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月額16,000円の美容院サブスクが、働く女子に「刺さる」理由 #テンカイズ 2019/12/18 ②

TBSラジオ「テンカイズ」。
宇賀なつみさん、Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子さんに加え、ゲストに、美容室の定額制アプリ「MEZON」を運営する株式会社Jocy代表取締役鈴木みずほさん、そして株式会社iSGSインベストメントワークス取締役代表パートナーの佐藤真紀子さんをお招きしました。

Jocyのオフィスが入居している表参道のコワーキングスペースからお届け!

↓左から浜田さん、佐藤さん、鈴木さん、宇賀さん

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収録の様子は【番組公式YouTubeチャンネル】でご覧になれますので、あわせてお楽しみください。


宇賀:今、様々な分野業界への導入が進んでいる「サブスクリプション=会員制定額サービス」。動画配信はもちろん、飲食店、家電や賃貸物件への住み放題など賢く使う人が増加傾向にあります。

その中で浜田さんが注目するのは美容室の定額利用サービス。一体どんなシステムになっているでしょうか?

この時間のゲストは、美容室の定額制アプリ「MEZON」を運営する株式会社Jocy代表取締役鈴木みずほさん、株式会社iSGSインベストメントワークス取締役代表パートナーの佐藤真紀子さんです。よろしくお願いします。

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浜田:もともと佐藤さんは、スタートアップ業界で非常に有名な姉御なんです。女性起業家に注目して投資をするベンチャーキャピタリストで、いつも面白い企業家やサービスを紹介してもらっています。

その中の一人が、今日のゲストの鈴木さんと美容室のサブスクサービス「MEZON」でした。

宇賀:どういう仕組みなんですか。

浜田:基本、美容院は代金を都度支払いますよね。でもMEZONを使えば、定額で仕事帰りや約束の前にちょっと髪を切ったり、ブローがしたりなど「ちょっと使い」ができます。

私の知り合いの30歳の女性は、家でもう髪を洗わないそうです。会食の前に、美容院に飛び込んで髪の毛を綺麗にしてもらう。時間が節約できるし、何より髪が綺麗ってテンション上がりますよね。30分くらいで気持ちを切り替えられるから、とても便利なサービスだと彼女は言っていました。

宇賀:鈴木さんは、サービスをどのように思いついたんですか?

鈴木:もともと私、会社員時代に月4、5回通っていて。

宇賀:美意識が高いんですね!

鈴木:美意識が高いわけではないんですよ。ただ、大事なプレゼンや会食の前に髪をセットしてから挑むと、自分でもびっくりするほど商談の成約率が高いんです。

そこで、「私は髪の毛が決まることで、自信をもらっているんだな」と気づいて、ならば美容院をもっとコンビニ感覚で気軽に立ち寄れる場所に変えたいと思いました。

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浜田:もともとはニューヨークで盛り上がっているビジネスですよね。一ブロックに1つは、定額制の美容室があるとか。

宇賀:そうなんですね。具体的な内容はどうなっているんですか?

鈴木:私たちは、シャンプーブロー、ヘッドスパ、トリートメントなどヘアケアに特化した通い放題サービスになっています。MEZONのスマホアプリを会員登録すると、好きなメニューを好きな美容室で月に何回でも受けることができます。

宇賀:利用できる美容室はどれくらいあるんですか?

鈴木:今、1都2府7県で提供していて、約400の美容室が使えます。

浜田:アプリで「表参道」と検索すると、今すぐ予約できるサロンの情報が地図上に出てきて、すぐに行けるんですよね。

宇賀:今空いてる美容室ですか?本当にコンビニみたいですね!月いくらなんですか?

