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浅沼晋太郎さんと一緒にbpmの舞台に出た

どうも。天津飯大郎(てんしん・はんたろう)です。

今日、一緒に『若きベルデルの悩みライブ』をやっている浅沼晋太郎さんが所属している演劇ユニットbpmのお芝居「シーサイドスーサイド」の日替わりゲスト?というより前説、で出演させてもらいました。

本当、浅沼さんのお芝居が僕は好きで。
今回のシーサイドスーサイドも、もともと初演の時の公演をDVDで見させてもらっていたのですが
まあ面白いしエモいし泣けるし。

今回再演されるということで、これは見に行かないと、と思っていたくらいなので
(現に前説決まる前に野津山さんから「見に来ませんか?」というお誘いを受けていたくらいです)
今回の前説のオファーはとんでもないラッキーでした。

前説自体も、コンビでなく今回ベルデルでおなじみのこりゃめでてーなこう大くんと一緒だったのです。
コンビならネタなんてあるのですが、コンビじゃない我々。つまりいつもやる、鉄板ネタがありません。

かといって、手ぶらでいくわけにもな、と当たり前のことを思った僕は、ネタをある程度頭の中で用意していきました。

そして劇場入り。
内容はスタッフさんから聞いていたのですが、細かい内容の部分を浅沼さんから説明受けたときに、あっ、これちょっと用意していたものが合わないなと思いまして

1つ目の案「bpmを使ったミルクボーイ風漫才」の案が消えて
もう一つ保険でやるかもと思ってた2つ目の案「カイジとオタクの漫才」も消えました。

ネタが、やるネタがなくなりました。
さあ、どうしよう。

ただそこにおいて全く焦ることなく、こう大に
「ちょっとネタ作ろうか」
と言うと
「そうっすね」
と返事が来て
その場でこう大とネタを考えることになりました。

案を2人で出しながら、これがいい、あれがいいと相談しながら
なんとか本番までに4分ほどのネタが出来ました。

その時思ったのですが

あれ?
俺、落ち着き過ぎてない?
ネタがなかったのよ本番50分前に。
いけるものなの?これ、いけるものなの?

普通焦りますよ。
特にそういうの用意しておきたい性格だし。

なのに何故そんな風に落ち着いて対応出来たんだろうと考えたら

分かったのです。

そうだ。
浅沼さんのおかげだ。

これは2016年、8年前。

昔浅沼さんのお芝居に僕が出させて頂いたことがありました。
稽古をつんでいって、さあ明日幕が開くぞ、という時に

そのお芝居の主役の方の
目が真っ赤になってしまい
しかもすぐ引くものではない、1週間くらいかかる、とお医者さんに言われたとのこと。

主役の方も
「本当にすみません、どうしましょう」
と焦りながら謝られていたのですが


浅沼さんは冷静に
「どうするかなあ」
としばらく考えて

「あっ、そうだ。赤が目立たないサングラス?紫とかのレンズのサングラスをかけてみよう」
と言われました。

そして用意してもらったいろんなサングラスを主役の方がいろいろつけて、最終一番違和感がないサングラスで芝居を行うことになりました。

お客さんには目のことは全く気付かれず
むしろそのサングラスがキャラ立ちをよりさせて
いたまでありました。

僕は本当に感銘を受けて
あ、そうか、と。
一番上の演出の方が焦ると、絶対他の人にも連鎖する。
焦らず、とにかく今の状況でできることを考える。
そういうことの積み重ねが
舞台において大事なのだ、と感じさせてもらいました。

8年後。

僕が落ち着いていたのは、そういう浅沼さんの教え、学びを経験していたからです。

浅沼さんのあの時の気持ちに少しでも近づけていたら嬉しいな、と思いました。

本当に楽しい時間をありがとうございました。
そして僕らの出番終わり、後ろでお芝居見させて頂きました。

ネタバレ禁止だから何も言えないけど
言えることは
最高に面白いお芝居でした。

明日から行く方も是非楽しんでください。
そして出していただいた
bpmの皆さん、客演の皆さん、スタッフの皆さん、快く受け入れてくれたお客さん
本当にありがとうございました。

写真は後輩芸人スーサイドと。
トンガってるけど、いいコンビなんだよなあ。

北野と西川。

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