知らない人と話してみる~美容室編~

知らない人と話してみる、2回目のチャレンジは、美容室です。

最近、美容室を変えてみました。
美容室って、もちろん髪の毛のカットとカラーをしてもらうために行くのですが、個人的に、3割くらいは、リフレッシュというか癒しの時間を求めて
通っているようなところがあります。

食品メーカーの事務職をしているため、仕事柄ふだんは制服だし、めがね(ブルーライトカット用)だし、髪は結って爪も耳も小ざっぱりとなにもつけず、徒歩5分で職場に着くので着飾る必要もなし。
となると、お休みの日は好きな恰好をして過ごしたくなるし、約3か月に1回の美容室の日はパサパサしてきた髪とメンタルをつるつるに整えてもらえるような、貴重な時間となるのでした。

美容室は、なので私にとっては定期的に足を運ぶ日常と非日常の中間くらいにある場所で、そこがなじみがありつつもドキドキわくわく緊張感を感じられる心地よい場所、になってくれると、とてもうれしい。
年齢に伴って最近は髪周りの悩みが出てきたので、その相談に乗ってくれたり、あまり髪型で冒険をしないので、できればご提案してもらえたりすると、なおうれしい。それに近々引っ越すかもしれないし・・。

ということで、新しく通いたくなるようなお店、もっと言えば、担当となってくれる美容師さんと出会いたい。

某〇ット〇ッパーでどこがよいだろうかーと調べます。ひととおり目を通して、気になるお店を発見。
「大人女子に新たなご提案を」のキャッチと、クリーム色の壁と床や鏡のフレームが木材で造られた店内、同世代くらいのカットモデルさんの自然体で大人かわいい雰囲気(抽象的 笑)、おお、落ち着く感じ・・。
最近は、美容師ごとに担当したスタイルの写真を見ることが出来るので、見てみます。男性よりは、女性の美容師さん希望。

くりくりショートヘアの美容師さんが気になったので、担当された写真を見てみます。前髪が短かったり、ゆる~いパーマだったりの、これはタイプ!な髪型がぱらぱら。
「ここがよいかも!」
直観でピンとくるタイプです(笑)。ご指名で、予約をしてみました。ご指名予約は、初めてです。

お休みの日、車で2時間かけて(もはや半分遊びに行く感覚に近い) お店に着きました。初めてのお店、しかも美容室、お洒落空間にドキドキします。
出迎えてくれた美容師さんは、写真と同じ、くりくりショートで黒の麻素材のワンピースを着て大人かわいらしく、写真とおなじでした。わたしは話す調子が遅いので、初対面ではいつも、相手の話すテンポが気になります。その美容師さんは落ち着いたトーンで話す方だったので、ほっ。

カラーはどうしますかー、長さはどのくらいがいいですかー、質問されるので、希望があれば伝えて、どうしたらいいか迷っていることへは、こうしてみたらどうでしょうと促され、お任せしてみます。
うまく言えないけど、よい感じにしてくれそう。
無理にしゃべらなくても、大丈夫そう。
居心地良い、よかった!

髪を切ってもらいながら、雑談をしていると、
「うちのお店はどうやって知ったんですか?」
「〇ット〇ッパーで見て。」
「そうですか、ありがとうございますー。」
「大人女子っていうコピーが気になって。年齢的に、落ち着いた感じのお店がよいなーと」
「そうなんですね、わたしも30過ぎたので、わかります」
「それと、美容師さんのカットの写真があるので、それを見て。
 いいなぁと思って。」
「じゃあ、ほんとにピンポイントで来ていただいたんですね・・」

ん?ちょっとびっくりされた様子・・ピンポイントすぎたかな・・??
でもそういうルートでここへ来たしな・・。

美容師さんをご指名する時、言われてみれば、他のお客さんは、どこで判断しているんだろう。指名なしで来店して、たまたま担当してくれた美容師さんに次回からはご指名で、というならわかるし、これまではそうしていたけれど、初回からご指名するとなるとなにかしらの理由があるはず。それを聞かれた時、なんと答えるのだろう。美容師さんは、その回答をどう受け止めるのだろう。

なんだか遠くを見るような気持ちになりかけたので、現実に戻ります。
最近、前髪はオン眉がブームです。鏡の中で、前髪がどんどん短くなっていきます。
ちょうど眉毛あたりまで揃えてもらったところで、美容師さんが唸ります。
「うーん・・・もっと短くしていいですか?」
「お任せします」
ザックリ。おお、短!
「うん、アリですね。」

これまで切ってもらった中で、一番短い。けれど、確かにアリかもしれない・・会社の皆さんの反応は気になるけれど。前髪は、すぐ伸びるしな。

うん、次もここで髪を切ってもらおう。また来たい、と思う。
よさそうだなー、と感じていたなにかの輪郭が、はっきりした感じ。
直観は当たりだったようです。

頑張って何かを話したわけではないけれど、カン、のようなものを信じてみると、理想とするご縁に繋がってゆく・・それはあるのだろうなと感じました。


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