鈴木:プランにもよりますが、シャンプーブローの平日通い放題であれば16,000円です。

浜田:以前、美容院サブスクを手掛けるMEZONとJetset(ジェットセット)を取材しましたが、共通しているのは「美容師さんの雇用確保」を考えていること。週末は混むけれど、平日の昼は空いてる、といった美容師さんの空き時間を活用したサービスです。

宇賀:MEZONユーザーの反応はどうですか。

鈴木:やはり1つは「時短になった」という声ですね。特に、ワーキングマザーの方から頂きます。育児や仕事が忙しく、自己投資の時間が限られているので、30分で髪を整えて貰えると嬉しいそうです。その分、家事や子供とのコミュニケーションに集中できる。

浜田:私の知り合いの女性経営者は、ほとんど毎日行ってるんですって。

鈴木:確かに、サービスを受けながらパソコンを開かれている方が多いですね。Wi-Fiも完備されています。

浜田:じゃあカフェに行くより、美容院行ってお茶飲んだ方がいい(笑)

宇賀:いいですね。ちょっと仕事片付けたいときとか。ちなみに、ブローはセットも込みなんですか?

鈴木:ブローはもちろん、コテで最後の仕上げの巻きまでついてきますよ。ダウンスタイルのセットは、全部にメニューに入っています。

浜田:メイクは自分で出来るけど、髪は難しいですからね。宇賀さんには、おすすめだと思った!

宇賀:どうしよう、すごく迷います!現場の近くでもどこでも選べるのがいいですね。

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〈女性サブスクは広がっている?〉

浜田:佐藤さん、女性向けサービスでサブスクは流行っているんですか?

佐藤:そうですね。Jocyの前には、「airCloset(エアクローゼット)」や「メチャカリ」といった洋服の定額サービスが広がりました。

あとは、「ラクサス」というブランドバッグのレンタルサービスも。でも、美容系は少ないですね。

浜田:ネイルとかも欲しいよね。

宇賀:ケアだけやってもらえるといいですね。ちょっと折れた時に、急に予約できないと困ります。

佐藤:既存の美容メディアは、当日の時間は確認出来ないものが多いです。その点、MEZONはすべて空き時間が表示されてフリックで予約が出来るからいいですよ。

鈴木:既存メディアだと、当日は電話予約がメインです。MEZONは、来店10分前でもアプリから予約できるので、瞬時に「行きたい」を叶えられるんです。

浜田:それからJocyは、初期投資額が少ないのがすごい。自分で一から店舗を作るのではなく、既存の美容院と上手く提携しているからいいアイデアだと思いました。

宇賀:あとは、いろんな美容室を試してみたい人にもいいですね。

鈴木:その使い方をされる人も、多いですよ。MEZONでいろんなお店を試してカット、カラーもお願いするようになる。新しい体験型の美容室探しだと思います。

〈次のサブスクは何が来る?〉

宇賀:次はどんなサブスクが出てくるのでしょうかね。

浜田:何があったら便利だと思いますか?私は、やっぱりマッサージのサブスクがいいかな。ヘッドスパだけじゃなくて、ネイルも定額で出来たりとか。

宇賀:あとはコーヒーですね。近くにあったら便利そうです。

浜田:月額1万円で使えるカフェは、いくつかありますよね。でも、結局コーヒーだけだと赤字らしいです。結局何か食べたり、テイクアウトをするから収益化できるとか。

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佐藤:あと、ランチや居酒屋のサブスクもありますね。お酒は全部タダらしいです。

浜田:おつまみの方で儲けるんですね。

佐藤:最近面白かったのは、月3000円くらいで郊外の農家から「野菜持っていき放題」のサービス。地方ならではのサービスですが、主婦には嬉しいですよね。

浜田:お店にとっても、毎月来てもらえばお客さんのネットワークができますね。

宇賀:新しいサブスクに注目したいですね。


★最後にお知らせがあります。今回のゲスト佐藤さんがアドバイザリーボードメンバーを務める、ビジネスインサイダーのカンファレンス「ビヨンド・ミレニアルズ」が2020年1月30日と31日に渋谷で開催されます。

ビジネスインサイダー主催で、ミレニアル世代の起業家のアワードを含めたカンファレンスを渋谷ストリームで開きます。佐藤さんにもアドバイザリーをお願いしていて、女性起業家の方も多数登壇されます。

さらにテンカイズの公開収録もあります!モデレーターは、宇賀さんとGO三浦さん。ゲストに高校生起業家のONE山内奏人くんをお迎えして、セッションを行います。テーマは「才能とは何か」。是非いらしてくださいね。

【番組公式ツイッター】でも様々なテーマでテンカイしています!



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