対キックサービスリターン
むかし、むかし。
まだ、サービス&ボレーがスタイルとして
存在出来ていた頃の話。
「貴公子」
を冠するプレーヤーがいました。
名をステファン エドバーグ。
甘いマスクに美しいバックハンド。
華麗なネットプレーで観るものを魅力しました。
サービス&ボレーを得意とする選手は、その前にもいましたが、(ジョン マッケンロー選手など)
「バックハンド側に強烈に跳ねながら曲がるキックサービス」
を実戦レベルで初めて使いこなした選手です。
片手バックハンドが主力だったあの当時、
「バックハンド側に高く曲がる」
という変化は、反則レベルで有効だったのです。
理由としては、
①素材がスチールからカーボンへの過渡期で、
反発性能がまだまだだった。
②両手バックハンドが主流になっていなかった。
③そもそもキックサービスの使い手が少ない。
などなど、今とはまるでゲーム環境が違うため
想像しにくいかもしれません。
しかし、この
「キックサービス」
こそが、テニスを大きく進化させる一つの刺激だった事には間違いありません。
結果、
①両手バックハンドが主流になり
②高反発ラケットが開発され
③リターンの技術が大きく進化した
のですから。
さて、前置きが長くなりました。
主にダブルスでキックサービスを打ち、
サービス&ボレーをしてくる選手に対して
どう対処するのか?をレクチャーしていきましょう。
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