと考えられ
その現場こそが禁域の森であったと考えられます
その根拠は
・腑分けの装束(上述)
・獣血の丸薬(上述)
・上位医療者である白装束が落ちている
などが挙げられるわけですが

そのほかにも、主に墓地街を中心として
聖堂街、ヤーナム市街、禁域の森に配置されている「処刑人」(斧を持った大柄の敵)
が、腑分け装束と共通した模様を持ち獣の首を集めていることなどから
現在もその「獣の腑分けの研究」は続いている
そう読み取れると私は考えています

腑分けの模様

(※そして処刑人と墓地街の繋がりと、メンシスの関わりや黒獣の研究者、“背教者イジー”などからメンシス勢力の出自などの具体的な話になっていくわけですがそれは別の話)

3、まとめとよくわからない事

長くなってきたのでまとめてみましょう

・身をやつした男とは、本来医療教会に所属する隠密だったと考えられる

・その任務は「人」か「獣になりかけの人」なのかを見分けることであり
それ故に彼は「人は皆獣」だという思想に行き着いたと考えられる

・禁域の森は医療教会が表面上禁止していた「獣の実験と研究」の場であり、それは現在に至るまで続いていたのではないかと考えられる
テキストから分かりそうなことはこれくらいでしょうか?
わからない事といえばやはり彼の獣化した姿が、ローランに関連する「恐ろしい獣」である事です

前述の禁域の森でも、黒獣に由来する「獣の咆哮」があることから、その研究が進められていたことは間違いないと思うのですが
やはり黒獣自体には謎が多く
私も正直よくわからないところがいっぱいあるので、何か妙案などあればいいな〜と
他力本願に考えていたりしますね

それはそれとして
上述の通り禁域の森は医療教会の暗部であり
元々医療教会の暗部に身を置いていた彼がそこにいたのも自然なこととは言えそうです
(或いは市街で派手に人食いをして、ほとぼりが冷めるまで隠れていたのか)
ここら辺は想像の余地があるのでいろんな二次創作が見たいですね
そもそも人食いに至るまでのドラマなど、見応えのある話がたくさん書けそうな人物だと思っていますしね

人と獣、その境はあるのかないのか
あると信じたいだけなのか
そう悩んだ末の1人が彼であり
またデュラさんだったりするわけですが
これは作品のテーマでもあり、とても味わい深いエピソードだったかなと思います

ここまで読んでいただきありがとうございました
何かご質問、ご指摘等あればお気軽にお願い致します🙇
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