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アイデアやビジョンより”実行”することが重要!「畳み人」に注目が集まるワケ #テンカイズ 2019/01/29 ②

TBSラジオ「テンカイズ」。宇賀なつみさん、プレゼンターのNewsPicksアカデミア編集長・野村高文さんに加え、野村さんの「相方」がご登場!

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収録の様子は【番組公式YouTubeチャンネル】でご覧になれますので、あわせてお楽しみください。

宇賀:今日のゲストは、幻冬舎コミックス取締役でブロックチェーンや仮想通貨をテーマにしたメディア「新しい経済」編集長の設楽悠介さんです。ビジネスの現場では突飛なアイデアや将来的なビジョンより、いかに実行していくかが重要という野村さん。今回は実行にスポットライトが当たっている背景や、ビジネスをやり切る方法をテンカイしていきます。

野村:ウェブメディアや雑誌、ビジネスメディアと言われている本も含め、出てくるのは尖った人が多いんです。
   
宇賀:そういう人が目立ちますよね。

野村:「イノベーションだ!」とか、尖っているじゃないですか。

宇賀:自分で天才とかね。

野村:ピーター・ドラッカーという経営者の言葉に「Execution is art 」があるのですが、アイデアを実行する事の方がアートなので、属人的で難しい。社会は今、1人のカリスマがいるよりも、チームで何かを成し遂げていくという方向に動いています。そこで今日はゲストに、出版社の幻冬舎で新しいビジネスを続々と形にしている設楽悠介さんにお越し頂き、ビジネスを実行する重要性を伺っていこうと思います。

設楽:宜しくお願いします。野村さんの冒頭の紹介では客観的な話だったのですが、実は野村さんとコンビを組んでいまして、今回やっと共演させて頂きます。

宇賀:
どういうコンビなんですか?

設楽:幻冬社には見城徹社長や箕輪厚介くん、野村さんがいるNewsPicksには佐々木さんとアイデアマンがいる。一方でアイデアを思いつくだけでなく、着実に実行に移す重要性を感じている僕らは、ラジオメディア『Voicy』や、ネットメディアで「風呂敷畳み人ラジオ」を2~3年100回以上放送。イベントで話すこともあるほど、何年もお仕事している仲です。

宇賀:私初めて聞きました。

野村:あんまり個人活動言うのは手前味噌になるかなと思って(笑)。

設楽:NewsPicksアカデミアとカッコつけているんでね(笑)。

宇賀:いいんですよ、三浦さんはバンバン宣伝していますからね(笑)。

<着実に実行するスキル“畳み人”>
野村:
三浦さんがバンバン手前味噌で話すの聞いてちょっと安心したんですよね。今日は自分がやっているのはちょっと一旦置いて、2月に「畳み人という選択」という本を出版する著者としての設楽さんにお話を伺いたいと思います。

設楽:2月28日にプレジデント社さんから。

宇賀:幻冬社じゃなくていいんですか?

設楽:見城社長も箕輪くんも他社からも本出しているので、大丈夫だと思います(笑)。

野村:なんかやろうぜと言った経営者の熱量を保ったまま、実行に落とし込むには何が重要ですか?

設楽:「一緒に面白がれ」ということ。仮に面白くないと思っても、船長である社長の気持ちを支えるために、そのアイデアにどこか共感できないか考え、とにかく褒める。始めに盛って、その後考えた上で「やっぱりこれはやめたほうがいいんじゃないですか?」というと、広げ人や社長も「お前が言うなら」と検討してもらえることもあるかなと。

宇賀:そういったノウハウがこの本の中に詰まっているんですね。

設楽:もう1つ伝えたいメッセージがありまして。「何とか力、明日から変われ、挑戦しろ、今あるものを壊せ」と多くのメディアや僕も含めて出版人が語るビジネス書が多くて、味付けが濃いと思うんです。僕の体験でもあるのですが、与えられた環境や状況で10年15年としっかり仕事したことで、逆に仕事を選べるようになった。今やSNSで、友達が素敵なパーティー出ている様子や会社で出世している姿まで見えてしまいますから。

野村:煽られますよね。

設楽:少し前だったらライバル視するのは、本当に仲良い友達かテレビに出るような人だけだった。最近では小学校や中学校の同級生が、良い時の写真をあげると、みんな素敵な生活に仕事をしているように見えて、焦ってしまう。そこで転職や良い部分だけ切り取って踊らされることなく、着実に実行するスキルをつける。CEOや広げ人、本を出版する人になる近道を伝えたくて、書きました。

宇賀:なんかいいですね。去年の春に独立して1人でやっているので、畳み人欲しい!

設楽:業務の広げるところが減ってきてしまうから、宇賀さんは畳み人を!

宇賀: 1人でやる方が色々なことが勉強できると思っていたんですけど、そのチーム感が恋しくてちょっと寂しくなってきました。

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(ラジオもチームで動いています!)


<“畳み人”と定義する >

設楽:昨年インフルエンサーのゆうこすさんが、書籍を出版された。インフルエンサーさんは演じてお金に契約まで自分でやるので、よく僕らは来てくれませんかと言われます (笑)。

野村: 1人で何かを果たすよりもコンビ、もしくは少人数のチームで機動力を持ってやっていくのが、1番インパクトが出やすい時代になっているのかなと思います。

宇賀:一時は個の時代だとか言われていたのが、また変わってきているということですね。

野村:2010年代は、組織はスピードが遅くて尖った個だというフェーズに入ったものの、個でやれることは組織でやるよりも小さい。個の機動力を持ちつつ、組織でやるぐらい大きいことをするには、尖った人とその脇をちゃんと固めるまともなビジネスパーソンという組み合わせになる。揺り戻しが発生しているんです。

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設楽:そうは言っても個の時代は終わっていないので、畳み人というスキルはより欠かせなくなってくる。元々会社に勤められていて今フリーの宇賀さん含め、フリーランスという考えが早くから存在していたテレビやメディア業界のように、今では色々な会社の掛け持ちをするサラリーマンも増えている。この会社にはこの人がいるのではなく、グチャグチャになっている。世界に勝てる仕事をする時には、その全体を束ね、実行するスキルが注目されていく。そこにテクノロジーやAIも絡んでいくと思っています。

宇賀:畳み人カッコいいですね。初めて聞いたのですが、きっと畳み人って色々な所にいっぱいいるんでしょうね。

設楽:今までもいたと思うのですが、ドラマチックな決断をする人や道を切り拓く人にどうしても光が当たりやすい。畳み人は目立たないですね。

野村:ただ自分が目立つタイプであっても焦る必要はない。むしろ着実に仕事をして行った方が、大きい道に繋がっていくことを、設楽さんや私も発信しています。

宇賀:2020年代は畳み人、目立っていきましょうよ!

設楽:三浦さんの「言語化力」じゃないですけど、畳み人という言葉をあえて定義するのは大事かなと。

宇賀:確かに言われたらイメージしやすくなりますもんね。令和では畳み人にスポットが当たるように、是非皆さんもこの本を手に取って頂けたらと思います。

設楽:2月28日にプレジデント社さんから「畳み人という選択」という本が全国の書店で発売となります。
   
宇賀:是非チェックして下さい!

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