転スラ ミカエル達はポンコツ?

書籍最新刊でリムルと敵対している存在ミカエルとフェリドウェイ達の行動について私個人の感想とネタバレを含みながら紹介したいと思います。web版では最後の敵はユウキでしたが書籍版では内容を大きく変え今ではミカエルが最後の敵という形で描かれていますがそんなミカエルを頂点にした元始原の七天使筆頭のフェリドウェイのこの2人の行動がかなり抜けている部分が多いと感じ今回この記事を書こうと思いました。それでは紹介したいと思います。

先ずミカエルは元々ヴェルダナーヴァの究極能力でルドラの究極能力の『誓約之王』と交換することになりその後ヴェルダナーヴァはルシアと結びミリムが誕生しました。その時自分の力の大半をミリムに奪われ人間と変わらない状態になってしまった時に人間に殺されヴェルダナーヴァとルシアは帰らぬ人となった。力を失っても竜種という最強の種族、直ぐに復活するだろうと思っていたがいつまで経ってもその兆候が見られないそんな状況に絶望した元始原の七天使の筆頭のフェリドウェイと本当の主を取り戻したいミカエルが互いに同じ目的を持つという事で協力したのが始まりである。そして帝国との戦争の終結の際にミカエルは長年の宿主であったルドラの身体を乗っ取りフェリドウェイはヴェルグリンドの竜の因子を奪い別の世界に追放することでリムルと敵対する者であることが判明しました。これによってミカエルが自由の身になりさらにヴェルダナーヴァの復活に必要だとされるヴェルグリンドの竜の因子を得たりと、ヴェルダナーヴァの復活の目的達成に大きく近づいたに思えたがヴェルグリンドはこの世界に戻っていました。そんなミカエルとフェリドウェイが他にどんなことを見落としていたのか私個人がこのことに気づいていれば目的達成に大きく近づいた事実について紹介したいと思います。

先ず一つ目がリムルの究極能力について知っていなことです。これが一番気づくべきことだったがミカエルとフェリドウェイはどちらも気づくことなく敵対することを明確に言った後に撤退しています。それはリムルが天使系究極能力『智慧之王』と『誓約之王』の2つを所持していたことです。書籍6巻では魔王達の宴の際にリムルがギィ•クリムゾンが偽装していた理由が究極能力を所持しているか見極めることであることに気づきそれを打開するための方法として『暴食之王』以外の他3つを隠すことにしました。なのでただ単に見ただけではリムルは『暴食之王』しか持っていないように感じるかもしれないが書籍15巻で支配されたヴェルドラと戦闘している時に少しながらも『智慧之王』はミカエルの絶対支配の影響を受けていました。このことから分かることはミカエルはもっと注意深くリムルが他にどのような力を隠し持っていたか観察していなかったことです。書籍14巻の最後の場面でリムルとルドラ(ミカエル)はそのことに気づくべき機会があったのにも拘らずである。この時にリムルを支配できればヴェルドラともに強い手駒としてヴェルダナーヴァの復活する目的は簡単に達成できたでしょう。しかもこの後に『智慧之王』は神智核”シエル”に進化し、『誓約之王』は新たな力『豊穣之王』に受け継がれ少しばかり残った残滓はヴェルグリンドが支配されていた原因の『救恤之王』を進化させるために統合されたりと見る影も残らないことになってしまいリムルを支配することはほぼ不可能になってしまいました。

続いて2つ目はリムルの配下達の覚醒進化です。帝国との戦争で94万もの魂を獲得し『暴食之王』でその魂を覚醒の資格を得ていた9人(ベニマル、ゲルド、ガビル、ランガ、クマラ、ゼギオン、アダルマン、シオン、ディアブロ)を覚醒することに成功しました。普通は名付けをされたものは覚醒進化することができないのだがリムルという規格外な存在のおかげでその常識を破り最後の戦いで帝国の主戦力を失う切っ掛けになってしまいました。元々94万の帝国の軍団は覚醒者を生み出す生贄として考えていなかったのだがこの作戦から魔国連邦に対する戦力をもう少し考え慎重な行動をしていれば無駄な犠牲者を発生しないままリムルの部下も覚醒することはなかっただろう。

続いて3つ目はディアブロ筆頭の黒色軍団です。長年敵対していた悪魔族の頂点たる原初の7人の内4人がリムルの配下としていたことからリムルには何かあると詳しく調べていなかったのである。ヴェルドラはお調子者で言葉巧みに使えば仲間にすることができても契約を重んじる悪魔族が誰かの部下になっていることまして頂点たる原初の悪魔であるディアブロ、テスタロッサ、ウルティマ、カレラの4人が1人の人物に仕えていることの異常性を前もって情報を得ていればリムルが”夢幻牢獄”に囚われていた時に殺害する計画を立てるはずだ。そうすれば黒色軍団を召喚したり悪魔三人娘を覚醒進化することもなかっただろう。そのせいで一桁数字という帝国の最高戦力だったダムラダや近藤中尉を失うこともなく魔国連邦に勝利することは簡単だったはずだ。

そして最後の4つ目は迷宮内での部下に対するフェリドウェイの対応です。フェリドウェイは部下であるコルヌにマサユキの暗殺を命じ、ディーノにはラミリスの捕獲を命じるようにザラリオは相手の目を引き付ける陽動として、ピコとガラシャには迷宮を封鎖されないよう足止めを行うと一見すればかなりの戦力をつぎ込んだ完璧な計画に思えるがフェリドウェイのある行動でそれらを壊すことになってしまう。それはクロエを支配することに成功してしまったと誤解してしまったことである。フェリドウェイがマサユキを暗殺しようと動いた際に阻止したのがクロエであり数秒戦闘した結果クロエに究極能力『希望之王』を獲得していることに気づきミカエルの絶対支配で最強の手駒を手に入れたことに浮かれクロエにマサユキを殺すのにコルヌに手を貸すよう命じ迷宮を後にしてしまったのである。ここから状況が変わりクロエの顔を見たマサユキが地球にいた時に最後に見た女性を思い出させそれを機に究極能力『英雄之王』を獲得しヴェルグリンドを世界に出現させてしまうのである。ヴェルグリンドが迷宮内に現れたこでコルヌが死亡しクロエは何とか支配から逃れようと抵抗することができたことでマサユキの暗殺は失敗することになりました。そしてディーノの方はヴェルドラという迷宮を留守にしても任せられる人物ゼギオンと戦い敗北することでラミリスの捕獲に失敗することになりました。ここからも迷宮内の戦力を見誤っていたフェリドウェイの作戦の甘さが感じられます。そしてピコとガラシャの方もディーノの究極能力『怠惰之王』で力を壌土するという本来の力の運用をしていればクマラやゲルドと互角で終わることなく勝利することができていたことからディーノを働かせてしまったフェリドウェイの命令に問題があるといえるだろう。

このように帝国との戦争で裏で暗躍していたミカエルとフェリドウェイ達の行動はかなり抜けている部分が多く書籍18巻でもユウキが支配から逃れることに成功したりと転生したらスライムだった件のラスボスになる人物達であるかというと正直あまりそう思えないように感じています。


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