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エンプレス杯

砂の怪物は現れるか。

3月2日水曜日、川崎競馬場にてエンプレス杯が行われる。
距離は2100mで、JRAとの交流重賞であり、格付けとしてはG2レースとなる。
クイーン賞、東京シンデレラマイル、TCK女王盃が本レースのトライアルレースとなっておりそれぞれ結果を残した馬達が参戦している。
地方馬は、過去2007年以来勝利しておらず、JRA所属馬が連勝している。
今年も、JRAの有力馬が参戦しており、地方馬がどこまでやれるか注目である。

馬場・傾向

川崎競馬場は、左周りであるが、他の競馬場、南関の馬場と比べ、カーブがとてもタイトで、他の競馬場と比べても特に内枠が有利な馬場である。
大外であると、馬場の外をカーブの際に回されてしまい、他の馬場よりロスが大きい。
その為、大外の馬にとって厳しい馬場であることは間違いない。
距離が2100mある分、短距離のレースよりはその傾向はマシになるが、それでも外枠の馬にとって不利があることは否めない。
実際、今年の2月に行われた川崎記念(G1/同条件)では、実力のある馬である3番チュウワウィザードが1着であったが、2着に入ったのは最内1番である単勝式85.1倍のエルデュクラージュであった。外枠が得意だったこの馬が、最内で2着に入ったのだ。もちろん、この馬の左周り2100m適正が高いというのもあるが、オッズ85.1倍の馬が2着に入っている。これは、内枠の利を上手く生かした2頭が連対したと言ってもいいのでは無いか。
去年までのエンプレス杯のデータを見ても、馬の実力も無論あるのだが、7.8の外枠から馬券内に入った馬は僅か10年間で5頭。
ここ10年で1番勝っている枠は5枠であり、年によって枠と対応する番が異なるが、基本的に内〜中枠が強い。(2枠は全然勝っていない)
また、2100mというのもあり基本的に人気のある馬が実力通り順調に馬券内に入りやすい傾向にある。
1番人気の馬の連対率は90%、馬券内100%と困ったら1番人気の馬とワイドで買えばいいのではないだろうか。

1番人気 (7-2-1-0)
2番人気 (2-0-4-4)
3番人気 (0-3-2-5)
4番人気 (1-1-1-7)
5〜人気 (0-4-2‐)

結論を言うと、人気馬×内〜中枠が買いで、
1番人気×5枠が最強の組み合わせとも言える。
人気馬なら、外枠でも買えるが、穴馬×外枠の組み合わせは危険であると思われる。
それを踏まえた上で、各馬を見ていく。

各馬・馬印

1 ナラ 55 阪上 消
(11-5-7-45)
2100 ー

走らせすぎではないのか、、。
最内を取れたのはいいが、馬能力が全く足りていない。笠松重賞で3着を2回取ったことあるだけで、重賞特に交流重賞では掲示板に乗ったことも無い。はず。。
去年のクイーン賞では12着ながらG2勝ち馬のエリザベスタワーに先着した。まあ、エリザベスタワーが絶望的に走れなかっただけだが。

2 グレートコマンダー 55 古岡 消
(10-6-10-68)
2100 2.19.7 川崎

エンプレス杯には過去2回出走している古馬。
1400〜1600mで2018年に好走していたが、ココ最近は馬券よりもひたすら走らせていた印象が強い。3戦連続で馬券内に入ってはいるが、距離も届かないだろうし、実力的にも厳しいだろう…。

3 メモリーコウ 55 和田 注
(4-6-8-12)
2100 ー

エンプレス杯初出場。
TCK女王盃ではレーヌブランシュに肉薄し、東京シンデレラマイルでは2着と走っている。
枠にも恵まれ、かつて中央の地でG2東海ステークス3着に輝いたこの馬が、初の重賞制覇をこの地で達成する可能性も少なくない。

4 ショウナンナデシコ 55 吉田隼 ◎
(5-3-2-8)
2100 ー

好きな馬なので少し贔屓が入るが、前走は初挑戦となる地方の舞台、TCK女王盃でテオレーマとクビ差の2着。
枠も理想的な4枠と、枠にも恵まれた。
かつて自己条件で東京・中京で左回りも経験している。
右回りの方が得意な印象は否めないが、
2000mでもオープンクラスのカノープスsで勝利しているなど、初経験では無いことから十分勝ち負けまである一頭だろう。期待を込めて本命に推す。

5 ウェルドーン 56 武豊 注
(4-2-4-4)
2100 2.18.3 川崎

こちらもJRAからの出走となる。
G2関東オークスで1着、G1ジャパンダート3着、G2レディスプレデュートで3着と地方参戦後は輝かしい戦績を残してきた。
前走はクイーン賞散々な出来に終わり、10着に終わったことをどう見るか。
一度増えた体重が再び-15kgとなり、調整失敗となった前走。
距離延長はプラス要素だが、斤量56kg及び馬体重の出来が懸念される。
当日のパドックを見るまで買いの判断は出来ない一頭。

