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ベイトキャスティングリールの固定式マグネットブレーキとラインの特徴と関係性

皆さんこんばんは!
前回の記事を読んでくださった方、本当にありがとうございます。
励みになります。
さて、本日はうつの症状も少ないので二連続で投稿させて頂きます。
題名にもあるように固定式マグネットブレーキですが、主にアブガルシアさん、ZPIさん、テイルウォークさん、ジーニアスさん等でよく採用されています。(ダイワ精工さんは可変式なので今回は省かせて頂きます。
ダイワさんが入ると結構厄介になってしまいますので…)(ジーニアスさんとテイルウォークさん、ZPIさんのリールはバラすとわかりますが、クレマンさんやその他のメーカーさんの物を自社でカスタム等して市場に出しております。ご参考までに…。)

マグネットブレーキの特徴
メリット
・回転数に比例してブレーキが掛かるため、安定したキャストが出来る。
・上記に書いたように比例してブレーキがかかるため、低速での着水ミス時のバックラッシュは比較的少ない、
・固定ダイヤルで外部よりブレーキ調整が出来る。
・軽めのルアー等を投げる際バックラッシュしづらい。
デメリット
・回転数に比例の為キャスト直後の高回転時、バックラッシュが起きやすい。
・低回転時もブレーキが効くためピッチング、フリップ等の飛距離が落ちる。
・ロッドで押し出すようにキャスティングしないとキャスト直後のバックラッシュが起こりやすい。
・上記に書いたようにピッチングやフリップの際ルアーが浮きやすい。

では、早速本題に入りましょう!まずは前回もお話ししたようにブレーキの簡易グラフを見ましょう。

スプールの回転数が0の時には磁力は発生せず、キャスティング時に指を離した瞬間渦電流が発生しスプール回転と逆方向に抵抗が掛かり、ブレーキを掛けます。

遠心ブレーキとは違い、スプールの回転が高ければその磁力分のブレーキが掛かる、そしてスプール 回転数に比例してブレーキが弱くなっていく仕組みです。

・ナイロンライン

立ち上がりが早く、比重もそこそこな為、ブレーキに沿らながら回転落ちしていくのは遠心ブレーキ同様、

前回と同じくダントツでしなやか、尚且つ伸びがあるナイロンライン 、前回と同じくこれで良いのか!?と思いますが、グラフを見ていただいて分かるように、中速から低速にかけては失速率が大きく、慣性よりブレーキの力が上回ってしまい飛距離が出づらくなります。
尚初期の立ち上がりが良いと言うことはフルキャスト時等ラインが浮きやすくなります。
しかししなやかで伸びのあるラインなので相性は言うほど悪くないでしょう!

・フロロカーボンライン

青い線がフロロカーボンの動き、
立ち上がりは遅いが、一度回転が上がり切れば比重が重い為、慣性が失われ辛く回転を維持し続ける。

バスマンが大好きなフロロカーボンライン!
こちらも前回も載せた通りのゆっくり目の立ち上がり、その後はじわっと慣性を残して回転が落ちていく特徴…
ピンときた皆さん正解です。
ゆっくりスプール 回転が立ち上がるので、マグネットブレーキの初期バックラッシュしそうになるかぐらいでセットしてあげると、フロロカーボンラインを巻いたスプールは重くなり、その分スプール 慣性が残り、ブレーキの比例に対してギリギリでラインを放出しますのでフルキャスト時、飛距離が出やすくなります。
(遠心のように尖った、キレのいいキャストではなく、ロッドのしなりをぎゅっとかけて押し出す感じで投げるフルキャストです。)
こればかりは何度も遠心ブレーキでもセッティングを頑張りましたが、マグネットの方が一枚上です。
(遠心好きの方本当にごめんなさい、)

・PEライン

緑の線がPEの動きと特性、
他のラインより圧倒的にピーキーな特性です。

こちらはラインの特性上完全に遠心ブレーキの方が勝ります。
マグネットブレーキですとまずキャスト直後のバックラッシュ、その上軽量の糸がスプール慣性をスポイルさせ、ブレーキ力が完全に勝るので伸びも少ない。
ブレーキを強くすれば良いですが上記に書いたように伸びはなくなりますのでフロッグのサイドハンドにてのオーバーハング攻め、パンチング等での上部に振り上げた際、ショートキャスト時等の時ブレーキを強めにかけて使えば、遠心より快適です🎵
しかし飛距離は遠心には敵いませんのでそこはご理解下さい。

さて、今回は簡単にマグネットブレーキとラインの特性、特徴になりました!
前回のも含めてざっくり書いただけになりますが、ここから先はマニアックすぎる領域(スプール 軽量化やΠ数の違いによる慣性等)を書いていければと思っております。
では!
又次の記事にて
失礼致します。

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