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今更解説する!獣の病とは

お久しぶりです。
フォロワーからnoteにしろとせっつかれるので
せっかくなのでnoteに描きます

Bloodborneを攻略後、結局何???となっている方も多いでしょうからね〜
今だからこそ、わかりやすいまとめが必要なのかなと思い今になって書いています

このような質問もきていたことですしね

長くなりますが、一応出来る限りの説明をしてみますね

1、人が獣になる現象

まず人が獣になる現象がヤーナムで確認されたのはビルゲンワースによる地下遺跡発掘が最初と見られています

カレル文字「獣」

そこでビルゲンワースは「特別な血」による進化の夢を見出し(左右変態のカレル)
同時に、望まれぬ獣も見つけました (上記)
つまり、地下遺跡に由来する特別な血液が「人が獣になってしまう」という現象をもたらしたということですね

その地下遺跡に含まれるローランの地では、ヤーナム同様に「人の獣化」が蔓延していた形跡があり
かつてのトゥメル文明でも同じことが起きていたのが推測されます

地下遺跡の血が病に有効であることからか、流行病に対抗して普及し 大量の獣化者を産む構図
これが地下遺跡ではローランで 地上では旧市街を舞台に繰り返されたということですね

病めるローランの汎聖杯
病めるローランの聖杯



2、特別な血と人

では、この「地下遺跡の血」が人を獣にしてしまう血なのか? というと、そうであるともいえますが そうでないともいえます 話を続けます
「爪痕」のカレル(下記)を見てみましょう

” 筆記者カレルは、「爪痕」と「獣」の違いに言及している 「獣」が、人の内に見出された、望まれずおぞましい本質であれば「爪痕」は、その気付きの、逃れ得ぬ誘惑の痕跡なのだと“

そう、人を獣にしてしまう衝動の本質は人間にあるようなのです
似たような記述は獣の咆哮にもあります

”つんざくその悲鳴は、しかし使用者の声帯が出しているものだ
人の内に、いったい何者が潜むのだろうか“

つまり、どういうことなのか
確かに、地下遺跡の血によって獣は見出されました
ですが、人が獣になってしまうその本質は 人自身にある「獣性」によると考えられるのです
(禁域の男の言う、人は皆獣という話にも繋がる)
地下遺跡の血は、その内にある本質を実際の変化としてもたらしてしまう
それこそが獣の病の正体だった
おそらくはそういうことだったということですね (赤い月が登ってその反応がさらに促進される辺りの話は本筋から逸れるので割愛)
獣性の克服は𝔅𝔩𝔬𝔬𝔡𝔟𝔬𝔯𝔫𝔢の中でも非常に強いテーマとなっており
例えば獣性は前に出て血を求める動きと対応していますが(獣血の丸薬、獣性)
狩人はそれを危険に応じて判断する
つまり制御することが求められます

また世界観的にも、上位者を目指していた医療教会の聖職者が獣化してしまうなど、その衝動を抑えて上位者になれるのかどうかを何度も問うてくる
読み解いていくとそういう「獣」と「人」そして「進化」そういうテーマの話だったということが見えてくるわけなんですね〜

まとめ

長くなりましたが要件はこうです
・獣の病とは地下遺跡に由来する特別な血を、人が服用することで発生するものである
・人が獣になってしまう現象は地下遺跡の血に依るものであるが、その血は人に「進化の可能性」をもたらすものである
・それを内にある本質の「獣性」が作用することで実際に人が獣に変化してしまう そういう現象が「獣の病」であった と考えられる

そしてそれを克服 つまり「獣化することなく、進化の夢を達成したい」という目的のために ビルゲンワースも、医療教会の二つの会派も あらゆる犠牲を払いながら、研究していたというのがヤーナムの裏事情なんですね
(人として上位者に伍するために)

(ミコラーシュの”獣の愚かを克させたまえ“というのはそういう意味)
(そもそも”人に獣性があること“をさして”病“とし、それを治療する=克服するための”血の医療“”医療教会“ということとも考えられる)
非常に長くなりましたが、世界観の咀嚼に寄与できたら幸いです

またどこかでお会いしましょう!

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