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『 コンフォート 』

全ての靴がコンフォート/comfortであればいい。


『コンフォートシュース』とは


『心地よい』という意味を持つワードですが、デザインのイメージとしては幅広、地味、年齢層高めという感じではないでしょうか?

しかし、本来は人間工学に基づき設計された、足に負荷をかけずに歩くための靴の事。

細めのパンプスで、スマートなデザイン。全ての年代の方が履く中にも『コンフォートシューズ』と呼べるアイテムはあります。

作り手の想いが詰まった靴は本当に良い。特に履き心地にこだわったアイテムは直ぐにわかります。偶然に履き心地が良いということはありません。必ず、作り手の意思がそこにある。


作った責任


親しい靴メーカーの社長が言っていた事。

靴を作り始めた最初の頃は、『キレイなデザインの靴』を作っていた。靴単体の美しさしか見ていなかった。

その後、次第に『履いている人の足が美しく見える靴』を、そして今は『全身のシルエットが美しく見える靴』を考えながら作っている。

なんかカッコイイ話だと思いませんか? 
しかも続きがあって、

自分が作ってきた美しい靴で、お客さんの足に外反母趾もたくさん作ってしまったから、今度は美しいコンフォートシューズを作って、責任を果たすのだと。

冗談っぽく言っていたけど、半分くらいは本気で言っていたのではないかと思います。


素材大事


コンフォートシューズといえば『ドイツ製』。ビルケンシュトックなどは世界的にも有名。

でも、正直なところドイツの靴メーカーの経営状態はかなり厳しくなってきています。理由は大きく2つ。

ひとつは『スニーカー』。ドイツの人々も多くの人がスニーカーを履いています。コンフォートシューズをよりも楽だし、トレンドだから当然ですね。

もうひとつは本格的なコンフォートシューズが低いコストで大量生産が可能となった為。でも、同等か?というとレベルの差はあります。けれど価格は2倍以上の差。

この2つは仕方がないですね。これからもこの流れは進んでいくとおもいます。

でも、日本特有の現象も同時に起きています。

『ニュータイプのコンフォートシューズの躍進が止まらない!』という事と『パンプスメーカーが作るスニーカーが秀逸』だという事。

日本人はホントにアレンジが上手。本場のドイツメーカーが衰退していく中、躍進し続ける日本の靴メーカーが存在します。

理由としては色々あると思いますが、日本の素材メーカーが超優秀だという事も大きいと思います。

コルクの代わりに高密度&高反発ウレタン、床革の代わりに摩擦に強い人工起毛素材などを採用。リアルレザーの代わりに伸縮性や抗菌防臭加工のある植物性人工皮革をするなど。

靴がファッションとしての要素が強い日本では、10年履ける伝統的な作りにこだわった靴よりも、毎年買い換える高性能素材を採用した靴の方が合っていると思います。

コンフォートシューズが『心地良い履き心地』という考え方から、靴との『心地良い付き合い方』へと変化してきていると感じます。

それと、パンプスを作ってきたメーカーが作るスニーカーがとても良い製品が多い!という点。

スポーツブランドが作るスニーカーとは一線を画す設計。シルエットがとてもキレイで足元がスマートに。しかも一点一点handmadeのブランドが多く、個性的で愛着が湧くアイテムです。


まとめ


日本では、日本らしい生活環境にマッチしたコンフォートシューズがどんどん開発されています。優秀な木型と素材が組み合わされば、オシャレで履き心地の良い靴が完成します。

そんな完成度の高いコンフォートシューズをキレイになった髪に合わせてみて下さい。想像以上に豊かな時間が過ごせる様になると思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

靴の案内人