6 クリノフラッシュ 55 福永 ○
(4-3-2-19)
2100 ー

今回の穴馬はこの馬を狙いたい。
前走で中京3勝クラスを制し、7歳にしてようやく出てきた一頭だが、かつてマルシュロレーヌと0.2秒差まで肉薄していた実績を持ち、かつては福永と芝で戦い(1-1-0-0)である。
福永・武豊・松山と一線で戦っているジョッキーが跨った時の連対率は100%。
前から走れれば、勝ち負けまである。
オッズが20倍くらい付けばかなり美味い。

7 シャイニングアカリ 55 御神本 ▲
(7-7-5-18)
2100 2.15.2 川崎

鞍上はプリンス・御神本訓史。
タイムも2100mの2分15秒台を何回も刻んでおり、ハイペースになったとしても十分食いついて行けるのではないか。
去年のエンプレス杯は後ろから競馬を展開し、6着に終わったが、人気より走った。
エンプレス杯勝率の高い絶好の5枠を手に入れ、久しぶりとなる地方馬勝利をもたらす可能性は十二分にある一頭。

8 プリティーチャンス 55 岩田望 注
(4-1-2-7)
2100 ー

クイーン賞では3着、東海Sでは6着とここ2戦着実に走っているJRAの1頭。
前有利の馬場で差し馬というのが気になる点ではあるものの、今までの最長距離が最も走っている1800mと、2100mは未知の領域となるが、リアルシャダイを血統に持つこの馬は、かつてのライスシャワー、アドマイヤジュピタのようにその血を受け継ぎ長距離を得意とし、末脚を生かし距離延長をプラスする可能性も少なくない。

9 レーヌブランシュ 56 川田 注
(4-1-1-9)
2100 2.12.5 東京/2.15.8 川崎

執筆時点1番人気かつ、地方の川田という2つの要素から「買わざるを得ない」1頭になっているのだが、実際危険な人気馬である印象が否めない。
2020年の関東オークスでは末脚が切れ見事1着に輝いたが、ずっと松山弘平とペアを組んでおり、川田はテン乗りとなる。
レディスプレデュートではテオレーマに先着して1着に輝いており、去年のTCK女王盃ではマルシュロレーヌに0.1秒差の2着など、馬能力は疑う余地はないが、執筆時点オッズ1.9倍、このオッズで買う馬か?と言われると疑問符が残る。
3着までかな、とは現時点思っている。

10 ダイアナブライト 55 笹川 消
(5-3-0-9)
2100 ー

初挑戦の2100、エンプレス杯の舞台でラストランを勝利で飾れるか。
クイーン賞では1着に輝いており、TCK女王盃では力及ばず敗れたが、笹川とのペアも合っていない訳では無い。中〜外枠に人気馬が固まっており、そこに着いていき最後に差し切れれば或いは。

11 カイカセンゲン 55 張田 消
(3-1-0-5)
2100 2.20.7 川崎

2100mは川崎重賞・ロジータ記念で1着に輝いている。
まだまだこれからの4歳馬だが、川崎での戦績は2戦1勝、連対率100%と相性が良い。
レベルが一気に上がることになるが、この地で花開き、開花宣言なるか。

12 サルサディオーネ 56 矢野 注
(11-7-3-25)
2100 2.14.2 川崎

地方で最も人気しそうな一頭。
外、8枠を取ってしまったのはかなり痛いが、去年この地でマルシュロレーヌ相手に0.1秒差の2着。
ダノンファラオや、リネンファッションなどJRAの強豪馬にも勝利を収めてきている。
8歳と高齢のこの1頭。前走の川崎記念ではイマイチの出来で終わったが、どこまで走れるか。

13 サルサレイア 55 西 消
(3-7-8-25)
2100 2.18.8 川崎

中央から地方に転向してからはまだ1勝しかして居ないが、レース自体は悪くない走りを進めている。
距離も長いという訳ではなさそうだし、姉のサルサディオーネと共に大外からドラマを起こせるか。

予想印

◎ 4 ショウナンナデシコ
本命。応援含め。
○ 6 クリノフラッシュ
オッズ付けば大きい。
▲ 7 シャイニングアカリ
御神本と5枠。 地方馬の輝きを。
注 3.5.8.9.12 
8 ほぼほぼ印。距離延長はプラスに働きそう。
9 3着までなら。実力はある。
12 衰えなければ。外枠なのがネック。
5 馬体重次第。
3 他の馬の調子次第。
ここから2〜3頭
消 1.2.10.11.13

いっつも重賞負けるからそろそろ勝ちたい😭
エンプレス杯楽しみましょう😇

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