おきよめ祭りに参加して
天龍村つなぐラボメンバーの若林です。今回は、つなぐラボのメンバーとして9名が天龍村向方地区に関わらせていただきました。
そして、その中の私含め3人が向方地区の「おきよめ祭り」という国の無形文化財に登録されているお祭りに舞手として参加。
“うぶすなのようとめ”という演目を、つなぐラボの3人と私たちが関わる前から参加されている東京のダンサーの方と、女性4人で舞いました。
これは向方史上初の女性だけで舞った舞だそうで、初参加のラボメンバーは大変恐縮していたのですが、皆様の温かいご指導のもと、無事に終えることができました。本当に有難い体験です。
お話したいことは色々ありますが、1番印象に残っている事があります。
それは、舞の練習中に地元のおじさんから頂いた言葉です。
「この舞はとても複雑で、周りの人と間をとらないと1人で勝手に舞うことは出来ない。それは村の生活と一緒。この舞は教育の一つなんだ」
初めは何気なくその言葉を“うんうん”と頷いて聞いていました。
ですが、いざ本番の舞が始まって、集中して舞を舞っていると突如として、体の底の方からこの言葉が反芻されてくるのを感じました。
そして、“今こうしてここに立っていられるのは、地区の皆さんをはじめ色々な方がいるからなんだなぁ”という想いが湧き上がってきたのです。
理屈で何となく理解していた言葉が、舞を舞うことで自然と体の中に入ってきた瞬間でした。
それは、田舎での生活があって出来た貴重な体験だったかもしれません。
ですが、田舎だろうと都会だろうと、
“人は1人では生きていけないし、また、こうして今自分が生きていられること自体も、何処で生活しようと、尊く幸せなことなんだなぁ”
と、この瞬間のことを思い出す度に、そういう想いに辿り着きます。
改めて、民俗芸能の奥深さと温かさを感じさせて頂けた本当に貴重な体験でした!!
来年のお正月
もしご興味ありましたら
「向方のおきよめ祭り」
ぜひ足をお運びください🤗
https://mg.minami.nagano.jp/group/okiyome
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?