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「生まれてきてくれてありがとう」

今日は誕生日だった。無職で迎えることになるとは思ってもなかった。去年の9月に仕事を辞めて半年以上経過している。その間に仕事など決まると思っていた。まだ決まってない自分に嫌な気持ちがしてしまう。
母からもメッセージを頂いたがなんか申し訳なかった。就職してなくてごめんな。自分という人間の存在が哀しく思えてきた。

そんなとき、友人からラインか来た。
そこには


「誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう」

と、書かれていた。

どうしょうもなく胸が熱くなった。


こういう言葉は学生時代は嫌いだった。薄っぺらく中身がない言葉だと思っていた。歯が浮くような言葉だ。学生時代の自分が聞いたら絶対に嫌がっていただろう。
ただ、自分自身を嫌いになっていた時に投げかけられたらそれはあまりにも心にくる。泣いちゃうよぉ。

どうやら俺が自分自身のことを嫌っても親族以外に俺が生まれてくれてありがとうと言ってくれる人間がこの世の中にはいるらしい。それだけで誇っていいことなんだろうな。

友人の誕生日がきたら俺も心の底から伝えよう。あなたがこの世に生まれてきてくれてありがとうって。

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