3Dモデルで考察するTundra TrackerとVIVE Tracker 3.0
更新ログ
2021/03/13 : Tundra Trackerの大きさで高さが37mmとなっていたところ34mmでした。修正済みです。
今年こそVR元年
今年も良いVR元年がやってきましたねっ(。>﹏<。)!
今年は前年比でフルトラッキングの機運が大きく高まり、選択肢も増えそうです。きっと年末にはフルトラッキングでごろごろする人々を多く観測できる、まさにVR元年。そんな需要を支える新進気鋭の未発売トラッカーを今できる範囲で考察してみた~!
やったこと
Tundra Trackerを写真から3Dモデルを起こし、VIVE Tracker 3.0と比較。
VIVE Tracker 3.0は2.0を体積比で33%縮小したモデルとした。
結論から
小型軽量が優先ならばTundra一択、トラッキング精度/バッテリーを重視するならVIVEとなりそうな予感
・ Tundra Trackerの大きさは50.0 x 50.0 x 34mm(ベルトホルダー部を除外すれば30mmと公式アナウンスと一致)と予測
・ 実体積はTundra Trackerが3.0比で約40%ほど小さくなる見込み
・ 写真で見える範囲の赤外線センサー数はThundraが18個、VIVEが20個
・ 平均的な受光センサ数および効率はVIVEが上回る可能性がある
Tundra Trackerの3Dモデルをつくる
公式サイトの写真を舐め回すように見て作りました。VIVE Trackerとの比較写真をもとに大きさを推定すると、50 x 50 x 34mmの大きさになりました。
実体積の比較
3Dプリンタの造形プロファイルから確認しました。
VIVEは公式サイトの大きさに合うよう、以下のようにスケールしています。
造形プロファイルから、オブジェクトがすべてABS樹脂の塊とすると、Tundraが54g、VIVE(3.0)が104gとなります。VIVEのほうは写真で比較するともっと底が薄いモデルなので、実際は80g程度になると思います。よって、体積比ではTundraが約40%程度小型ということになります。
トラッキング性能を考察
小型であろうと腰が抜け、手が天井を突き抜けては話になりません。トラッキング性能もちょっと考えてみたいです。
センサーの仕様が公表されていないので、ここではあらゆる面ごとに見えるセンサー数で比較してみます。なお、この比較は各センサーの性能が等しい場合しか有効ではないので、参考程度に。
VIVEの3.0モデルは(めんどくさすぎて)作っていませんが、センサの位置は公式サイトから確認しており、赤点でセンサ位置を示しました。黄色は見えそうだけど、もしかしたら見えないかも~みたいな位置です。
真上のセンサ数
Tundraが8個、VIVEが11個とVIVE側が有利です。
斜め45度のセンサ数
おそらく最も重要な部分でしょう。
Tundraは最低3個、最高5個のセンサをはっきりと視認できますが、真横にあるセンサ郡が斜めの光を視認できるかで大きく変わりそう。試作品を見る限りセンサはかなりケース内側にあり、高い指向性を持ちそうなのが懸念される。製品版では改良されるのかも。
VIVEは最低6個、最高7個のセンサをはっきりと視認できます。ここもVIVEが一歩有利なように見えます。
真横のセンサー数
Tundraは最低4個、最高5個のセンサをはっきりと視認できます。
VIVEは最低4個、最高6個のセンサをはっきりと視認できます。
平均受光センサ数
上記の結果より、赤点の数と視点数によって平均受光センサ数をもとめると、Tundraが4.75個、VIVEが6.67個と合計センサ数の違いを考慮してもVIVEが配置効率で一歩先を行きそうです。ちなみに黄色を含めてもTundraが7.38個、VIVEが8.67個です。
さんちゃいのまとめ
「りょーほーかってかってぇー(。>﹏<。)!!」
まとめ
ともに発売が待ち遠しいですねっ!
モデルの比較から、小型軽量が優先ならばTundra一択、トラッキング精度/バッテリーを重視するならVIVEとなりそうな予感はします。
参考文献
・ VIVE Tracker 3.0 の公式サイト https://www.vive.com/us/accessory/tracker3/
・ Tundra Tracker の公式サイト https://www.tundratracker.com/
・ Tundra Trackerのおおよそのサイズ https://twitter.com/Tundra_Labs/status/1368635106286575620
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